日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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世田谷区の駒沢公園で開催された「ラーメンShow in Tokyo 2009」。金・土にそれぞれ2杯ずつ、日曜に1杯食べてきたので、ここでまとめてアップしときます。しっかし、ひとりで行くと機動力にも胃袋にも限度があるなぁ。誰か誘って皆でシェアするのがいいです。
各店ラーメンは共通して750円(店によって別料金のオプション有り)。まずは券売機で食券を買ってからブースに並びます。食券を持っていないと、並んでも食べられないので注意。セブンイレブンで発売されていた前売り券なら50円引きで買えます。前売りを2枚買っておきましたが、どうせ食べるんだからもっと買っておけばよかった。金曜を除いてクルマで行きましたが、駒沢公園近隣の駐車上はどこも満車。最寄りの駒澤大学駅から歩いて15分くらいかかりますが、それでも事情がない限りはクルマで行くのは避けるべきでしょう……といっても雨だしなぁ。 ↑ けいすけ×凪 面白いアイディアの創作系ラーメンで人気の『けいすけ』と、このブログではおなじみの『凪』がコラボ。高級食材の伊勢海老や瀬戸内の白口イワシの煮干しを使った醤油ラーメン。現金100円追加で味玉をトッピングした。トッピングは太めのメンマにほぐした鶏肉、海苔、ネギ。甲殻類の香りがいい感じで、皆が好きそうなオーソドックスな醤油ラーメンなのだが、スープを一口啜って「あっ美味い」と思わせるスペシャル感がある。美味いです。 ↑ 長尾中華そば×つし馬 青森のご当地ラーメン、津軽煮干し系の人気店がコラボ。『長尾中華そば』は地元青森の人気店。『つし馬』は東京・浅草の人気店で、豚骨の名店『田中商店』のネクストブランドとして知られているが、店主は青森出身なのだそうだ。煮干し風味の醤油ラーメン。トッピングは豚バラチャーシュー3枚に濃いめに味付けたメンマ、たっぷりのネギ。かなりすっきりした口当たりでシンプルな味だが、煮干しをビターかつ上品に効かせており美味い。 ↑ 無鉄砲 奈良県を中心に展開している濃厚豚骨ラーメンのお店。ラー好き仲間の間で評判はよく、今回の出店を聞いて楽しみにしていた。お店に行ったのは土曜日の17時半頃。1時間くらい並んだんじゃないかな。待っている間、iPhoneのネット対戦オセロを何ゲームやったことか……。 ねっとりと粘り気のある濃厚豚骨スープ。九州風の細麺を合わせるのかと思ったら、やや縮れた平たい太麺が入っていた。この手のイベントで、これだけ粘り気のある濃厚スープを見たのは初めてかも。インパクト大。濃厚なスープと太麺はよくマッチしていて美味いです。 ブースの前、出来上がったラーメンを受け取るところにゴマや薬味がおいてあった。暗くてよくわからなかったが辛味ダレみたいのを入れたつもりでいたが、どうも辛味ダレではなかったらしい。何だったんだろ。
↑ 夢のラーメン 全国の子どもたちが「こんなラーメンを食べてみたい」と描いたイラストから、『一風堂』『五行』の河原成美店主と町田『大文字』の中村店主が具現化したもの。お弁当ラーメンというコンセプトから、カレー味のラーメンの上に子どもが好きなお弁当の具材をトッピングしたラーメンに仕上げたそうだ。トッピングは海老フライにチキンナゲット、オムレツ、タコさんウィンナー、ミートボール、ミニトマト、ブロッコリー。主に冷凍食品を使っているようで、他のブースの手作りラーメンと比べると??な感じがするが、企画の趣旨的に、家でママさんが簡単に作れるようにわざとこうしてあるのだろうな〜。味がうんぬんというより、面白い試みと提案に拍手。 