日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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塩こんどる/750円 先日閉店した『炎のつけめん』の跡地に、『凪』グループの新店がオープンした。屋号は『らーめん こんどる屋』。店長の大曽根さんがリスペクトする宇都宮の『どる屋』に、「混んどる」=商売繁盛をかけたもの……なのかな? 2月28日から営業開始しているが、今のところメニューは塩ラーメンの「塩こんどる」と、具だくさんの豪華版「特製塩こんどる(950円)」のみ。 「塩こんどる」は、栃木県の淡水魚ヤシオマスを使った鮮魚系スープの塩ラーメンだ。潮汁のような魚の香りや、手揉み風の縮れ麺が、どこか地方のラーメンを思い出させる不思議な雰囲気。味わいは素朴だが、クセのない魚の香りや縮れ麺の食感がよく、食べ手をぐいぐいと惹きつける一杯だ。美味しゅうございました。 今後は醤油ラーメンや担々麺、つけ麺などが増えていくようだ。楽しみにしております! ■らーめん こんどる屋 東京都新宿区西新宿7-13-7 2F
■中華そば/700円 富山県のご当地ラーメン「富山ブラック」。東京ラーメンショーなどでの露出もあってか、ラヲタだけでなく一般のラーメンファンの中でも知名度が上がっているのかな。こちら『だらんま』は、富山ブラックラーメンのお店で、東京・神田に本店がある。 注文したのは「中華そば」と「ライス(100円)」。出てきたのが写真のラーメン。真っ黒なスープにツルツルの中太麺を合わせた醤油ラーメンだ。スープは塩っぱい上にネギと黒コショウがたっぷり入り、かなり強い味になっている。本場の富山ブラックは食べたことがないのだが、確かに噂に聞く通りの味だ。そもそも富山ブラックは、ラーメンをおかずに白飯が食べられるように、あるいは汗をかく労働者の塩分補給のために、塩味強めに味付けされているそうだ。 塩っぱくて、普通に一杯食べるラーメンとしては、アンバランスな味付けかもしれない。しかし、おそらくこれが本場の富山ブラックに近い味なのだろう。インパクトある味が、クセになる人は多いのかも。 あ、そうそう。ラーメンをおかずにライスを食べる……といってもピンと来ない人は多いだろう。チャーシューが肉厚でかなり食べ応えがあるので、一緒に食べればご飯が進むと思うよ。ちなみにライスはお替わり自由だ。 ■富山ブラックラーメン だらんま 浅草店 東京都台東区西浅草2-1-11
■博多ブラックCURRY/850円 ライスセット/100円 2月18日より始まった期間限定メニュー(3月20日まで)。『一風堂』の社内商品開発コンペで優勝した作品だ。審査員として参加した大崎さんによると、「この一杯で、一軒のラーメン屋を作っても良いと思った」そうだ。さっそく食べに行ってきた。 現れたのが上の写真のラーメン。その名の通り、真っ黒なスープのカレーラーメンだ。いつものことではあるけれど、見た目がイマイチなのがもったいない。黒いスープの中には味玉やキャベツ、コーンが沈んでいる。平打ちの中太ストレート麺を合わせてある。スープはスパイシーだが辛すぎることなく、好みのタイプだ。バルサミコソース(チャーシューやキャベツに載った黒いソース)を溶かすと、甘味と酸味が増してくる。 100円増しでライスセットにすると、揚げた野菜を添えた小ライスがついてくる。残ったスープをご飯にかければ、締めのミニカレーライスができあがる。こちらも美味かったが、もうちょい量があると嬉しかったな。 ■一風堂 上野広小路店 東京都台東区上野3-17-5
■つけめん/800円 生卵/50円 前回アップした『麺屋武蔵 武骨』のすぐそばにあるお店。川崎を中心に展開する『玉』の系列店で、屋号には「天然豚骨醤油らーめん」という冠がついている。 食べてきたのは前回と同じ「つけめん」だが、今回は「生卵」をつけた。つけ汁に生卵を落とすかどうか尋ねられたので、別皿で出してもらうことにした。つけ汁は、トロリとした濃厚な豚骨醤油スープ。燻製香が特徴で、よくある豚骨魚介のつけ麺とは異なる味付けだ。普通に食べてももちろん美味いが、麺につけ汁やネギをたっぷり絡め、溶いた生卵にくぐらせすき焼きのように食べてみたら……、これがまた美味い! もちろんそのままでも美味いが、味付けが強いせいか生卵との相性も良いのだ。 それにしても、この香りはクセになる。濃厚系つけ麺って、定番化しすぎて新しい味など出てこないと思っていたが、そんな決め付けをしちゃいけないな。美味しゅうございました。そういえばまだ「肉飯」を食べていない。ぜひ次回こそ食べてこよう。 ■天然豚骨醤油らーめん 玉 超大吉 東京都台東区上野6-6-4
