日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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自作の「豚の香油らーめん」。金曜日に『めじろ』で食べたラーメンに触発されて作ってみたもの。無理にカテゴライズするなら、マー油豚骨ラーメンといえるのかもしれないが、この香味油をマー油と呼ぶのはなんだか恐れ多い。豚骨スープに焦がしニンニクの香味油で風味付けしたもの。とか何とか言って、要するに月例の自作イベントで作ったものなんですね。 豚骨スープは、ゲンコツと豚足、ネギヘッドにニンニク、ショウガを加えて炊き込んだもの。ガラをこしたらちょっと濃すぎたので、同時並行で作っていた和風ダシ(煮干し・昆布・鰹節)でほどよいバランスになるまで割った。タレは薄口醤油にみりんを加え煮出してアルコールを飛ばしたものに、豚骨スープで似た豚バラと昆布を漬け込んで作った。香味油は、ネギを揚げたサラダ油でニンニクチップを焦げるまで揚げ、パリパリのニンニクチップをすりつぶして油に加えたもの。ネギの香りがほどよく残り、揚げニンニクの香りが香ばしさを演出してくれた。スープ300ccにタレ30cc、香味油は適量を配合し、固めに茹でた九州の細麺を合わせたもの。トッピングはモヤシ、万能ネギ、揚げネギ、モヤシ、チャーシュー、海苔、糸唐辛子。香味油に頼った部分が大きいのは否めないが、無化調の自作らーめんでよくここまで仕上げられたと満足感はある。来月ももう一度作ってみたい。
金曜日の晩、通常営業の時間外に仲間が集まって酒を飲んでいる代々木の『めじろ』。美味しい酒を安く飲めるのが嬉しいのはもちろんだが、一期一会な創作らーめんが大きな楽しみだ。前回、帰り際におやっさんがマー油豚骨のラーメンを予告していた。酔った上での冗談半分の予告だと思ってしまったが…、マジで作っていたんですね。大変失礼いたしました。 金曜日の退社後、いつものように代々木に向かい、半分閉まったシャッターをくぐって店内へ。会費の1000円とビールの食券(500円)をおやっさんに手渡し、スタート。本日のおつまみは、味噌ダレで和えたチャーシュー盛り。なんか「今日はビールが不調」なんて話も聞こえたが、味噌ダレの味付けとビールのマッチングは鉄板。気にせずよく冷えたビールをグイグイやる。しばらくすると今度は新しい皿が出て来た。今日の料理は2品あるようだ。新しい料理は「中華そばがき」。中華麺を団子にして、そばがき風に仕上げたもの。醤油味の『めじろ』スープで食べるもの。これはこれで、けっこう腹持ちがいい。 午後9時頃かな? ラーメン登場。今回は「うまいぜボーイ」と名付けられたマー油豚骨。価格は730円。『なんつッ亭』に敬意を表した良質なパロディといえるかも。『にじゅうよん』とはまた違ったシンプルな豚骨スープに、マー油というほど黒く焦げていない香味油を加えたもの。香味油からはネギの香りもただよっている。トッピングはチャーシュー,もやし、万能ねぎ、海苔。いつもよりも細そうな麺は、ソリッド感がイイ感じ。明らかに『めじろ』の麺なのだが、こういったスープとも相性がいいようだ。美味しゅうございました。
翌日に迫った自作イベントの準備を兼ね、渋谷『凪』で昼食。開店直後に行ったら、この日は2食限りの「ギガ豚骨(800円)」に間に合ったので食べてきた。 パッと見た感じはチャーシューとネギのみをトッピングしたシンプルな豚骨ラーメンだが、スープの濃度がハンパない。背脂でこってり感を出した豚骨ラーメンとは一線を画すもので、食材から抽出したコラーゲンたっぷりのドロドロ系豚骨ラーメンだ。 ネーミングからして「メガ豚骨」のこってりバージョンのような印象を受けるが、「凪とんこつ」の濃厚版といった感じ。前回食べたときは西尾店長が「もっとスープを強くしたい」と言っていたので、きっとその意図は反映されているはず……だろうが、前回も今回も桁外れに濃厚なスープに仕上げているためどっちが濃いのかよくわからない(ま、要するにそのくらい濃いってことです)。 まったく臭みがない超濃厚豚骨ラーメン。23区内でこれよりドロドロな豚骨ラーメンを食べたければ、もはや自分で作るしかないと思える(できないけど)。濃さと甘さは一級品。ウンマイですね。締めに、残ったスープにライス(標準で付属)をほうりこんで飯割り。ダイエット中なのを忘れて完食した。美味しゅうございました。。
新宿西口の文化服装学院の裏手にオープンした新店。先日は「ラーメン」を食べたので、今回はつけ麺を食べてきた。ちょっと贅沢して、具だくさんの「得製つけ麺(950円)」を選んだ。 醤油ダレで味を調えた鶏白湯スープのつけ汁に、ふわっとした食感の太麺を合わせたつけ麺。つけ汁には魚粉が盛られ、濃厚な鶏白湯スープにカツオの風味を強調している。写真ではよくわからないが、つけ汁の中には多めのメンマやチャーシューが沈んでいる。 ラーメンを食べたときに感じた予想通り、太麺をもりもり食べたくなる力強いつけ汁だったが、麺が一昔前の自家製麺を彷彿とさせるフワフワ感のあるもの。もうちょっとソリッド感のある麺の方が個人的には好みではあるが、新宿エリアでは珍しい特徴ある味になっていると思う。
