日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■ごぐにぼ/900円 7月30日、青森県の津軽煮干ラーメンで知られる『長尾中華そば』が小川町交差点の近くにオープン。場所は『支那そば きび』の跡地となる。数年前には池袋に期間限定で出店していたこともあり、首都圏のラーメンファンには有名なお店だ。今回のお店では、基本の津軽煮干ラーメン「あっさり」と、濃厚な「こく煮干」「ごぐにぼ」などいろいろ用意されている。今後も塩や味噌、つけ麺などさらにメニューが増えていくようだ。 注文したのは裏メニューの「ごぐにぼ」。やり過ぎなほどに煮干しの香りをガツンと効かせた極端なラーメンで、少し柔らかめの中太ストレート麺がここの特徴かな。皮付きの豚バラチャーシューも、このお店ならでは。これまでに百貨店催事でも「ごぐにぼ」を食べているのだが、パッ見が違ってチャーシューの上にグレーの液体がかけられている。おそらく超濃厚に炊き出した煮干しスープか何かであろう。美味しく楽しく頂きましたが、やっぱり『ごぐにぼ』はお遊び的な超濃厚ラーメンで、バランスはきっとノーマルの「こく煮干」の方がいいのだろうな。そう思うのはきっと年をとったからなんだろうなぁ。 ■長尾中華そば 神田店
■だし中華/750円 国産小麦のアンテナショップが2018年7月、小川町交差点そばにオープン。場所は有名な『顔のYシャツ』の並びといえばわかりやすいか。ここに仙台の有名店『五福星』が期間限定(7/23〜8/3)で出店し、ラーメン好きのお仲間さんたちの間で話題になっている様子。『五福星』のラーメンは『大つけ麺博』などで何度か食べたことがあるけれど、こういった店舗(?)で食べるのは初めて。メニューはオーソドックスなラーメンっぽい「だし中華」と、創作色の濃い「納豆スムージーざる中華(850円)」の2種類と、サイドメニューのご飯モノがひとつあったかな。 注文したのは「だし中華」。かなり薄味のラーメンで、食べた人は驚くのでは。薄味にしているのは、ネギやチャーシューなどの具材から旨味・甘味が溶け出すことで変化する味わいを楽しんで欲しいという意図だそうだ。麺は絹を練りこんだという「シルク麺」。絹の効果はよくわからないが、まるで佐野ラーメンのような平打ち麺で個人的にはかなり好み。薄い薄いと思いながらも、なんだかんだでスルスル食べられたので、もしかしたらこういうのが毎日食べられるラーメンのひとつの姿なのかも。そんなことを考えさせる一杯だった。 ■五福星 ■むぎくらべ
■味噌ラーメン/780円 会議が続いてお昼休みがとれたのは15時近く。職場からは少し離れているが、通し営業をしているこちらでお昼を食べることにした。塩・味噌・醤油のラーメンにつけ麺、冷やしメニューなどいろいろ揃っており、暑いので冷やし……と言いたいところだが先週食べたので注文したのは「味噌ラーメン」。 動物系の白濁スープを使い、中華鍋で野菜で炒めながら仕上げるスタイルの味噌ラーメン。スープはラードの風味が香ばしくアッツアツ。中太の麺とシャキシャキのモヤシの食感のコントラストもよくウマイ。スープはクリーミーで、少し唐辛子も効いているような気もするが基本的に甘めで好み。美味しゅうございました。 ■ラーメン食堂 粋な一生
■トマトと煮干しの冷やしSOBA/900円 北浦和駅の西口から、線路沿いを浦和方面に少し歩いたところにあるお店。創業して4年目、さいたま市内で美味いラーメン店として必ず名前が挙がる人気店になっている。この日食べてきたのは夏限定の冷やしラーメン「トマトと煮干しの冷やしSOBA」。しばらく前から店頭に手描きイラストのポスターが掲示されていたので気になっていた。 キンキンに冷えた煮干しスープに、トマトをたっぷり盛り付けたラーメン。トッピングはミニトマトに刻みトマト、ローストしたトマトとトマト尽くし。他に鶏の挽肉や揚げ玉、フライドオニオンなど。煮干しのスープは茹で加減固めのストレート麺とよく合うが、トマトの酸味がスープの塩味を底上げするのか、途中からちょっと塩っぱく感じたのが少し気になったが、食べて涼しくなる一杯。美味しゅうございました。 ■柳麺 呉田
