日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■雉と黒トリュフの塩そば/1900円 ※5月の土・日曜限定メニュー。すでに終了しています。 5月の土・日曜限定の特別メニュー。用意されるのは1日12食分のみで、午前10時(開店1時間半前)には12人以上並んで売り切れが決まってしまう。この日お店に着いたのは9時50分頃だったかな? 11人目で何とかギリギリ間に合った。 雉を使ったスープに、黒トリュフをたっぷり乗せた塩ラーメン。具材は別皿で出てくる。雉を食べるのはおそらく初めての経験。スープはもっとクセがあるのかと思っていたのだが、意外にもまったくクセがない。雉ってこういう味なのか〜。そして、このラーメンの性格を決定づけているのが黒トリュフの香り。何というか、未体験の味わいだった。おそらく雉スープだけでは、これほど印象に残るラーメンにはならなかったんじゃないかな。 別皿の具材は、雉の味玉、皮、ささみ、胸肉、もも肉。こちらも黒トリュフオイルで香り付けしてある。しっかりした噛みごたえのある肉ながら、ジューシーで柔らかく美味かった。 いや〜、美味しゅうございました。次に食べられるのは来年かな? ■そばはうす 不如帰 東京都渋谷区幡ヶ谷2-47-12
■つけ麺 キャンティタンタンスタイル/1000円 笹塚を中心に多店舗展開しているイタリア料理店。笹塚には4〜5店あるのかな? スポーツクラブA-1隣の『iL CHIANTI CAFE(イルキャンティ・カフェ)』では、ランチタイムにイタリアンテイストのラーメンやつけ麺を食べられる。 ラーメン・つけ麺が始まったのは昨年暮れくらいから。「キャンティタンタンラーメン(950円)」「つけ麺 キャンティタンタンスタイル」の2種類がレギュラーメニューで、期間限定で塩ラーメンや冷やし中華もやっているみたい。今日食べたつけ麺には、サラダやスープ、ドリンクがセットになっている。 イタリアンテイストの担々つけ麺。つけ汁は真っ赤だけれど辛くはなく、トマトスープを土台にしているっぽい。野菜の甘みに酸味、魚介っぽい風味もあって複雑な味。麺はモチッとした食感の中太ストレート麺。写真ではよく見えないが、麺の上にはトマトと合わせたオリジナルの肉味噌が乗っている。他のトッピングは、食べるラー油、ゆで玉子、メンマ、ネギ、豚バラチャーシュー、ルッコラ……? よくわかんない。オシャレな野菜。 肉味噌や食べるラー油をつけ汁に放り込めば、刺激的な味になって美味い。いろいろ変化があって、食べてて楽しかった。美味しゅうございました。 ■iL CHIANTI CAFE 東京都渋谷区笹塚1-50-1 笹塚NAビル別館
■中華そば 肉玉子入り(小)/700円 茶系、黄系と続き、最後の徳島ラーメン「白系」を食べに、小松島市の『岡本中華』に行ってきた。最寄り駅は牟岐線の中田駅。徳島駅から電車で15分ほどで着くが、電車が30分に1本しかない。帰りの飛行機に間に合わせるためにはタイトなスケジュールだった。 お店に着いたのは10時40分頃。開店20分前でさすがに誰もいなかったが、5分くらい前になると続々とクルマが集まってきて、皆クルマの中で開店を待っている。開店と同時にほぼ満席になった。 ここもラーメンの味は1種類。サイズは大小選べる他、玉子や肉の追加ができる。サイドメニューにはライスの他、寿司もあった。お稲荷さんや押し寿司っぽかったな。で、注文したのが「肉玉子入り」の「小」。 一見すると九州風の豚骨ラーメンのようにスープは真っ白。ところが一口すすってみると、けっこうはっきりとした醤油味……といっても僕ら東京人が慣れた濃口醤油とは違う感じ。