日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■味玉つけめん/930円 川崎を中心に展開している『つけめん玉(ぎょく)』の系列店。豚骨魚介スープのラーメン/つけ麺のお店だが、特徴は昆布ダシを前面に押し出した味の組み立てをしていること。一口味わえば、よくある豚骨魚介との違いがわかるはず。オープンは2013年の暮れだったかな。開店当時に比べると現在はスープの製法が異なるようで、ドロリとした濃厚乳化系スープから、どちらかといえばサラリとしたスープに方向転換している。ベーコンのようなチャーシューも変わってしまったが、昆布ダシを強調した独自の味わいは健在だ。 この日食べてきたのは味玉つけめん。昆布を効かせた豚骨魚介スープに、平打ちの太麺を合わせている。麺が柔らかく弾力もあり、ツルッとしてのど越しもよい。個人的にはかなり気に入っている麺だ。味玉の味付けが面白い。独特な風味がしてクセになりそうだ。王道・定番のつけ麺に比べるとかなりオリジナリティがある一杯で、豚骨魚介のつけ麺なんてどこで食べても同じと想っている人にこそ勧めたい。 ■ラーメン玉 超大吉
■だし醤油らーめん/780円 アゴ(トビウオ)を使ったスープが評判のお店。最近すっかりハマッてしまい、週1ペースで通っている。何を食べても美味いのだ。今回食べてきたのは「だし醤油らーめん」と「チャーシュー飯」。スタンプが貯まったので味玉を付けてもらった。 その名の通り、魚介ダシの香りを強調した醤油ラーメン。減塩醤油を使っているそうで、看板メニューの「あごだし醤油らーめん」に比べて塩分が25%もカットされているのだとか。けれども物足りなさは一切なく、むしろダシの風味に引き込まれて麺をたぐる手が止まらない。全粒粉を使った細ストレート麺はスープの持ち上げも良く、小麦の香りも適度にあってかなりの出来。柔らかな豚バラチャーシューや、薬味のネギ、メンマがわりのエリンギなどもバランスよく美味い。この柔らかいチャーシューを刻み、ネギと一緒に熱々のご飯に盛ったのが「チャーシュー飯」。もうね、美味いに決まってる。 食べ終えて職場に戻るまでの道のりも後を引く旨味が口の中に残り、なんだか幸せな気分になるのであった。 ■麺屋 薫堂
■竹ちゃんタンメン/780円 かっぱ橋道具街の北端から、入谷駅に向かって歩いてすぐのところにあるお店。お店の外装はちょっと雑然としているが、店内はスッキリしている。メニューは基本の「竹ちゃんタンメン」の他、味噌味やつけ麺などすべてタンメンのバリエーション。もっともこの日お店に行ったのは閉店間際の夕方で、「竹ちゃんタンメン」以外はすべて売り切れていた。 トロミのある鶏白湯スープを使ったタンメン。スープは一般的なタンメンに比べてはるかに濃厚で、ビックリしてしまう人も多そう。動物系のこんなに濃厚なスープはともすればクドくなりがちなところだが、セロリなど(?)の香味野菜の風味がうまいことバランスをとっている。麺はモチモチした食感の中太ストレート。美味いなー。 近くの図書館に調べ物をしにいくことが多いので、楽しみが増えた。今度はつけ麺食べてみよう。 ■竹ちゃんタンメン
■イカ墨ブラック/850円……だっけ? 今はカニと煮干しのラーメンのお店(……のはず)だが、店主の探究心は留まるところを知らず、ここ最近はいつ行っても何らかの新作を作っている。 今日食べてきたのは「イカ墨ブラック」。白い器に真っ黒なスープ、チャーシューのピンクとネギの緑が映えるビジュアル系。その中身は、イカスミを合わせて真っ黒く仕上げた豚骨スープに、パキパキした細ストレート麺を合わせたラーメンだ。まろやかな豚骨スープが土台を支え、イカスミの香りが海の香りを演出。やはり今回も刻みタマネギが食感といい味といい、良いアクセントになっている。見た目とは違ってマイルドで食べやすいラーメンだが、汁ハネには注意。 そういえば、カニと煮干しのお店になってからもう1年が過ぎたのか。最近の新作の連発から察するに、さてはご主人、また何か新しいことを考えている? ■さんじ
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