■味噌ら〜麺/800円 『麺屋武蔵』系列店は、店舗によって味もコンセプトも異なるラーメンを出している。ここ『武骨』では豚骨スープを使ったラーメンが食べられる。基本メニューの「ら〜麺」だけでも、黒・白・赤の3種類が用意されている。 この日食べてきたのは冬期限定メニュー(?)の「味噌ら〜麺」。豚骨スープをベースにした味噌ラーメンで、角煮のような肉厚の豚バラチャーシューが入っている。麺は他の「ら〜麺」と同じかな? 太めの平打ち麺で、茹で加減は柔らかめ。スープには細かい背脂粒が浮いており、トロリとしたスープに仕上げてある。甘くまろやかだが、唐辛子が効いてピリリと辛い後味。 美味しくいただいてきたが、スープがやけに重たく感じてしまった。以前はこういうスープが好きだったはずなのだが、年をとってきたのだろうか……。ちょっとショック。 ■麺屋武蔵 武骨 東京都台東区上野6-7-3
■らーめん 塩味 お野菜180g(半日分)/819円(税込み価格) ※メニューは外税表記。 湯島の『六代目』で「肉盛りつけ麺」を食べたばかりなので、昨年行った系列店の記事をアップしておきます。 昨年11月、新宿ルミネエスト7Fにあった『塩逸品 五代目 けいすけ』がリニューアル。タンメン専門店『らーめん けいすけ 農園生活』として生まれ変わった。内装もオシャレで器もかわいらしい。どのメニューも野菜たっぷりでヘルシーなイメージで、かなり女性客を意識したお店になっている。メニューは塩・醤油・味噌の「らーめん」に、トマト味の「つけ麺」。それぞれ野菜の量は180gか360g(100円増し)から選べる。野菜を360gにすれば、厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量が1食で採れる。 食べてきたのは「らーめん 塩味 お野菜180g」。キャベツの形をしたフタ付きの器で提供される。メニューによって異なる器が使われており、塩味はキャベツ、醤油はカブ、味噌はカボチャになるのだそうだ。「らーめん」といっても、出てくるのはいわゆるタンメン。フタを外すとキャベツやモヤシ、キクラゲなど、たっぷり盛られた10種類もの野菜が出てくる。 正直なところ、「女子向け・かわいい器・ルミネ」というあたりから、アッサリしすぎのタンメンを想像していたのですよ。ところがうまいこと裏切られた。炒めた野菜も香ばしく、それなりにボリュームもある。ショウガを溶かすと味にパンチも出て、女子向けラーメンだなんてなめていたら大間違いだ。次行ったら味噌食べよう。 ■らーめん けいすけ 農園生活 東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿7F
■肉盛りつけ麺 200g/780円 温泉玉子/120円 海外にも進出している『けいすけ』グループの「六代目」のお店。以前は「いったい何代目まで行くのか」とか、欠番や飛番があったりして「次は何代目なのか」とか気になったものだけれど、最近の新店は特に「○代目」とは名乗っていないみたいですね。 こちらの看板メニューが「肉盛りつけめん」。極太の平打ち縮れ麺に生姜焼きのような肉をたっぷり盛ったもの。豚丼のご飯がそのまま麺になった……と言えば伝わるかな。『けいすけ』グループらしく、何でもアリな感じを具現したつけ麺。オープンしてから3年半がたつが、今見てもおもしろいつけ麺だ。そのままでも食べられるし、つけ汁につけてもOK。ランチタイムは小ライスのサービスがあるので、つけ麺を食べているのか豚丼を食べているのかわからなくなってくる。つけ麺を食べている気があまりしないのだが、これはマイナスポイントではないでしょう。 パッと見てワイルドでテキトーな感じのする料理だけれども、とても丁寧に味付けされている。つけ汁を使っても使わなくてもOKって、調味のバランスがよくないと無理ですよ。美味しゅうございました。 ■魁 肉盛りつけ麺 六代目けいすけ 東京都文京区湯島3-42-4
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