日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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今年最後の一杯は、『めじろ』川崎店の「塩煮干しちゃ〜しゅう麺(1150円)」。土曜日に代々木の本店で忘年会を予定していたけれど、諸事情により中止。『めじろ』で食べ納めた気がしないので、川崎に行ってきたという次第。 午後2時近くにお店に着くと満席。食券を買って待っていたら、ちょうど店長のユウタ君の前の席が空いた。そこに案内され、まずは軽くご挨拶。しばらく待って出てきたラーメンを見ると、ん?味玉? おまけしてもらったようです。 代々木で食べている「塩煮干し」とはちょっとルックスが違うけれど、間違いなくこのスープは『めじろ』の重層的な味。食べ進めめるほどに底から舞い上がる煮干し粉の風味も期待通り。そういえば代々木の「塩煮干しら〜麺」は最近ちょっと塩味がアップ。こちら川崎店の「塩煮干し」のスープは代々木でちょっと前に出していたタイプに味が似ているかな。麺はちょっとモギモギした感じ。こちらも本店同様自家製麺なのだが、代々木の麺に近づけるのはなかなか大変らしい。FILEさんのブログによると製麺機が違うそうだ。チャーシューはしっとりとやわらかく美味。今思えばビールでも飲んじゃえばよかったかも。 美味しゅうございました。今年の食べ納めに満足……といっても、どうせ明日もきっとどこかで食べるのだろうから大袈裟に言う必要ないのだが。 1年読んでくれた皆さまありがとうございます。来年も続けますんで、よろしくお願いします。よいお年を!
1日10食限定の「極豚ら〜麺(850円)」に「味玉(100円)」をトッピング。 極端に濃厚な豚骨スープを使ったラーメン。スープというよりシチュー、いや、ペーストに近いものがある。レンゲでスープを押すと、しばらく表面へこんだままだし。 スープの材料はほとんど豚のみに近いのかな? ドロッドロな濃厚スープのインパクトはじゅうぶん楽しめたが、ちょっとくどい感じもあるかも。大量の野菜を使った「豚菜ら〜麺」の方が複雑な味がして個人的には好き。 実際は10食以上作っているのかな? 僕が行ったのは午後3時近くだったけれどまだ食べられた。
けっこうな有名店だが、実は初訪問。『萬来軒』の後しばらく書店で時間をつぶし、夜営業が始まる18時に合わせて行ってみた。ちょっと前に着き、外で待っていると「よろしかったら中でお待ちください」とのこと。外は寒いので嬉しいですね。 1日20食限定の名物「鯛骨スープ麺(950円)」を注文。洗面器みたいなバカでかい器で提供される。チャーシューやメンマなどはトッピングされず、薬味の白髪ねぎ、針ショウガ、カイワレが添えられるのみ。「美味いスープを作ったから、麺だけ食べてみろ」と言わんばかりのルックス。 ベースのスープは鯛の頭骨とワタリガニ、昆布だけで作っているそうだ。もっと鮮魚っぽい荒々しさを予想していたが、上品な和食のお吸い物を食べているような感じがする。繊細な味なので、針ショウガがスープに入るとそれだけで味が変わってしまう(それはそれで美味いが)。 美味しゅうございました。けど、連食してちょうどよいくらいのボリューム。普通に1杯食べるなら、もうちょっと量があるとなお嬉しい。
昨日で仕事納め。会社を出てから当然のように飲み会へ。酔っているところに専務や総務部長からラーメンの話題を振られ、かなりヲタなラーメン話を一席ぶっちまいました……。まわりの社員はドン引きですよ。トホホ……。 さて、午前中に細々した用事を片付けたものの、二日酔いで昼ごろ気絶。目が覚めたらもう16時近い。いかん、今日は調布で明るいうちに済ませないといけない用事があるのだった。 何とか無事に用が済み、調布近くで気になっていたお店を訪問。まずは『萬来軒』。駅北口を出て、パルコの脇を線路沿いに抜けたところにある中華料理店だ。 「ラーメン(500円)」を注文。ワカメやナルトが載った、見てのとおりのオールドスタイルな醤油ラーメン。だけれどスープはなかなか特徴のあるもの。この手の一般的なラーメンに比べ力強いコクがあり、そして何よりもショウガの香りが目立っており一味違う。値段以上は満足度はじゅうぶんに味わえる。 チャーシューは小ぶりながらもジューシーで美味しかった。餃子の評判も良いそうなので、食べてくればよかったかな。
とっくに始まっていた『むろや』の味噌メニューを、今更ながら今シーズン初めて食べる。 ラーメン・つけ麺がそれぞれメニューに入っているが、今回食べたのは「味噌つけめん(800円)」。 昨シーズンの「味噌つけめん」を気に入っていたのだが、今年は基本のスープも変わっているので違う味になっているんじゃないかな……なんて思ってはいたが、予想よりも大きく違っていた。生姜や山椒を効かせているのは昨冬同様だが、スープの違いよりも目立ったのが盛り付けられた野菜の漬物。最初は野沢菜の一種かと思ったが、高菜の醤油漬けだったらしい。つけ汁にけっこうな塩味を加えておりちょっと変わった味になっている。
渋谷『凪』の中心スタッフの一人、Hidekiさんが年内一杯で退職される。今晩の日替わり麺は、彼が最後に手がける「豆乳担々麺(800円)」。 ラーメンのスープを作るには、一般的には鶏や豚などの食材を使うのが当たり前。けれども今回の「豆乳担々麺」は、一切の動物系食材を使わずに作っているそうだ。だけれど物足りなさは感じない。豆乳のコクに胡麻の香り。ちょっとした辛味がアクセント。担々麺の定番の具材といえば挽肉だが、これを豆腐で再現するという徹底ぶり。水菜の緑が映える、きれいなラーメンだった。 面白く、美味しいラーメンでした。師匠、お疲れ様でございました。
『初代けいすけ』と雑誌『一個人』のコラボレーション企画のラーメンを石神秀幸さんがプロデュース。江戸東京野菜を使った黒味噌ラーメンだそうで、名付けて「雪月花(1000円)」。本日より1日限定20食で提供開始される。 ベースは『初代けいすけ』の黒味噌ラーメン。これに滝野川ゴボウ、立川ウド、ニンジンを油で和えてクミンで味を調えた「フレッシュきんぴらゴボウ」や、炙った千寿ネギ、味玉、トロ肉のチャーシューがトッピングされたもの。元々の黒味噌ラーメンもスパイシーだが、クミンを使ったきんぴらゴボウを一緒に食べるとカレーみたいな味わいも楽しめる。ゴボウはもともとクセのある野菜だが、丁寧に処理されているようでエグミはない。ゴボウが苦手な人も安心して食べられると思う(個人的にはもっとゴボウらしい味があったら嬉しいが)。ネギは甘くて美味しい。チャーシューも柔らかくジューシーで満足。 面白いのは標準付属の大根スープ(ラーメンの左奥に写っているもの)。大根おろしの汁のようなものを想像していたが大違い。トロ〜リとした白濁スープで、食べてみると鶏の味がなかなか濃厚で驚いた。スープの味をしっかり染みこませた練馬大根をミキサーにかけて作ったものだそうだ。んで、これをつけ麺のつけ汁みたいに使ってラーメンを食べる。スパイシーな黒味噌ラーメンをふんわりと包み込み、マイルドな味わいになる。大根でこんなスープが作れるのかという楽しい驚きがある。 麺を食べ終えたスープの底には挽肉や玉ネギが沈んでいる。無料サービスのライスをもらって、残ったスープでライスを食べれば満足度がさらにアップ。美味しゅうございました。
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