日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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最近またメニュー構成を変えたという話を聞いて、高田馬場『麺屋武蔵 鷹虎』へ行ってみた。メニューを兼ねた券売機には「鶏あっさり」と「豚こってり」のラーメンとつけ麺があるのみ(その他、トッピングでバリエーションを持たせている)。従来の名物であった、2種類のスープの混合比率を指定する方式はやめたようだ(一応頼めばブレンドしてくれるらしいが、食券を渡す際に特に尋ねられるようなこともない)。あ、そういえば塩味・味噌味もなくなったようだ。 んで、今回は「【豚こってり】味玉ら〜麺(850円)」を注文。基本は濃い目の白濁豚骨スープの醤油ラーメンなのだが、魚粉の味と醤油が強い印象。かなり魚粉が入っており、粉っぽさを感じるほど。『麺屋武蔵』系列店には楽しい驚きを期待してしまうだけに、このラーメン自体は平凡に見えてしまう。
会社から徒歩で帰宅中、笹塚『藤平』跡地に『ぼたん』ができていて驚いた。オープンは12月5日(水)の18時とのこと。あのラーメンを自宅の近所で食べられるようになるのはうれしい。以前食べた高田馬場店のレポートはこちら。 場所は甲州街道と中野通りが交わる笹塚交差点から、通りの右側を幡ヶ谷方面にちょっと歩いたところ。住所は東京都渋谷区幡ヶ谷1丁目9-6。
新宿末廣亭で寄席見物。午後9時の終演後、お腹がすいたのであてもなく小滝橋通りまで歩く。基本的には辛い食べ物を避ける僕だが、つい魔がさして『中本』に入ってしまった。午後9時15分頃で、店内の行列は10人ほど。食券を買ってから列に並ぶ仕組みで、並んでいる間に店員さんが食券を受け取りに来る。 看板メニューは、野菜たっぷりの味噌タンメンに激辛マーボー豆腐が載った「蒙古タンメン(720円)」だが、「味噌タンメン(700円)」に「マーボー豆腐単品(100円)」を注文した。「蒙古タンメン」よりも80円高くなってしまうが、マーボー豆腐を好みのペースでスープに溶かして辛さをコントロールできるので、僕はこの組み合わせを食べることが多い(と言っても最後に行ったのは去年の正月だが…)。さらに席についてから現金で「トッピングバター(50円)」を追加した。 「味噌タンメン」は、野菜がたっぷり入った味噌ラーメン。スープと一緒に白菜、きくらげ、タマネギ、モヤシ、豚肉などが煮込まれている。唐辛子が少量加えられており、ちょっとピリ辛な感じがする。麺は太めのストレート。やや柔らかめに茹でられており、箸で持ち上げるとプツンプツンと切れてしまう。麺かためで注文しているお客さんが多いのもうなずける。バターの香りはなかなかよい。 途中でマーボー豆腐を投入。この状態で「蒙古タンメン」と同じになっているはず。「からうまい」と形容されることが多いが、唐辛子の刺激が全体を支配してしまい、辛いモノ苦手な僕の舌では旨味はあまりよくわからない。バターの甘さは……これだけ辛いと関係なくなっている。 汗が噴出して大変なことになっていたが、とりあえず全部食べてきた(スープは飲まなかったけれど)。汗だくになって電車に乗るのもどうかと思ったので、汗が引くまで歩くつもりでいたら結局家まで歩いて帰ってしまった。辛いラーメンのおかげで温まり、あんまり寒さは感じなかった。
