日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■コク濃しら川ラーメン/880円 神田小川町の路地裏、『下松ラーメン五ツ星』の跡地に出来た鶏白湯ラーメンのお店で、今年の5月頃にオープンしていたらしい。メニューは基本の「しら川ラーメン(780円)」の他、「コク濃しら川ラーメン」「しら川つけ麺(900円)」「しら川担々麺(950円)」など。他には鶏白湯スープを使ったと思しきカレーライス。「しら川ラーメン」と「コク濃」のどちらかにするか迷ったが、スタッフの説明(「しら川」はアッサリ。「コク濃」は濃厚スープ好きな方に喜ばれるとのこと)を聞いて、「コク濃しら川ラーメン」を注文した。味玉かライスがサービスされるというので、味玉をチョイス。 泡立つほどの濃厚スープに、博多ラーメンのような極細ストレート麺を合わせた鶏白湯ラーメン。青ネギにキクラゲが入るところも博多ラーメンっぽい。スープは濃厚でボテッと重たいが、過度な油分はなくクリーミーで食べやすい。素直に美味しい鶏白湯スープだ。トッピングの鶏肉は、焼鳥のようなモモ肉(?)が3〜4個。香ばしくて好印象。刻みタマネギがアクセントになるのかもしれないが、もともと甘いスープにタマネギの甘さが加わり、ちょっとクドく感じる。 予想以上に美味しく満足。しかし、お店のある神田錦町1丁目14番地は『鶏ポタラーメンTHANK』『鶏ラーメンTOKU』など鶏白湯ラーメンのお店ばかりが集中しており相当な激戦区。それでも7月には秋葉原にも出店しているようなので、かなり流行っているのかな? ■鶏白湯しら川 小川町店
■塩生姜らー麺 味玉入り/950円 靖国通りの淡路町交差点から南に歩くこと2〜3分、通りの左側にある塩生姜ラーメンの専門店。店主は幡ヶ谷『我武者羅』などの出身だそうだ。2016年に神田駅近くにオープンし、その後移転して現在に至る。基本のメニューは「塩生姜らー麺」のみで、味玉入りや肉増しでバリエーションがあるくらいだが、限定メニューとしてつけ麺や油そばなどもあるので店内の貼り紙は要チェックだ。ただし、限定メニューの中には常連のみを対象にしたものもあるようなので注意。 初めてなので、基本の「塩生姜らー麺」を注文。味玉を追加した。鶏ベースのスープに生姜をビシッと効かせて、濃厚かつシャープな味わい。中太のストレート麺は生姜の風味をたっぷり蓄えてスルスルッと口に入ってくる。トッピングの鶏肉はプリプリして好み。食べ進めるほどに器の底に沈んだ生姜が舞って、さらに生姜の風味をブーストさせる。あまりに美味くて食べるのに夢中になってしまった。気付けばスープはほぼ完飲。 あぁ美味かった。もっと早く行けばよかった。 ■塩生姜らー麺専門店 MANNISH
■悶絶ミネストローネら〜めん/1000円 浅草通りから東上野三丁目の交差点を南下した先にあるお店。レギュラーメニューはカニや煮干しを使ったラーメンだが、その日限りの特別メニューをほぼ毎日提供している。この日の限定は「悶絶ミネストローネら〜めん」。個人的にもミネストローネスープは好きなので、さっそく食べに行ってきた。 現れたラーメンは、ミネストローネ風の真っ赤なスープに低温調理のチャーシューや刻みタマネギが盛り付けられた一杯。スープの中には具がゴロゴロ入っている。ジャガイモやニンジンが入っているのかと思ったが、よく見ると具はすべて背脂(脂身)の固まり。背脂粒をちょっと浮かせたというレベルではない。固まりがゴロゴロ入って何だかヤバイ感じ。ミネストローネに背脂、なんという意表を突く組み合わせだろう。意外にも脂でギトギトする感じはほとんどなく食べやすかったが、さすがに大量の背脂が沈んだスープはけっこう残してしまったな。 店主のTwitterによると、9月27日(金)にも「悶絶ミネストローネ」をやるらしい。しかも今度は「ソイソース」仕様。興味のある方は急げ。
■中華麺(小)/700円 ワンタン/100円 永福町系の新店で、笹塚・観音通り商店街に9月10日にオープンしたばかり。実は30年以上前にもほぼ同じ場所(2〜3軒隣くらいか?)に永福町系の『笹塚大勝軒』があった。新店と旧店に直接のつながりはないらしいが、『大勝軒』が復活したように思えて感慨深い。 店内はカウンターのみで6席。店主がひとりで切り盛りしていた。メニューはシンプルで、「中華麺」の「大」が1000円、「小」が700円、「子ども麺」が500円、トッピングは100円の「ワンタン」のみ。子供用のクッションも用意されており、子連れでも利用できるようになっている。 「中華麺(小)」に「ワンタン」を注文。