日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■もつ鍋ラーメン 醤油味/1280円 つくばエクスプレス浅草駅近く、国際通り沿いにオープンしたばかりのお店。土鍋に入った熱々のもつ鍋に、そのままラーメンを放り込んだような「もつ鍋ラーメン」の専門店。「もつ鍋ラーメン」は3種類。基本の醤油味・味噌味がともに1280円で、季節限定味(現在は味噌+辛ネギ)が1350円。その他、牛もつや牛すじの増量(各300円)や、雑炊セット(300円)に鉄鍋餃子(480円)などのオプションメニューが用意されている。 注文したのは「もつ鍋ラーメン 醤油味」。一人前サイズの土鍋でぐつぐつ煮込まれたもつ鍋に、締めのラーメンが最初から入っているような一杯。鍋の中にはプルプルの牛もつ、柔らかく煮込まれた牛すじ、豆腐、キャベツ、ニラ、ゴボウ、ニンニクスライスなど。麺はギュッとした噛みごたえで、まさに鍋の締めの麺という感じ。薬味にネギ、キムチ、おろしニンニク、柚子胡椒、豆板醤(?)が添えられており、お好みで。鍋の中にはニンニクスライスが入っているが、さほどニンニク臭は強くない。ランチに食べてもさほど問題はないと思うレベル(もちろん、おろしニンニクを使えばこの限りではないだろう)。総じて好みの味で、美味しく頂きました。懐に余裕があれば、牛もつ増量をしてもいいかも。 訪れた日は5月といえども30度を超える暑さで、こんな日にアッツアツのもつ鍋を食べに来るもの好きも少なく、ランチタイムに訪れたものの先客・後客ともになし。お店としても、春からこんなに暑くなるとは想定外の不運だったと思うが、この手のラーメンがいちばん美味しく食べられるであろう冬のシーズンまで維持できるのか心配。 ■博多もつ鍋 がばい
■背脂醤油ラーメン/700円 JR代々木駅の東口を出てすぐ前にある、昼はラーメン、夜は立ち飲み屋というお店。今年1月にオープンしたばかりだが、先頃『凪』のプロデュースのもとラーメンをリニューアル。「東京佐野ラーメン」と銘打ち、栃木のご当地麺「佐野ラーメン」をアレンジしたラーメンを提供している。 立ち食いかと思っていたが、折りたたみのイスが用意されており座って食べられる。食後に会計する仕組みで、夜は電子マネーで支払えるがお昼は現金のみの扱い。基本のラーメンは「醤油ラーメン」1種類だが、各種トッピングや背脂の有無でいろいろバリエーションがある。 注文したのは「背脂醤油ラーメン」。動物系中心のすっきりしたスープをやや淡い醤油味でまとめ、幅広の平打ち手揉み麺を合わせている。背脂の粒は細かく、ほどよく甘味とコクを加えている。さほどコッテリしていないので、物足りない人は「背脂ギトギト」で注文するといいかも。何より幅広の麺のピロピロした食感が好印象でまた食べたくなる。東京でこの手のラーメンを食べられるお店はあまり見かけないので、ぜひ続けて欲しいところ。 ■STANDING RAMEN BAR DAI
■つけ麺 ロッソ/850円 大井町の『ajito』が新宿・小滝橋通り沿いに2号店をオープン。大井町で食べたのはもう10年以上前で最近の様子を知らないのだが、新宿のお店は昔とはずいぶん感じの違うスタイリッシュなお店になっていた。 この日食べてきたのは「つけ麺 ロッソ」。ツルッとした太目のストレート麺にチーズやバジルソースを添え、トマトベースのつけ汁を合わせたイタリアンテイストなつけ麺だ。パッと見で肉の具材が見当たらないが、つけ汁の中にはチャーシュー(豚肉?)がゴロゴロ入っている。昔は海苔がドサッと乗って、和風ダシとトマトのマリアージュみたいな味を記憶しているのだが、今はさらにイタリアンに寄せてきているのかな。個人的には麺のゆで加減が固すぎるように思えたが、美味しく頂きました。 メニューは他に「ピザソバ」「つけ麺ペペロッソ」「カルボナーら」に、月替わりの「イレギュラーメニュー」(それぞれ850円)。どれも200円追加で締めのリゾットも食べられる。 場所柄外国人客も意識しているのだろうが、外国語のメニューがツッコミどころ満載で、あれで伝わるのだろうか。早急に直した方がよさそうだ。 ■ajito ism shinjuku base
