日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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四谷三丁目の『もぐら』がリニューアル。新たに豚骨ラーメンの『なおじ』として再出発することになった。経営母体は同じだが、屋号もメニューも一新するということで、事実上の新店と考えてよさそうだ。 正式オープンは6月24日だそうだが、先行して21日からプレオープン営業している。ただし、プレオープン中のメニューは「トンコツ味玉ラーメン」のみ。 背脂を浮かせたスープに細麺を合わせた豚骨ラーメン。トッピングはチャーシューにネギ、キクラゲ、海苔、揚げニンニクチップ。チャーシューは大判の豚バラ肉で、フライパンで焼いてから乗せている。大きくて食べ応えあり、柔らかくて美味かった。スープはオイリーで、はっきりした味付け。博多風の豚骨ラーメンに近いのかも? 美味しく頂きましたが、濃厚スープで知られる『なおじ』グループにしては、ちょっとおとなしめかも。正式オープン後は「濃厚トンコツラーメン」というのも始めるそうなので、『なおじ』らしさはそちらに出てくるのかもしれません。替え玉は2回まで無料とのこと。 ■とんこつラーメン なおじ 東京都新宿区荒木町8番地
■相傳つけ麺 黒/950円 6月14日、上野にオープンした『麺屋武蔵』グループの新店。『武骨相傳』と書いて「ぶこつそうでん」と読む。名前から察するに、すぐ近くにある『麺屋武蔵 武骨』のつけ麺専門店という位置づけなのかな? 『武骨』同様、こちらのつけ麺も白・黒・赤の3色がそろっている。 この日食べたのは具だくさん仕様(大判のチャーシュー3枚と味玉が入る)の「相傳つけ麺」の黒。表面を黒い香味油が覆うつけ汁に、弾力のある極太麺を合わせたもの。スチームコンベクションを使ったチャーシューが売りのひとつらしいが、ちょっとパサついているのが気になった。『武骨』の黒みたいな味を想像していたら、ずいぶん違ってて驚いた。土台は豚骨の白濁スープのようだが、香味油の香りが珍しい。香ばしさと甘さがあり、よくあるマー油とは違う。『一風堂』の「赤丸」の油にちょっと似てるような気もしたが、やっぱり違うな。不思議な味。メニューの説明には「苦み」と書かれているが、さほど気にならなかったな。変わった味で食べてて面白かった。 ■麺屋武蔵 武骨相傳 東京都台東区上野6-11-15
■トンチャン(チャントン)/880円 『博多 一風堂』系列のちゃんぽん専門店が、6月14日、銀座にオープンした。ちゃんぽんというと長崎が有名だが、九州を中心にけっこういろりなご当地ちゃんぽんがあるみたいですね。そして、この『ハカタノチカラ』で食べられるのは「博多ちゃんぽん」。ちゃんぽんに詳しいTBS安住アナの分類によると、博多にはご当地ちゃんぽんが存在しないことになっていたはずだが、『一風堂』は系列店の『ちゃんぽん太郎』と合わせて「博多ちゃんぽん」をアピールしていく方針みたいですね。 この日食べたのは「チャントン」。基本メニューの「チャンポン」に、豚のから揚げ(?)「トンカラ」をトッピングしたもの。聞くところによると、一般的なちゃんぽんよりもラーメンに近い作り方をしているような話を聞くが、見た目は間違いなくちゃんぽんだ。土台となるのは『一風堂』の豚骨スープなのかな? それを和ダシで割っているらしい。チャンポンは『一風堂』らしくやや旨味過多な気もするが、味付けはアッサリ目。おろしショウガやウスターソース、コショー、ラー油、カレー粉など、味変アイテムが多数あるのでいろいろ楽しめそう。トンカラはしっかりと味付けしてあり、カラッとしていて美味かった。 結局のところ、博多ちゃんぽんとは何か? それについてはよくわからなかったな。ちなみに、一般的に「博多ちゃんぽん」というと、ガラス細工のおもちゃ(ビードロ)のことを指すようです。 ■元祖 博多チャンポン ハカタノチカラ 東京都中央区銀座3-8-4
