日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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本当に久しぶりのラー博。最後に行ったのはいつだか覚えてないくらい。下手すりゃ学生時代かも。出ているお店の顔ぶれもだいぶ変わっており、行きたいお店が揃っているけれど、とりあえず気になっていた『龍上海』に行ってみた。ずっと「ろんしゃんはい」だと思っていたけれど、「りゅうしゃんはい」なんですね。基本メニューの「赤湯からみそラーメン(たしか850円)」を注文。 中央に「からみそ」が鎮座した味噌ラーメン。トッピングはバラ肉のチャーシュー2枚にナルト、細裂きのメンマ、ネギ。青海苔が全体に振りかけられている。「からみそ」をスープに溶かしながら食べるように説明があったが、まずは溶かさず食べてみる。煮干しの風味が強く出たラーメンで、日本人の多くが喜びそうな味。麺は平たく切られた中太縮れ麺。スープの持ち上げもよく、ピロピロした食感が心地よい。このまま食べても美味しく、からみそを溶かす前にけっこう食べてしまった。麺を1/3ほど食べてから、レンゲの中でちょっとだけからみそを溶かしてみる。かなり大量の唐辛子が使われているようで、少量でもかなりの刺激が加わる。辛いもの苦手なはずの僕なのだが、「もうちょっといけるかな? いや、もうちょっと……」という感じでどんどんからみそを溶かしている。辛さに慣れてしまっても、からみそをもっと溶かせば刺激が増すので、いつまでも新鮮な刺激が止まらない。これだけの辛さの中でも、煮干しの風味はきちんと残っているから不思議。 このお店、本店は山形にあるそうだ。このメニューは45年以上前に考案されたそうなのだが、最近のダブルテイストブームの中でも古さをまったく感じない味だった。味噌ラーメンというと札幌発祥というイメージがあるが、こちらのラーメンは札幌味噌の影響をまったく受けておらず、味噌汁にヒントを得て独自開発したものらしい。こんなラーメンが食べられるなんて、たまにはラー博にも行ってみるもんだ。美味しゅうございました。
鶏と豚の2種類のスープを好みの比率で配合できる『鷹虎』。最近になってスープの味を大幅に変えたとのことなので行ってみた。券売機のメニューも大きく変わっており、スープの配合比率は券売機から消えている。その他、「印度コーン」や「海老バター」など、新しいトッピングメニューも加わっていた(本日は売り切れ)。ら〜麺、つけ麺ともに醤油・塩・味噌3種の味が揃っているのは従来どおり。本日は「塩味玉ら〜麺(800円)」を注文。他の『武蔵』系列店に比べてちょっとだけ低い価格が設定されているようだ。 カウンター席に着くと、鶏スープと豚スープを配合する比率を尋ねられる。比率は「鶏4豚0」「鶏3豚1」「鶏2豚2」「鶏1豚3」「鶏0豚4」の5段階用意されていることや、オススメの比率を設けていないのは従来どおり。鶏のスープは鶏油の浮く澄んだアッサリ系。豚のスープは背脂たっぷりの白濁コッテリ系らしい。以前は鶏と豚いずれも白濁スープだったので、見た目にも大きな変化がありそうな「鶏4豚0」の鶏のみのスープで作ってもらうことにした。 なお、「魚粉」「揚げニンニク」「辛粉」の個別オーダーはやめたようだ。揚げニンニク(揚げ具合を変え、形状も粉からチップに変更)や辛粉はあらかじめ卓上に置いてあり、自由に使えるようになっている。 で、ラーメンはシンプルな鶏風味のスープに魚粉を加えたもの。トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギ、海苔、味玉。ネギは従来と切り方を変えているが、青ネギ、白ネギ、揚げネギがすべて入っている。チャーシューはひょっとして鶏? シンプルで食べやすい風味だが、個人的な好みではもうちょっと強いスープの方が好み。まぁ、この辺はスープの説明を受けたときに予想できていたこと。隣のお客さんが食べていた鶏0豚4の醤油ら〜麺はかなりパンチのありそうなルックスに仕上がっていたので、それも食べてみたいという気にはなった。
立川『凪』で、メニュー刷新後の初訪問(と言っても、そんなに行ったことないのだけれど…)。今度こそ、基本メニューのラーメンを食べようと、「燻醤凪豚(くんじゃんなぎとん、720円)」を食べてきた。メニュー刷新直後からは、いろいろ改良が加えられていると聞くが、初めて食べるのでその辺はよくわからない。タイムサービスなのだと思うが、玉子やモヤシ、ネギ、チーズのいずれか一品を無料でトッピングしてもらえるとのこと。とりあえず玉子を載せてもらうことにした。麺はバリカタで注文。 口当たりまろやかな粘度のある豚骨スープに、モギモギした食感の細麺。モヤシ、万能ネギ、玉子、ロールしたバラ肉チャーシューがトッピングされている。仕上げに加えられた醤油ダレがスープと混ざっていないので、タレが混ざるほどにまろやかな豚骨スープから醤油の風味が立った豚骨醤油スープへの変化が楽しめる。大きめの背脂片がたくさん入っているが、器の端にまとめて入れてあるので、こちらも混ざるほどにジャンクさが強くなるという面白さもある。小手先の技を効かせているように見えるが、基本はいたって正統派の濃厚豚骨ラーメン。正統派の豚骨ラーメンにもいろいろあるが、そのいくつかのパターンを1杯の器の中で表現している欲張ったラーメン。ウンマイですね。替え玉より、スープごとおかわりしたほうが楽しめるかも。最後の方は背脂が混ざってかなりジャンク感たっぷり。無料トッピングのサービスをもらうなら、次はネギ増量をお願いするかな。