■4・5月限定 4種の貝のマリニエールを冷製で 野菜のテリーヌと共に/900円 結局また半年も空いてしまった……。 東京メトロ銀座線の駅近く、浅草通り沿いにある黄色い看板のラーメン店。鶏のスープを使った醤油ラーメンが人気だが、フレンチ出身の店主の技法を活かした数量限定メニューも面白い。もう5月も終わりに近いが、ようやく4〜5月の限定メニューを食べることができた。 とろ〜りクリーミーなスープは貝の風味がたっぷり。ムール貝やハマグリ、アサリ、サザエなどからとったスープに生クリームやバター、白ワインなどを合わせて仕上げている。合わせる麺は、ときどき限定で使っている幅広の平打ちストレート。ラーメンというよりは、冷製の生パスタを食べているみたいな気分になる。トッピングの野菜のテリーヌがきれいですね。ヤングコーンやキュウリ、オクラなどを紫キャベツで巻いて作ってある。 5月だというのに気温が30度を超えるような日も続き、今が冷製ラーメンをいちばん美味しく食べられるような天候になっている。5月末には終わってしまうので、興味のある方はお早めに。 ■稲荷屋
■つけ麺(並)/780円 TX新御徒町駅から春日通りを東に進んだところに出来た新店。確か以前は『麺屋チカラ』というお店があったところだと思う。『麺屋チカラ』には結局一度も行かなかったな……。さて、こちらは5月21日にオープンしたばかりの新店で、店主は浅草の『与ろゐ屋』出身だそうだ。メニューは「らーめん(720円)」「辛味噌らーめん(800円)」「つけ麺(780円)」に、各種トッピングやサイドメニューで構成。ちなみに「つけ麺」は麺の量が並・中・大がどれも同料金だ。 いつもチェックしているブログを見たところ、皆さんだいたい「らーめん」を食べているようなので、今回は「つけ麺」を注文。麺の量は並にした。魚介風味の和風スープのつけ汁に、縮れの入った中太麺を合わせたもの。麺の上には炙ったチャー種1枚と、極太メンマが2本、糊がトッピングされている。つけ汁の器の中にもサイコロ状に刻んだチャーシューが入っており、けっこう具だくさんな印象。つけ汁はちょっと塩っぱく感じたが、強く効かせた魚介風味と、チャーシューを炙ってあるのかな? 香ばしい風味が美味い。 変に奇をてらったところがなく、素直に美味かった。券売機には「限定」のボタンも用意されており楽しみ。今はオープン直後でいろいろ調整しながらの営業だろうが、また来ていろいろ食べてみたい。 ■中華そば 新(しん)
■あごだし醤油らーめん(新味)/780円+味玉/サービス券使用 台東区台東3丁目の住宅街にあるお店。上野方面から行くには、南めぐりんバスで台東三丁目で下車すると近い。この日食べてきたのは「あごだし醤油らーめん」の「新味」。新たな元号『令和』の発表を記念して、店主が作った新作の醤油ラーメン。通常メニューの食券を購入し、口頭で「新味」を注文する仕組み。 レギュラーの「あごだし醤油らーめん」に比べて、かなり甘味のある味付け。あごだしの風味も強い。同じくレギュラーメニューの「だし醤油らーめん」に甘味の感じが似ており、こちらが好きな人なら気に入るのでは。リッチでわかりやすいダシの風味、アッサリしたスープにほどよい油感、よくスープを持ち上げる細麺など、かなりバランスよく完成された一杯……というか要するにもろに私の好みの味で大満足。 新味の評判はかなり良さそうで、ご主人は期間限定ではなくレギュラーメニューにすることも考えているようだ。そうなると「あごだし醤油」「あごだし醤油新味」「だし醤油」と醤油ラーメンばかりが3種類もラインナップされることになり、わかりにくくなりそう。今後のメニューとしてどう扱うか検討中とのことだが、これはもう大いに悩んでもらいましょう。 ■麺屋 薫堂
■チャーシュー麺/900円 JR宇都宮線・高崎線の尾久駅を出てすぐ、明治通り沿いに出来た新店。オープンは4月1日。鶏ガラ・豚骨を一切使わず、国産の厳選素材で作ったというスープが評判で注目を集めている。メニューは「中華そば(700円)」と「チャーシュー麺(900円)」と「白飯(200円)」のみ。麺の大盛りは100円増し。 注文したのは「チャーシュー麺」。淡い琥珀色の済んだスープの表面を豚バラ肉のチャーシューが覆い、ゆで加減やや固めの細目のストレート麺を合わせている。2〜3種類のダシ汁をその都度合わせてスープを作っているのかな? シイタケのスープを使っているようで、調理中は香りが強く漂ってくる。こりゃシイタケの香りがすごいラーメンが出てくるのだろうと思っていたが、出てきたラーメンは予想とまったく違って驚いた。一見すると素朴なラーメンという印象だが、しっかり味わってみるとさまざまな風味、香りが複雑に重なり、うまく説明できないのだがこりゃ美味い。 これはしばらく、会社帰りに尾久で途中下車することが増えそうだ。 ■中華そば 竹千代
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