■特製中華ソバ/950円 6月14日、麹町にオープンした新しいお店。お店はガラス張りで明るくキレイ。店員さんの服装もスタイリッシュで、揃いのワークキャップが格好よかった。女性客も多かったな。ご主人は『一風堂』や『五行』を運営する「力の源カンパニー」出身というのもうなずける。 醤油味の「中華ソバ」と、野菜たっぷりの創作ラーメン「ベジソバ」を軸に、各種トッピングやサイドメニューがある。期間限定のラーメンもあり、今は「グリーンベジ冷麺」というのをやっている。 この日は具だくさんの「特製中華ソバ」を食べてきた。スープに浮いた黄色い油や、青白2色のネギがきれいな醤油ラーメン。見た目の美しさもさることながら、香りがいいなぁ。ネギ油かと思ったら、ラードや鶏油の香りもありますね。土台のスープは鶏や煮干などを旨味をバランスよく合わせたもの。縮れの入った平たい細麺はスープの持ち上げもよく、食感もいい。美味しゅうございました。 この日は「ベジソバ」とどちらを食べるか迷って「中華ソバ」を選んだ。実はこの翌々日(17日)もベジソバ目当てで行ったのだが、ベジソバは12時過ぎで売り切れ。今週末はテレビでも紹介されるというから、しばらくは早めに行って並ばないと食べられないかもしれないな〜。 ■ソラノイロ japanese soup noodle free style 東京都千代田区平河町1-3-10
■三色つけめん(手前から「醤油」「トマト」「海老味噌」)/950円 『渡なべ』系列の『神保町 可以』がリニューアル。看板メニューの「味噌らーめん」を捨てて、新たにつけ麺専門店として再出発することになった。メニューはつけ麺のみでラーメンはない。他には各種のトッピングがあるだけなのだが、スゴイのはつけ汁の種類。なんと8種類も用意されている。 ・醤油 ・味噌 ・海老醤油 ・海老味噌 ・辛醤油 ・辛味噌 ・トマト ・カレー この中から好きなもの1〜3種類を選ぶ仕組み。この日は3種類食べられる「三色つけめん」を注文して、「醤油」「海老味噌」「トマト」を選んだ。麺の周りにつけ汁の器が3つも並ぶ姿は、ちょっと恥ずかしいかもしれない。でも周囲を見たら、たいていの皆さんは2〜3種類食べているのがわかるはず。気後れすることはない。ちなみに「一色」は750円、「二色」は850円だ。 基本的にはどれも豚骨魚介系の同じスープを使っているみたい。見た目はどれもよく似た色で、三色というのはちょっと言い過ぎなんじゃ……とも思うがまぁいいや。 いちばん基本になるのは「醤油」であろう。つけ汁の中に鰹節がそのまま入っており、これが効いているのかな? スモーキーな香りがアクセントになっている。豚骨魚介系スープで醤油味と聞くと、「またあれか」と思うかもしれないが、意外と個性的で美味しかった。「トマト」はケチャップみたいな香りが加わったもの。「海老味噌」は確かにそういう味。 3種類も味があるので、それぞれをしっかり食べられるよう中盛(400g)を注文したら、だいぶお腹いっぱいになった。並盛でも300gあるので、三色でもじゅうぶんに食べられるはずだな。なお、麺は大盛(500g)までが同料金。 ■神保町 可以 東京都千代田区神田神保町2-2-12
■中華そば/800円 特製手揉み麺/50円増し 新宿二丁目・新千鳥街の居酒屋『いとう酒場』で月イチ開催される自作ラーメンイベント。『いとう酒場』常連のHさんが、10年ほど前から始めた趣味の自作ラーメンをお披露目する会で、今回で5回目になるのかな? 毎回違うラーメンが出てきます。私が来るのは2回目。私もはんつさんのTwitterでここを知ったクチです。 ラーメンを作るHさんは私とほぼ同業者(……といってもだいぶ違うけど)で、それどころか私の職場で働いていたこともあるのだとか。いや〜、ビックリ。 今回は、友人やカミさんと合計4人で行き、しばしお酒を飲んでから締めにラーメンを食べてきた。ラーメンのテーマは「プレミアムな食材を使った中華そば」。牛テールスープか鶏白湯の予定だったのが、急きょ変更になったそうだ。 醤油の香りがすっきり立った醤油ラーメン。油は少なめながらもじゅうぶんな満足感。50円増しの「手揉み麺」は、縮れを入れた平打ち麺。茹で加減はやや固めで、ピロピロした食感が美味かった。僕らが行った時は品切れになっていたが、お昼は東京エックス(銘柄豚)のチャーシューもあったみたいですね。 また来月も来よう! 楽しみにしています!
■つけめんTETSU 花月げんこつスタイル/750円 6月8日から始まった期間限定メニューで、つけ麺の人気店『TETSU』とのコラボ企画。有名店とのコラボ企画の第5弾になるのだそうだ。 『花月嵐』らしく、背脂を散らした豚骨魚介つけ麺。土台となっているのは「嵐げんこつらぁめん」のスープみたいですね。これに魚粉を加えてそれっぽく仕上げている。つけ汁の中には薄めのチャーシュースライス1枚とメンマなど。チャーシューもこちらの他のメニューと同じものでしょうかね。 つけ汁はサラッとしているがクリーミー。最後はスープ割りもできる(ただし焼き石サービスはさすがになかったが)。『花月嵐』流の豚骨魚介つけ麺という印象で、いまいち『TETSU』っぽさがよくわからなかったが、美味しく食べてきた。
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