日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■あらかぶつけめん(大)/750円 ※本日のみの特別メニューです。 前晩にやんちゃしすぎ、激しく二日酔い。起きたのは11時過ぎだったかな? まずはイヌを散歩させなきゃいけないが、大晦日の『我武者羅』イベントの様子でも見ようかと幡ヶ谷へ向かった。 本日のイベント「大輔くんち2009」は、昨年夏に閉店した『経堂 虎』店主で、現在は長崎県のラーメン店にいる上村大輔さんが『我武者羅』厨房を借りてオリジナルのラーメンを提供するというもの。『虎』というと茨城県水戸市のご当地ラーメン「スタミナ冷やし」が有名だが、今回提供するのは「あらかぶつけめん」とのこと。「あらかぶ」というのは魚のカサゴのことらしい。 12時頃にお店に着くと、すでに10人近く並んでいる。最後尾にいたのは『武蔵家』店主の藤崎さん。藤崎さんによると、その時点で麺がなくなりそうで、出来てあと1食分と聞いて驚いた。イヌの散歩をしている間に売り切れちゃう。んで、イヌ連れたまま並ばせてもらった。 並び始めてから待つことおよそ1時間。出来上がった「あらかぶつけめん」は、「スタミナ冷やし」の麺と餡をセパレートしたみたいなもの。つけ汁は……というか、汁じゃなくて餡と表現したほうが正しいな。チャーシューや長崎産のカマボコが入っているが、餡の中にはレバーやカボチャ、ニンジンなど「スタミナ冷やし」ではおなじみの食材がたっぷり入っている。久しぶりに食べる「スタミナ冷やし」の味。懐かしいですね〜。 麺を食べ終えた頃、餡は完全になくなってしまったのでスープ割りは注文しなかった。魚介風味の汁で割ってくれたそうなので、ひょっとしたらそれが「あらかぶ」の汁だったのかな。スープ割りしなかったのはもったいなかったかも。
■煮干らーめん/680円 町田にあった人気店『勇次』の移転リニューアル店。今年5月にオープンしてからずっと行きたかったお店だがなかなか機会がなかった。今日は年末の大掃除を兼ねて高尾で墓参り。その帰りに立ち寄った。年内の営業は本日昼の部で終了。12時半頃にお店に着くと、店外で7〜8人待っている。席についてラーメンが出来るまで、だいたい30分くらい待ったかな? オープン当初はつけ麺などいろいろあったようだが、現在の麺メニューは「煮干らーめん」「昔ながらのらーめん」のみ(それぞれ通常680円、大盛りは800円)。トッピングのオプションはなく、サイドメニューにライスや生卵かけご飯がある。 煮干しのビターで上品な風味を活かした醤油ラーメン……だが、醤油のコクはさほど強くない。煮干しの旨味をほどよい塩味で支えている。券売機に「旧うす口」と書かれていたので、おそらく薄口醤油を使っているのだろう。そして麺が美味い。なめらかでコシもじゅうぶん。ツルツルシコシコという表現がこれほどしっくりくる麺も珍しいのではないかな。 家族が注文した「昔ながらのラーメン」は、濃口醤油を使っているようで、煮干の風味に加えて醤油のコクもはっきり味わえるもの。麺やトッピングはどちらも共通している。どちらも美味いが、個人的には「煮干らーめん」の方が気に入った。美味しゅうございました。 ■煮干鰮らーめん 圓 東京都八王子市横山町21-21
■みそらぁめん/700円 ほぼ1年ぶりの『くるり』。都内屈指の行列店で、ドロリとした濃厚スープの味噌ラーメン専門店だ。お店に着いたのはお昼過ぎ。ずっと本を読んでいたのでどのくらい並んだのか憶えていないが、やっぱり30分以上は待った気がする。 基本のメニューは「みそらぁめん」と「辛味つけそば」の2種類。それぞれ味玉入りや具だくさんの特製バージョンなどがある。麺の大盛は同料金だ。いちど「つけそば」も食べてみたいのだが、来るといつも「みそらぁめん」を注文してしまう。 一時期の強烈なドロドロ感はだいぶ抑えられた感じだが、豚足やモミジを大量に使っているであろう粘り気のあるスープに背脂粒も加わり、じゅうぶんにインパクトのある重たいスープは健在だ。味付けはマイルドで食べやすい。ラー油がかけられているが、さほど辛味は目立たない。麺は平たい太麺を合わせている。スープは跳ねやすいので、遠慮せずに紙エプロンをもらうことをオススメする。美味しゅうございました。 年末年始は31日〜4日が休業とのこと。 ■麺処くるり 東京都新宿区市谷田町3-2
