日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■ぼんしゃん 味玉子入り/880円 1984年に開業した豚骨ラーメンの老舗で、この秋葉原店が本店となる。九州風の豚骨ラーメンのお店として一時代を築いた人気店で、20年以上前はずいぶん長い行列に並んで食べた覚えがある。あの頃は知らなかったが、看板メニューの「九州じゃんがら」は、実は九州風のラーメンを東京人向けにアレンジしたオリジナルメニューだ。このお店の九州風ラーメンとしては、「ぼんしゃん」や「こぼんしゃん」がそれにあたる。 この日注文したのは「ぼんしゃん」の玉子入り。少しトロミのある豚骨スープに細麺を合わせた博多風豚骨ラーメンだ。スープは獣臭さも油分も控えめで、万人受けしやすそうなもの。とはいえ重厚感はじゅうぶんにあり、個人的には好みの一杯。JRと組んで展開している『東京じゃんがら』でも「ぼんしゃん」「こぼんしゃん」を出してくれると嬉しいのだが……。 ■九州じゃんがら 秋葉原本店
■特製エビワンタンメン/1380円 栃木県の那須塩原にある人気店『手打 焔(ほむら)』が新宿小田急百貨店の催事「小田急うまいものめぐり」に出店。『焔』の店主は白河ラーメンの『火風鼎』店主のご子息で、一時期は東京・表参道に『火風鼎』の支店を出していたのもこの方かな? 今回の催事で食べられるメニューは3種類。基本の「ラーメン」が900円で、「チャーシューメン」が1,100円、今回の催事限定の豪華版「特製エビワンタンメン」というラインナップだ(他にサイドメニューの「豚めし(300円)」も)。 注文したのは「特製エビワンタンメン」。醤油味のスープに手打ち麺を合わせ、エビワンタン3個とチャーシュー、味玉、メンマなどが入る。スープは鶏の風味が凝縮されて美味いですね。チャーシューや味玉は燻製のような香りがして絶品。ただし気になったのは麺。縮れの入ったふぞろいの麺は確かにインパクトがある。しかし田舎蕎麦のように粉っぽく固くボソボソとしており、好みは極端に分かれそう。『火風鼎』でもけっこうインパクトのある麺を使っていたような気がするが、ここまでではなかったと思う。個人的にはもっとモチッとした麺が好き。ワンタンも麺に似て固くボソボソしていた。 とはいえ、スープやチャーシューが美味すぎるせいか全体的には満足の一杯。麺にしても、このような麺をこれまでほとんど食べたことがなくハマれば抜け出せなくなるような気もする。期間中に機会があればもう1度食べに行きたいが、時間作れるかな……。 ■手打 焔
■白湯つけめん/870円 日暮里駅の南改札を出て右に進み、階段を下って右に1〜2分ほど歩いたところにあるお店。お店は道に面しておらず、細い私道を入った奥にある。建物は2階建てで、ラーメン店は1階。屋号に「酒処」とあるように、夜になると2階は居酒屋として営業する。メニューは澄んだスープの「鶏そば」と、濃厚スープの「鶏白湯らーめん」の他、「白湯つけめん」「鶏×魚つけめん」など。 この日注文したのは「白湯つけめん」。ツルツルとした弾力のある中太麺に、クリーミーな鶏白湯スープを合わせたもので、鶏白湯ならではの濃厚な甘味や鶏の風味がよく出ており美味い。このスープを壊さぬよう、ほどよい塩味で仕上げてあるのも好印象で、かなり気に入っている。鶏白湯スープのひとつの完成系といってもいいのでは。美味しゅうございました。 ■麺・酒処ぶらり@日暮里
■ひやくろ/870円 上野駅を出て東側のペストデリアンデッキを進み、巨大なパチンコ玉のオブジェをくぐってエスカレーターを下り、まっすぐ1〜2分進んだところにあるお店。基本のメニューは醤油ラーメンの「黒」と、洋風の鶏白湯ラーメンの「白」の2種類だが、先日から夏向けの期間限定メニュー、冷たい醤油ラーメンの「ひやくろ」が登場したのでさっそく食べてきた。 温かい「黒」と同様に、魚粉が少しざらつくスープは甘めに仕立ててある。麺は温かい「黒」と同じかもしれないが、冷水で締めてあるせいか弾力があっていい感じ。具は豚の冷しゃぶ、味玉、梅干し、糸唐辛子など。温かい「黒」は、スープがやたらと甘いのが気になっていたが、この「ひやくろ」は梅干しがアクセントになっていい。少しずつかじって食べると、甘い味がビシッと締まるようで気に入った。 「ひやくろ」は、1日10食ほどが用意されているそうだ。券売機で普通の「黒」の食券を買って、口頭で注文する仕組み。券売機を見ただけでは売り切れかどうかわからないので、興味のある方ははじめにスタッフに聞いてみることをオススメします。 ■麺巧 潮 上野製麺所