神保町の万年筆専門店『金ペン堂』に行ったらお休み。最近は水曜日定休のようだ。そのまま近くの『生粋』でお昼を食べることにした。実は池袋店も含めて、『生粋』は初訪問だったりする。 外の券売機で「上生粋正油(950円)」の食券を買い店内へ。ランチタイムのピークを過ぎており、お店は空いている。さほど待たずにラーメンが出てきた。器はかなり小ぶりでちょっと驚いた。タマネギのスライスが入った小鉢が添えられ、トッピングして食べるよう説明があった。『生粋』といえば、サンマの風味。焼いたサンマから搾り出したエキスをタレに加えているそうで、確かに強烈な焼きサンマの味がする。サンマのラーメンというと『武蔵』が有名だが、完全に別物。これは初めて食べる味かも。こんなにすげー味だとは思わなかったが、なかなか面白い味で、ハマったら替わりがきかないラーメンになりそう。 しっかし、これは魚の味がきらいな人はつらいかも……なんて思いながら食べていると、卓上の説明書きに、苦手な人は酢を入れるよう書かれていた。麺を全部食べ終えてからちょっとだけ試したら、たしかにだいぶすっきりする感じ。
この日もいっぱい飲んで、深夜の『凪』へ。鶏を使った日替わり麺にも引かれるが、なんとなくレギュラーメニューの「凪とんこつらぁめん(夜は700円)」が食べたい気分。気分を変えて「凪にんにく(50円)」をトッピングし、麺はバリカタで注文した。 魚が香る甘めの豚骨ラーメン。チャーシューの上に乗っているダンゴが「凪にんにく」。ただの刻みニンニクではなく、カツオの風味醤油ダレに漬けたもののようだ。少しずつ溶かしながら食べると、甘いラーメンの中にほどよい刺激が加わって美味い。
先日こちらのお店を訪れた際、新しくトッピングに加わっていた「カルピスバター(70円)」を、「塩しろ八麺(880円)」で試す。本来は、「味噌らーめん」を昨年の「味噌バター」風にして食べるためのトッピングだが、店主の芳賀さんから塩との相性もいいと聞いていた。なお、カルピスバターというのはカルピス社のバターということで、ジュースのカルピスが入っているわけではない。 じんわり旨味の伝わる塩スープに、バター独特のコクが加わって美味しい。塩ラーメンにバターをトッピングする手法はわりと一般的だが、あのスープをベースにしているんだから美味いに決まっている。 バターを入れない塩らーめんもじゅうぶんに美味しいが、いつもの『しろ八』とは一風違うらーめんを味わえるので、ぜひお試しあれ。 今度は、味噌らーめんで試してみよう。
本格的な白河手打ちらーめんを作るお店として知られていた『一番・胤暢番(いちばん・いちばん)』が、本日の営業を最後に梅ヶ丘の地を離れる。移転先は町田市役所の近くだそうで、12月中旬からの営業開始を予定しているとのこと。連休中は食べ納めにきたであろうお客さんでにぎわっており、金曜日は午後2時すぎで暖簾を下ろしていた。できれば今日行きたかったのだけれど、残念ながら都合がつかなかった。 というわけで、ちょっと前に食べて未アップだった『一番・胤暢番』の「中華そば(650円)」をアップしてみた。 写真は基本メニューの「手打ち中華そば」。ピロピロした独特の食感のある麺に、キリッと醤油の香りが立った鶏ベースのすっきりしたスープ。トッピングはほうれん草、メンマ、海苔、チャーシューというシンプルな構成だが、チャーシューはモモ肉とバラ肉が1枚ずつ入る。醤油のコクも独特だけれど、何よりも麺が非凡。僕の知っているお店では、こんな麺は本当にここでしか食べられなかった。 移転の噂を聞いたときには信じられなかったが、実際にお店で「移転のお知らせ」を見たら信じるしかない。僕の家から近い梅ヶ丘から離れてしまうのは残念だが、町田への移転の理由は店舗拡張のためとのこと。新しいお店でも、この美味しいラーメンをより多くの人に味わってもらいたい。美味しゅうございました。 ※月曜日までは営業しているという話も聞く。ただし店内の貼り紙には「11月26日(月)をもちまして町田市市役所東側に移転する運びとなりました」とある。どうなんだろう。
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