■ラーメン(中)/760円 味玉トッピング/100円 小川町交差点の南西側の路地裏にできたお店。牛骨を使ったスープが特徴という、山口県の下松というところのご当地ラーメン……ということは皆さんのブログなどで読んでいましたが、下松という地名も初めて聞いた程度の知識しかなかった。メニューはいくつかあるが、基本は牛骨を「一日九時間以上煮込み、一晩寝かせ、旨味を抽出したスープ」を使った「下松ラーメン」のみで、その他は味玉やチャーシュー丼、いなり寿司などのトッピングやサイドメニュー。麺の量は並で110g、中で165g、大で220gあるそうだ。並だとちょっと少ないかな、ということで「ラーメン(中)」を注文した。ついでに味玉も。 少し白濁した牛骨スープに、固めに茹でられた細ストレート麺を合わせた一杯。トッピングはネギにモヤシと薄くスライスされたチャーシュー3枚ほど。醤油も使っているのかもしれないが、食べた印象はちょっと変わった風味の塩ラーメンといったところ。ともすれば食べ手を選ぶ牛の香りを「ちょっと変わった風味」の範囲で抑えているのがポイントで、強いていうなら少し塩味が強いかもしれないが美味しく食べてきた。 ■下松ラーメン 五ツ星
■支那そば(醤油)/650円 JR御徒町駅の南口を西側に出て、ガード沿いを秋葉原方面に数分歩き、路地を右に入ったところにあるお店。以前は「元祖司流とことんラーメン」という名前だったが、店主の代替わりがあったのだろうか。いつの間にか「二代目」という名前に変わっていた。この日は猛暑で冷たいラーメンを食べようと思っていたのだが、初めて来たのだし基本のラーメンを食べてみた。といってもメニューの先頭にあるのは「塩支那そば」。ちょっと迷ってから「支那そば(醤油)」を注文してみた。 大判のチャーシューに水菜や味玉が載った醤油ラーメン。お店の雰囲気や客層から、勝手に昔ながらの東京風醤油ラーメンを想像していたのだがスープを一口すすって驚いた。ふんわり香る煮干しやスープのコクのバランスなど、現代風にブラッシュアップされたラーメンではないか。スープが好みでレンゲを持つ手が止まらず、麺を食べ終えるのとほぼ同時にスープも完食。チャーシューも過度な味付けなどなく、柔らかいが大判で食べ応えもある。 近隣のサラリーマンとおぼしき客層が並んでいるのを何度か見てきたけれど、この値段でこの味ならうなずける。美味しゅうございました。これは他のメニューも試してみたいな。近々改めて来てみよう。 ■二代目 司流 とことんらーめん
■味玉だし醤油らーめん/850円 あご(トビウオ)のダシを使った醤油ラーメンを看板メニューにしているお店。最寄り駅は日比谷線仲御徒町駅か、TX新御徒町駅になるのかな? 決して立地はよくないのだが、近隣のサラリーマンに徐々に認知されてきたのか賑わうようになってきた。メニューは「あごだし醤油らーめん」「だし醤油らーめん」の2種類の醤油ラーメンに、「あごだしつけ麺」「ざるらーめん(夏季限定)」など。2種類の醤油ラーメンはネーミングからは違いがわかりにくいが、だいたいこんな感じ。 ・あごだし醤油らーめん ・だし醤油らーめん どちらも美味いのだが、個人的にはこちらの「だし醤油らーめん」が気に入っている。小麦の香る細いストレート麺が、スープの素直なダシの風味をまっすぐ持ち上げてくる。この「素直なダシの風味」というのがいちばんの特徴で、味覚のストライクゾーンにハマル人はかなり多いはず。トッピングのエリンギの佃煮はとてもよく出来ており、メンマの代替品としてはトップクラスでないだろうか。チャーシューも絶品。いやぁウマイ。 ■麺屋 薫堂
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