製麺を手がける大成食品が運営する『鳥居式ラーメン塾』のブース。純国産食材にこだわったラーメンを出しており、国産煮干しに国産の鶏を使った塩ラーメン。国産小麦を使った細麺の香りはちょいと性格が強すぎでバランスはどうかと思うが、煮干しの香りに鶏スープが厚みを与え、『中村屋』みたいな神奈川淡麗系に近い美味しい塩ラーメンだった。 という感じで金、土、日と回って5杯食べてきました。25種類のラーメンがあったそうで、私はそのうち5杯しか(?)食べていませんが、その中でのベストは『けいすけ×凪』のスペシャルなラーメンと『無鉄砲』のインパクトあるド豚骨なラーメン。イベント催事のラーメンはよくデパートで食べているつもりでしたが、デパート催事場ではいつも「本店では美味いんだろうなあ」と思ってしまいます。それなのに今回のイベントでは、ひょっとしたら本店よりも美味しいのでは?と思うようなラーメンをいっぱい食べてきました。 オリンピック招致を意識したイベントだと聞いていますが、来年もぜひ続けてほしいものです。 どれも美味しゅうございました。
■味玉味噌らーめん/900円 いろいろ事務手続きなどを兼ねて、久しぶりに高尾へ墓参り。一通り墓を掃除し終えて、帰りにどこかで昼飯を……というわけで立ち寄ったのが『月山』。首都圏では珍しい、山形風の辛味噌ラーメンが有名なお店だ。S谷、今回が初訪問です。 中央に辛味噌をトッピングした、マイルドな味噌ラーメン。辛味噌をだんだん溶かして辛味を加え、味の変化を楽しむのがこのラーメンの食べ方。辛味噌をどかして置いておくための小皿が卓上に用意されているので、辛味噌が多くて辛くても大丈夫。 トッピングは味玉、キャベツ、メンマ、水菜、チャーシュー2枚。チャーシューが柔らかくジューシーで美味しかった。麺は太麺を合わせている。最初は甘め、やや淡い味付けだが、辛味噌を溶かすと柚子や香辛料の香りが加わりキリッと引き締まってくる。辛味はさほどではなく食べやすい。美味しかった。 中央道で永福町から八王子インターまで、20分ちょいで着いちゃうのね。これからちょくちょく高尾に行く用事が増えそうだし、八王子系ラーメンなどのお店を頭に入れておかねば。 ■山形味噌らーめん 月山 東京都八王子市城山手1-32-11
■久留米荘はロックだ!/1200円 『一風堂』『五行』の河原成美社長が手がける創作ラーメンイベント。S谷は昨年10月の「あら燻薫」、今年2月の「GENKAI TAICHA 2009」に続いて3度目の参加です。今回、ラーメン好き仲間のふたり、いけ麺@So-netさんとがぶさんと一緒に行ってきました。 今回のテーマは「久留米荘はロックだ!」。福岡県は久留米市六ツ門町のうどん屋さん『久留米荘』のうどんにインスパイアされた、うどん風ラーメンということらしい。 麺は限りなくうどんに近づけた中華麺。スープは豚骨清湯をベースに、煮干しや通常の十数倍量の昆布を使っているそうだ。旨味、風味ともに強烈なのだが、不自然な旨味過多な感じは皆無。これはラーメンか? と問われると、やっぱりうどんなのでは……と思ってしまうが、そんなことどうでもいいくらいに美味いです。 つけ合わせは甘辛い豚肉、桜エビ、一本揚げのゴボウ天にあおさ海苔の天ぷら、一口大のおいなりさんにかしわおにぎり、出汁をとった後の昆布。トッピングして食べるのかと思ったが、トッピングはスープに入れずに食べるのが河原社長オススメの食べ方なのだそうだ。スープがあまりに美味く行ったので、その味を崩したくないということらしい。 本当に美味しゅうございました。これだけの料理が1200円なんて破格の安さだ。とても楽しい時間を過ごせた。そして、今回参加した多くの関東人が同じことを考えていると思うのだが、とにかくいちど『久留米荘』のうどんを喰ってみたい!