小平市内で下水道管に入ったり、ケシやアサを見学した後に武蔵境の『きら星』へ。昼夜それぞれ5食限定の「旬の冷やし真鯵そば」が目当て。開店30分前にお店に着くと誰もいなかったが、開店時刻には10人以上並んでいるから敷居の高い限定だ。 「限定(850円)」の食券を買い、店内へ。食券を渡してしばらく待つと、ガラスの器に盛られた「旬の冷やし真鯵そば」とライスが出てきた。脂の乗ったアジを「なめろう」にして、冷たい麺に乗せたもの。「なめろう」というのは、アジのたたきみたいな料理なんですね。醤油やショウガ(?)の風味が聞いた強めのタレで和えられており、麺を一緒に食べても爽やかな刺激があって美味しい。生臭さは感じられず、生魚が中華麺に乗っているとは思えないほどうまく合ってる。こりゃウマイですね。 トッピングはアジのなめろうの他、海苔、大葉、万能ネギ、糸とうがらし、柑橘系のジュレ。ジュレはなかなか刺激が強く、少量混ぜるだけでも爽快な風味が加わる。おもしろいのは、アジの骨を揚げたせんべい上の具材。香ばしく、食感にサクサク感も加わる。麺を食べ終えた後、残しておいたなめろうをライスの上に盛り、アジのたたき丼みたいにして食べた。これも美味しい。麺のボリュームがちょっと抑え目なので、このライスで締めるとちょうどよいくらい。 こりゃ美味しゅうございました。すごく美味しくて満足しているんですが、また限定食べちゃった。実は、ここのお店でレギュラーメニューを食べたことがないんですよ……。
自作の豚骨スープにいろいろ加えて作ったもの。いわゆる「タレ」を作る努力は一切しておらず、単純に旨味調味料の白い粉と、薄口醤油をそのまま加えただけのもの。それだけで「それっぽい」味にはなったのだから驚いた。豚骨ラーメンにおける化調の力をなんとなく感じたのと、濃口醤油と薄口醤油ってこんなに違うんだ〜、と思ったのが収穫(?)。豚足を多めに使ったスープはかなりドロドロしており、粘性だけでインパクトは出せたものの、結局は旨味調味料で味を作ったラーメンに過ぎない。次に作るときは、豚足と豚背骨を減らして、ゲンコツを増やしてみたい。タレをいじるのはその後。煮加減がよかったのか、チャーシューは自分でも好きな食感。
渋谷『凪』で、1周年記念新メニューの「メガ豚骨」を食べた。この新メニュー、日替わり麺の「豚骨革命」から発展したであろうもので、リニューアルオープンの前日にも食べている。いろいろ改良されていると聞いていたが、昼営業の時間にはなかなか行けない。今日は時間が取れたので食べることが出来た。 基本メニューの「凪とんこつらぁめん」とは別バージョンの濃厚豚骨ラーメンで、スープの粘り気が高いもの。醤油の風味も強く出ている。トッピングはレタスにロールしたバラ肉チャーシュー、ニラと一緒に炒めたメンマ、刻みタマネギ。前回食べたときとは違って、エッジの効いた焦がし醤油風味は落ち着いた感じ。醤油が強いのは前回同様だが、かなりまろやかな感じになっている。刻みタマネギがシャキシャキ感と甘さを加えているのかな? 麺は「凪とんこつらぁめん」と同じ久留米製麺らしいが、やや太めで平たいもの。強いスープにはこのくらいの太さが合うようだ。まろやかで食べやすい反面、標準の「凪とんこつらぁめん(以前の「豚骨麺」)」と差が縮まってきたような……と思った頃に、器の底に仕掛けられた柚子胡椒が味を引き締める。しかも、最近は豚挽き肉を器の底にたっぷり仕込んでいるようで、これまた麺に肉が絡んでおもしろい食感。きちんと差別化されているんですね。 麺を食べ終えた後も、けっこうな量の挽き肉が余っている。ライスを頼んで挽き肉とスープかけて食べたらかなり旨い。S谷的には、「メガ豚骨」にライスは必須の組み合わせになっちゃったなぁ。こういう味が好きだから太るんだ。美味しゅうございました。
本日スタートの伊勢丹新宿店「めんそ〜れ〜大沖縄展」に、『御殿山(うどぅんやま)』という沖縄そばのお店が出ている。メニューは「御殿山そば(787円)」一種類のみ。入り口のブースで食券を買い、のれんをくぐって店内へ。ランチタイム前のせいか、待ち客はゼロ。すんなり座ることができ、さらに1〜2分で「御殿山そば」登場(冷静に考えると早すぎ。出す順番間違えた?)。 小ぶりの器にたっぷり入った麺に透き通ったスープ。トッピングはラフテー(沖縄の豚バラ煮)3枚にカマボコ、紅ショウが、ネギ。オーソドックスな沖縄そばのスタイル。豚とカツオでダシをとったスープは、ラーメン風に言えば豚骨ベースの澄んだ塩スープといった感じかな。麺は沖縄そば独特のボソッとしたコシのある太めの平たい麺。独特のコシは、小麦粉に混ぜ込んだガジュマルの灰水の効果らしい。 麺を1/3ほど食べたらコーレーグース(島唐辛子を漬けた泡盛)を投入。入れた直後は酒臭さもあるけれど、酒の匂いが飛んだ後に残る独特の辛味は爽やか。美味いですね。 30日(月)まで。
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