「小」といっても常識的な一人前のサイズがある。煮干しスープにラードを浮かせ、やや柔らかめに茹で上げた中細麺を合わせたラーメン。チャーシューは部位の異なる肉が2種類入るのが嬉しい。ワンタンは餡が少量入ったものが5粒ほど。永福町系の本家と比べると細かい違いはいろいろあり、煮干しの強さやラードの量など控えめで、総じてマイルドな印象。 この街でこのラーメンを食べられるとことには感激してしまう。何しろ旧『笹塚大勝軒』といえば、地元民にとっては伝説的なラーメン店。実は私自身も実家がすぐ近所にあり、初めて行ったラーメン店はおそらく『笹塚大勝軒』だったと思う。長く続く愛されるお店になることを期待しています。 ■大勝軒
■真鯛つけ麺(塩)〆ご飯セット/1,020円 9月14日、蔵前橋通り沿いにオープンしたばかりの新店。「日本近海の旬の魚、海鮮にこだわったラーメン」がコンセプトで、鮮魚系スープを使ったメニューが中心。数日前に「真鯛らーめん」を食べてきたばかりだが、今回は「真鯛つけ麺’(〆ご飯セット)」を食べてきた。ちなみに「真鯛つけ麺」単体では900円になる。 つけ汁のベースは、「真鯛らーめん」と同じ白濁したスープ。これにモチモチした太目のストレート麺を合わせている。具材はチャーシュー、海苔、青菜。つけ汁には鯛のすり身が入っている。提供時はつけ汁が熱々だったが、麺をかなり冷たく締めてある。そのため、麺はちょっと汁につけて食べるようにしないと。すぐにつけ汁がぬるくなってしまうので注意。個人的には熱々のつけ汁と冷たい麺のギャップは大きければ大きいほど好きなので、こういうつけ麺は大歓迎だ。 麺を食べ終えた後は、スープ割りしたつけ汁を「〆ご飯」に注いで食べる。これは文句なく美味いしボリューム的にも満足。美味しゅうございました。後は醤油味の「鯖だしらーめん」「鯖だしつけ麺」も残っているので、またしばらくしたら食べに行こう。 ■JAPANESE FISH NOODLE ウミノチカラ
■真鯛らーめん(塩)/880円 9月14日にオープンしたばかりの新店。千葉県を中心に展開するラーメン店『まるは』の系列店で、東京進出1号店ということになるそうだ。場所は蔵前橋通り沿いで『ラーメンイエロー』の斜め向かいあたり。近隣には『天神下大喜』『粋な一生』『麺屋薫堂』などもあり、ちょっとした激戦区になっている。 「日本近海の旬の魚、海鮮にこだわったラーメン」がコンセプトで、鮮魚系スープを使ったメニューが中心。麺類のメニューは塩味の「真鯛らーめん」「真鯛つけ麺」と、醤油味の「鯖だしらーめん」「鯖だしつけ麺」の他、その日限りの特別メニューなど。 真鯛を使った鮮魚系ラーメンということで、錦糸町の人気店と比較されてしまうのは避けられなさそう。あちらを初めて食べたときの衝撃を思い出すとちょっと弱い気がするが、コンセプトは面白いし職場にも近いので、ちょいちょい通うことになりそう。 定期的に限定メニューも出していくようで、9月28日(土)には「クエらーめん」が予定されているそうだ(約20食の数量限定)。 ■JAPANESE FISH NOODLE ウミノチカラ
■ポタージュ・シャンピニョン フォアグラパルフェ 夏ゴボウのフィナンシェ/900円 浅草通り沿いにある黄色い看板のラーメン店。基本メニューはオーソドックスな醤油ラーメンだが、定期的に変わる特別メニューが意表を突いて面白い。店主はフレンチの出身で、特別メニューはその技法を活かしたものが多いのだ。この日食べてきたのも8〜9月限定の特別メニュー。その名も「ポタージュ・シャンピニョン・フォアグラパルフェ・夏ゴボウのフィナンシェ」。名前を聞いても何のことだがパッとわからなかったが、つまりはキノコの冷製ポタージュを使って冷たいラーメンに仕立てたものだ。 トロリとした冷製ポタージュは、甘くクリーミーで、フェットチーネのような平打ち麺に絡みつく。もうほとんどラーメンを食べている気がしないのだが、最近はキノコを使ったスープもさほど珍しくなくなってきたかもしれない。トッピングは、ゴボウを使ったフィナンシェに乗っている鴨肉やフォアグラのパルフェ(クリーム状に仕立てた料理)。正直なところフォアグラのパルフェなど食べて良し悪しがよくわからないのだが、美味しく楽しく食事が出来たので私としては大満足。毎度よくわからないと思いつつも新たな限定メニューが始まるとまた食べたくなるので、特別メニューとしては大成功していると思う。美味しゅうございました。 ■稲荷屋
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