■味玉煮干ラーメン/850円 今日は新宿ゴールデン街『凪』でランチ。12時を過ぎたばかりで早めのランチタイムに行ったので空いていたが、最近は待たされることも珍しくない。いつもの「味玉煮干ラーメン」に、餃子2個とおかわり自由のライスがついた「ランチ(150円)」も注文した。ライスは半ライス程度の量で、餃子2個をおかずにするならちょうどよいサイズ。おかわり自由だが、ラーメンもそこそこボリュームがあるので1杯で十分だった。 ラーメンはグワッとパンチある煮干し風味の醤油ラーメン。前回食べたときとけっこう変わっており、甘さがだいぶ抑えられてシャープな感じ。ブリブリした極太縮れ麺と、やや柔らかめにゆでられた「いったんもめん」と呼ばれる極端な幅広麺が入り、2種の麺の食感の違いはいつも面白い。 このお店、いつも味を微妙に変えており、それでもいつも美味いのだが、今日はここ最近食べた中でいちばん好み。美味しゅうございました。 ■新宿煮干ラーメン凪 東京都新宿区歌舞伎町1-1-10 2F
■大海らーめん/650円 味玉/80円 明日、5月28日で閉店してしまう『麺家大海』で食べ納め。今風のラーメン専門店っぽくもなく、ヲタ受けするようなお店でもないのだが、S谷的には職場から近いしバークレーバウチャーズの食券も使えるし、そして何よりここのラーメンも好きでよく行っていた。 『永福町大勝軒』系ともいわれる、煮干しを効かせた醤油ラーメン。個人的にはそんな永福町系に似てるか? と疑問に思うのだけれど、挽肉をまぶしたメンマなど、確かに永福町っぽい部分もある。スープは酸味もあり、煮干しはすっきり効いている。柚子皮も一切れ入っており、麺は中太の縮れ麺で、そこそこボリュームもある。油はそんなに入っていないが、コッテリしたのが好みなら、背脂粒の入った「こってり」バージョンも注文できる。 青山のほうにも支店(?)があるが、行ったことはない。あちらはまだ営業しているのかな? ■麺家大海 東京都新宿区新宿3-6-11
■冷やし煮干しそば/850円 1日20食限りの期間限定メニュー。おそらく新宿御苑前『ひるがお』最後の限定メニューとなりそうな感じ……というのは、この『ひるがお』、移転のため6月10日をもって閉店してしまうのだ。 今回の「冷やし煮干しそば」、昨年夏に出ていたもののリニューアル版という位置づけ。昨年同様、濃厚でねっとりした口当たりの、冷やしラーメンとしては珍しい重厚スープを使ったもの。名前の通り煮干し風味が強いが、鶏なのかな? 動物系も強く効いている……って、去年と同じようなこと書いてるな。今年はスープにカラスミを使っているのだそう。 トッピングはネギ、ミョウガ、炙った鶏チャーシュー、タケノコ、麩、茶色い粉は粉末状にしたカラスミ、そして海苔みたいなものは、とろろ昆布とあおさ海苔を和紙のように漉いて作ったのだそうだ。昨年の穂先メンマの煮こごりも面白かったが、今年も手間かかってますね〜。 辛味大根をおろしたものがついてくるので、途中でスープに放り込むとすっきりして美味しい。麺を食べ終えたら別売りの「涼ご飯(150円)」を投入。揚げ玉の入った洗い飯で、大葉の風味がいい感じ。なかなかボリュームがあって、涼ご飯まで食べるとお腹いっぱいだ。 閉店まで少し時間があるので、何度か通って食べ納めしておこう。 ■ひるがお 新宿御苑店 東京都新宿区新宿1-32-4
■辛つけ麺/800円 そろそろ『武蔵』が何か新しいことをはじめそうな感じ……と思って行って見ると、「つけ麺」のメニュー構成がガラリと変わっていた。基本の「つけ麺」から具だくさんの「武蔵つけ麺」まで、それぞれノーマルバージョンと辛味バージョンが用意されている。先日までは「武蔵つけ麺」のみがピリ辛仕立てで、その他はノーマルバージョンだった。 で、さっそく基本の「辛つけ麺」を注文。麺は平打ち麺を使っている。辛味バージョンのつけ汁は、『武蔵』らしい甘さとあいまって程よく甘辛い。先日の「武蔵つけ麺」と同じような印象を受けたのだけれど、作り方は違うそうだ。 平日のお昼なら以前ほどの極端な行列もなく食べやすい。以前の砂糖の甘さが強すぎるつけ麺を敬遠していた人も、今はだいぶ変わっているので印象は違うはず。 ■麺屋武蔵 東京都新宿区西新宿7-2-6 K1ビル1F
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