白醤油など使っているのではないかな。スッキリした味わいで食べやすかった。スープと麺は一昨日食べた『三八』にちょっと似た感じがした。チャーシューは部位のことなるものが10枚以上入っていたんじゃないかな。生卵は卵黄のみ。くずして肉に絡めると、やっぱりご飯が欲しくなりますね。そうそう、このラーメンもボリュームは少なめ。やっぱりご飯と一緒に食べるとちょうどよい量になりそう。 3日間で『いのたに』『三八』『岡本中華』しか食べられなかったけれど、共通しているのは動物系スープの濃さ。2日目に一緒にお酒を飲んだ地元の方は、「徳島のラーメンはコッテリしているのであまり食べない」と言っていた。こちらでアッサリと言われるラーメンは、関東人の感覚ではかなりコッテリの部類に入るので、苦手な人も確かにいるのはわかる気がする。地元の方に伺った話では、こちらの人はうどんが大好きで、アッサリした麺類のニーズはうどんが満たしているのだろう。楽しい3日間だった。今度は夏、阿波踊りの時期にぜひまた来てみたい。 ■岡本中華 徳島県小松島市中田町字奥林60-1
■うどん(小)/500円 徳島の2日目は、鳴門の渦潮を見物に行ってきた。お昼は鳴門鯛の漬け丼を食べてから、観潮船に乗って間近で渦潮見物。それから大鳴門橋の『渦の道』に行って、鳴門海峡の上空45mから渦潮を眺めてきた……のだが、高所恐怖症の人にはこれ無理だ。一応最後まで歩いてきたが、恐ろしいの何のって、散々な目にあった。苦手でない人は楽しめると思いますが。 夕方、徳島駅近くの繁華街、南新町というところの『つるべ寿司』で夕食。お魚や日本酒を楽しんでいたら、隣のご夫婦から鯛の白焼きをお裾分けいただいた。いろいろ話しているうちに意気投合し、夜の徳島を案内していただいた。次に行ったバーではお店のマスターから阿波踊りをレクチャーしていただき、さらには近所で締めのうどんまでご馳走になった。 連れて行ってもらったのが、こちらの『うどんさろん ふなもと』。奇しくもお昼に行ってきたばかりの鳴門市のご当地麺なのだそうだ。関西風のスッキリしたおダシで、煮干を強めに効かせてあるのがこちらの特徴かな? 楽しい一晩だった。ご馳走様でした。 ■うどんさろん ふなもと 徳島県徳島市秋田町1-29
■たらいうどん/1200円 徳島旅行の目的のひとつに、たらいうどんがあった。徳島県の御所温泉の周囲で食べられるご当地うどんで、その名の通り、たらいに入って出てくる。レンタカーを借りて食べに行くつもりだったのだが、あろうことか免許証を持ってくるのを忘れた。 調べてみると、徳島市内でもたらいうどんを食べられるお店があった。宿から歩いても10分もかからない。お店は歓楽街にあり、お酒の締めにうどんを食べる客向けに商売しているのだろう。開店も20時からと遅めで、そして料金が一人前1200円! お店に着いたのは開店直後で、先客はゼロ。奥のテレビの前の座敷に案内された。メニューは「たらいうどん」のみ。あと酒とビールがあったかな? サイドメニューなどは一切ない。 しばらく待って出てきたのは、たらい(桶)に入った釜揚げうどん。写真にあるのは2人前で、これをダシ汁で食べる(もちろんひとりにひとつずつあります)。ネギと油揚げ、レモン、おろしショウガが薬味になる。やや柔らかめのうどんに、おダシも塩梅よく美味しい。ネギとお揚げをたっぷり入れて食べてきた。美味しくいただきましたが、ふたりでうどん食べて2400円。もちろんレンタカー借りて御所温泉まで行く費用と時間に比べたらぜんぜん安上がりなのだけれど、値段を考えちゃうと……、ねぇ。 その後、徳島駅近くの居酒屋でフィッシュカツなど食べて、宿に戻った。 ■たらいうどん 千力 徳島県徳島市東大工町3-12-1