■博多かぼす氷麺/790円 さいたま新都心にある商業施設「コクーン2」に入っている、『一風堂』のフードコート向け業態。本家とはメニュー構成が異なるが、ベーシックな豚骨ラーメンを主力商品としつつ定期的に期間限定メニューなども提供している。週末のランチタイムはけっこう混んで行列ができるが、博多風の細麺は茹で時間がかからないせいか、割とサクサク列が進む。替玉は専用の窓口があるので並ばず注文できるのは便利。 この日食べてきたのは、夏向けの期間限定メニュー「博多かぼす氷麺」。昨年の夏メニュー同様、冷たく締めた博多風細麺を、蕎麦つゆで食べるもの。昨年と違って、麺は大量の氷とかぼすのスライスで覆われている。麺はキンキンに冷えており、かぼすの香りも爽やか。涼しく食べられ美味しいのだが、この手のラーメンは具がないと物足りなく感じてしまうところもある。具だくさんのスペシャルトッピング(200円増しだったかな?)を注文すればよかったかもしれないが、ちょっと割高になってしまうなぁ。提供機関は9月23日(月)まで。 ■IPPUDO RAMEN EXPRESS コクーンシティ店
■冷やし担々麺/890円 9月23日までの夏季限定メニュー。最近の冷やし担々麺は汁なしタイプが主流になっていると勝手に思い込んでいたが、こちらの「冷やし担々麺」はたっぷりのスープに漬かっているタイプ。胡麻の風味たっぷりのクリーミーなスープにラー油を浮かせ、辛さを演出。豆板醤や甜麺醤で味付けたピリ辛の肉味噌や、ザクザク刻んだキュウリ、トマト、タマネギなどをトッピング。野菜は食感のアクセントになって美味かったが、パクチーはさすがに好みが分かれそう。 卓上のメニューには「辛いのが苦手な人でも充分に食べられる辛さ」と書かれているが、けっこうしっかりと辛いので苦手な人は真に受けない方がよさそう。ここ数年の『一風堂』はやたらと辛いメニューを指向しており、現在も基本と限定と合わせて4つのメニュー(「白丸」「赤丸」「からか麺」「冷やし担々麺」)のうち、「白丸」以外はすべて辛くなっている。けれども、この説明を見る限りでは辛いと思ってないのだろうな。 ■博多 一風堂 上野広小路店
■濃豚クラシック(細麺)/650円 宇都宮環状道路からハードオフ近くの交差点を内側に入ったところにある、博多風豚骨ラーメンのお店。ブロック塀で囲まれた敷地の中に、美容室と一緒に並んで建っている。日曜日の13時過ぎ、カミさんの両親や子供と一緒に6人連れで行ったが空いており、すぐに6人がけのテーブルに案内してもらった。幼児用のイスなども用意されており、ファミリーでも使いやすいお店だ。 メニューは豚骨ラーメンが中心で、基本の「濃厚クラシック」に、揚げニンニクの入った熊本風の「ガーリック濃豚」、ピリ辛の「辣豚」、魚介ダシを合わせた「豚骨魚介つけ麺」など。その他は餃子や唐揚げなどのサイドメニューや各種トッピングで構成。ニンニクと辛子高菜は無料。麺は細麺・太麺から選択可能。 注文したのは「濃豚クラシック」を細麺で。泡立つような豚骨スープは、サラリとしているが濃厚で美味い。豚骨の臭みはほどほどに抑えられており、クセになりそうな適度な臭みを残しつつも食べやすい。トッピングはたっぷりの青ネギとキクラゲ、厚さ1cmはあろうかという角煮みたいな豚バラチャーシューが2枚。2012年のぼぶさんの記事を見ると、スープの色がだいぶ違っているので、創業当時と今は路線を変えているのだろう。こちらで何度か豚骨ラーメンのお店に行ったが、一番美味いと思った。メニューに書かれている「北関東で一番博多」というキャッチコピーにも納得。 ■濃厚豚骨NOTON
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