■味玉ラーメン/780円 仕事納めの晩、職場で軽く宴会があって、その後は専務に連れられて近所の和食店で軽く一杯。そこを出た後、職場の仲間が新宿三丁目のバーに集まっていると聞き合流。ま、それでも21時には帰宅してイヌの散歩などしていたのですが、よせばいいのにまた家を出て遊びに行ってしまいました。 『凪』の渋谷本店でラーメン食べ納め。いつものようにずいぶん飲んでしまいましたが、この日はきちんとラーメンも注文。 しっかり濃いめにダシをとった豚骨スープはクリーミー。いわゆる豚骨臭はほとんどなくマイルドだが、いい感じで若干残っている。直球ど真ん中ではなく、かなり独特の豚骨ラーメンで、ほかのお店では味わえない。美味いです。 年末年始は、31日〜4日が休み。年内最終営業日の30日は、特別メニューもあるそうです。 ■ラーメン凪 渋谷総本店 東京都渋谷区東1-3-1
■特製煮干ラーメン/900円 仕事納めの月曜日、ランチはゴールデン街『凪』で食べ納め。開店と同時にお店に入ったが、続々とお客さんがやってきて、5分も過ぎるとほぼ満席に近い状態。12時を過ぎると行列も出来そうな気配だ。 ガツンと煮干しの効いた醤油ラーメンで、自家製の極太縮れ麺とあわせてインパクトのある一杯。「特製」バージョンは具だくさんで、味玉やメンマが入り、チャーシューは増量になる。今までこちらで食べた中ではスープはちょいとライトな仕上がり。もちろん煮干しを極端に効かせているのは同様だが、以前と比べるとビターな風味よりも煮干しのいい風味を目立たせているように思える。 ゴールデン街店は、年末年始は休まず営業するようだ。年明け三が日は特別メニューのラーメンがあるとのこと。そうそう、しばらく行ってない立川店は、12月下旬から煮干豚骨のラーメン店にリニューアルしているそうだ。久しぶりに行ってみようかな。 ■新宿煮干ラーメン 凪 東京都新宿区歌舞伎町1-1-10 2F
■塩の旨味ソバ/750円 味玉/100円 自宅から近い『地雷源』でランチ。近々閉店するこのお店、実はこの日(12月27日)が最終営業日になる予定だったのだが、来年1月に延期になったそうだ。 久しぶりに「塩の旨味ソバ」を注文。鶏や魚介の風味をバランスよく合わせたラーメンで、あっさりしているがしっかりした旨味がある。チャーシューが3枚も入っているが、もしかしたらオマケしてくれたのかな? ありがとうございます。チャーシューは炙ってあり、香ばしくて美味しい。麺は三河屋製麺の細麺で、いい香りがある。『支那そばや』などの神奈川端麗系塩ラーメンを彷彿させる味わいで、美味いですね〜。 ■我流旨味ソバ 地雷源 東京都杉並区和泉1-39-10
■五味融合美彩麺 黒/3000円 どういう話の流れでそうなったのかよく憶えていないのだが、馴染みのダーツバーで『藤巻激城』の話をしたところ、スタッフのK嬢と行くことになった。 すでにご存知の方も多いだろうが、こちらのお店は会員制で完全予約制。予約のために電話番号を調べようとお店のホームページを開いて驚いた。来年からメニューが1万円の皇帝麺のみになるという。3種の基本メニューも全部食べていない。これが最後のチャンスと考え、本日19時からの部を予約した(基本メニューはアレンジを加え、来年神田にオープンさせる新店で提供する予定とのこと)。 メニューは赤・白・黒の「五味融合美彩麺」。基本メニューはトムヤムクンラーメンの「赤」で、初めて来る客はこれを食べる決まりになっている。「白」はココナッツミルクを加えたもの。そして「黒」は黒ゴマを使っている。K嬢は「赤」、僕は「黒」を注文した。 「黒」には蘭の花やレモンがつかないのですね。黒いスープのラーメンに、パパイヤや白髪ネギ、糸唐辛子、パクチー、黒ゴマ、海老しんじょ(?)がトッピングされている。スープはトロリとしており、細めの平打ち麺によく絡みつく。青パパイヤと麺を一緒に食べると、食感のコントラストが出て面白い。器の底には挽肉が沈んでいて、これを絡めるとまた旨味が増していい感じ。ベースとなる「赤」同様、ラー油が効いてピリッと辛いが、「赤」よりも甘味が強い。美味いですね〜。麺を食べ終えたら、付属のご飯にスープをかけて食べる。これも美味い。ホント、食べ終えてしまうのがもったいないくらいだ。 「赤」を食べているK嬢、トムヤムクンを食べたことがないのだそうで、「初めて食べる味ですよ〜」とのこと。何でも生まれて初めてラーメンのスープを全部飲んだのだそうで、喜んでもらえたようでよかった。 藤巻さんの「1万円のラーメンを食べにくるお客さんも相当な覚悟と勇気がいるでしょうが、そんな店をやろうっていうこちらも覚悟と勇気がいるんです」という言葉に痺れた。楽しくて大満足。美味しゅうございました。
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