今週末のイベントの準備も兼ね、代々木の『めじろ』で昼食。先週は結局まるまる1週間お休みで、おやっさんの体調も心配だったが元気そうで一安心。 「焦がしねぎら〜めん(840円)」を注文。じんわりと滋味深い和風ダシのスープに、焦がしねぎ(揚げねぎ)の香ばしさがたまらない。最近また醤油ダレにチューニングを施したようだが、ベースのスープはしっかり『めじろ』の味。基本を壊さないチューニングが飽きさせない。 この味にハマると、他のお店では替わりが効かない。上品な和風テイストに、ソリッド感を残しつつしなやかな細麺。存在感たっぷりのチャーシューに、酒が飲みたくなるシンプルな極太メンマ。夢中になって食べている間にいつの間にか完食。S谷的には腹八分目で終わるボリュームも後を引く。美味しゅうございました。
移動中に銀座に立ち寄ったついでに『ど・みそ』で昼食。超らーナビ会員限定の「プレミアムみそカレーらーめん」が目当てだったが売り切れ。通常メニューの「特みそこってり(850円)」を食べることに。 背脂がたくさん浮いた濃厚な動物系スープに味噌で強めに味をつけたラーメン。「こってり」にして背脂を入れると、味噌の味がマイルドになるというのがお店の意図だそうだ。具沢山の「特」バージョンでは、たっぷりのモヤシやコーンのほか、チャーシュー2枚に玉子、海苔2枚が入る。モヤシは麺を茹で上げてから、盛り付けの間にサッと熱湯に入れるだけなので、しっかり熱いのにシャキシャキしていてウマイ。通常は平たい太麺が入るが、注文すれば浅草開花楼の太麺に変更することもできる。前回は開花楼の麺を食べたので、今回は標準の麺で作ってもらった。そんなにしょっちゅう行かないので食べ比べた感想もあいまいだが、常に「今日食べた麺の方がうまい」ような気がするので僕もいい加減なものだ。まぁ、要するにS谷はどっちも好きということでご勘弁。 限定メニューの「プレミアムみそカレーらーめん」は、通常メニューの食券(850円)を買って席についてから注文する仕組みなので、並んでいる間は売り切れかどうかわからない。この辺はシステム上仕方のないことなのだろうが、ご主人はブログで毎日何時に何杯出て売り切れたか発表しているので参考になる。
渋谷『凪』と武蔵境『きら星』のコラボイベント。予約の受付を始めてからすぐにいっぱいになってしまったそうだが、幸い最初の部の締め切りに間に合い、会社の仲間と行ってきた。 スタート10分前くらいに『凪』に到着。1番乗りかと思ったら、続々と人が集まってくる。普段のらーめん仲間もたくさん来ている。入り口で会費を支払い、別料金のお酒は後で清算する仕組み。一番奥の席に案内され、イベント開始を待つ。 クイズ大会が始まり、ずるずるとイベントスタート。この日は豚のコース料理にラーメンを合わせた構成で、クイズ大会中に最初の料理、レンゲに盛られた「萬幻豚のレバーのパテ」が登場。これはビールが欲しくなる。参加の皆さんもそう思ったようで、クイズ大会が続く中一気にお酒の注文が入る。 んで、ちょっと待ってビール到着。ここで連れと乾杯。ようやくイベントが始まったような気がする。僕はレバーが苦手なんだけれど、このパテは変な臭みもなく美味しく食べられた。 次は大皿に盛られたたくさんの肉(左の写真、上から二番目)。右上にあるのが「萬幻豚ロース肉のパイ包み」。左下が「萬幻豚モモ肉のチャーシュー」。右下はウィンナー。これも萬幻豚なのかな? パイ包みとチャーシューは別皿で出したほうがよかったような…。脂身の美味しさがこの豚の特徴なのかな? 美味しいですね。その後、「豚足の煮込み(左の写真、上から三番目)」を経て、本日メインのらーめん「ぶっきら星」が登場。 海苔やタマネギが星型にカットされており、見た目が面白い。『きら星』ならではの力強い豚の香りを残した濃厚豚骨スープに、ロールしたバラ肉チャーシュー、海苔、キャベツ、タマネギが入ったもの。麺は普段の『きら星』と同じかと思ったら、この日のイベント用に特別に製麺したものだそう。ウマイですね。『きら星』といえばカツオ餡が有名だが、本日カツオ餡は別皿で提供。客が好みの量を自由に追加できる仕組み。 最後に、豚のデザート登場。カスタードクリームをはさんだクッキーに、ブルーベリーソースが添えられている。なんか焦げ臭いな…と思ったら、このクッキー、なんと豚皮を揚げて作ったものらしい。カスタードクリームだけなめたら濃厚な甘さがあり、普通のクッキーやビスケットで食べたほうが美味しいような気もしたが、ここは、それも承知で豚でやったということに意味があるのだろう。 面白いイベントでした。2回目も参加したいと思います。
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