■肉入り小盛/700円 徳島初日で衝撃を受けたのは『いのたに』だけではなかった。阿波踊り会館はバカにできないぞ。ステージで一緒になって踊ってきたが、なかなか楽しかった。徳島県人の阿波踊りにかける本気っぷりがよくわかった。果たして、東京にはこれほどアピールできる郷土文化があるだろうか。 阿波踊り会館から宿に戻ってきて、『三八』に食べに来た。北田宮にある本店(?)で食べようと思っていたが、宿の隣のビルに支店(徳島駅前店)が入っていたのでこちらにした。ずっと「さんぱち」だと思っていたが、「さんぱ」なんですね。もともとはアイスクリーム店として創業して、いろいろあってラーメン店になったそうだ。その名残で、今でもソフトクリームを扱っている。こちらのお店もラーメンの味は1種類。肉増しするかしないか、サイズなどでバリエーションがある。ライスと一緒に食べる人が多いみたいで、セットメニューも揃っている。そしてここでは生卵のトッピングがないんですね。 徳島ラーメン「黄系」を代表するお店とされている。清湯スープを使ったアッサリ系と聞いていたが、目の前に現れたのは白濁スープのラーメンで、東京人がイメージする「アッサリ」とはかけ離れている。若干の獣臭さも残りクセもあるが、油も少なく飲みやすい。醤油の味付けも控えめで、このあたりが「アッサリ」と言われる理由かもしれない。肉は普通のチャーシューが入る。赤身主体で少し固めだが、ボソボソとしておらず美味かった。 徳島ラーメンといっても、いろんなスタイルがあるんだな。 ■支那そば 三八 徳島駅前店 徳島県徳島市元町1-24 アミコ1F
■中華そば 中 肉入り/600円 生玉子/50円 5月20日から22日まで、徳島県に行っていた。当然徳島ラーメンを食べてきましたよ。もっと徹底的にまわってきたかったが、時間的に3軒が限度。徳島には茶系(黒系)、黄系、白系の3種類のラーメンがあると聞いたので、それぞれの名店を回ってきた。 徳島駅前の宿に着いたのは14時を少し過ぎたころ。昼食をとっていなかったので、部屋に荷物を置いてすぐに『いのたに』に行ってきた。昭和41年創業の老舗で、新横浜ラーメン博物館にも出店していたこともあって知名度はトップクラスであろう。平日のお昼すぎということもあってか、空いていた。メニューはいたってシンプル。1種類の「中華そば」について、サイズの大中と肉増しするかしないかを選ぶだけだ。生卵は別料金。中盛の肉増しに、生卵を入れて食べてきた。 写真では伝えにくいが、ドンブリが小さくて驚いた。ご飯と一緒に食べるとちょうどよいサイズなのだろうな。サラッとしているが濃厚な豚骨スープ。ちょっと獣臭さも残っている。はっきりした醤油味だが、かなり甘めに仕上げてあるのが特徴かな。これが「茶系」徳島ラーメンの定番スタイルなのだそうだ。トッピングは甘めに味付けた豚バラ肉。溶いた生卵と一緒に食べる様子はよくすき焼きに例えられるが、まさにそんな感じ。 同系統のラーメンは東京・早稲田の『うだつ食堂』などでも食べられるが、『うだつ食堂』よりは味付けもスープ濃度も抑えめでアッサリしているかも。 それにしても美味かったな〜。これだけはっきりとした独自性のあるご当地ラーメンって、なかなか珍しいのではないかな。先日四国で20食ぶッ続けで麺をキメてきたラーメン好きのお仲間さんが言っていた「徳島はラ的に住みたいレベル」。同感ッ! ■中華そば いのたに 徳島県徳島市西大工町4-25
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