日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
|
最近妙に『武蔵』率が高いが、こちらの『二天』は久しぶり。今年初訪問のような気がする。「冷やしつけ麺」も始まっており興味を引かれるが、基本の味を食べようということで「玉豚天ら〜麺(880円)」の食券を買って席に着く。 『武蔵』系列なだけに、湯切りパフォーマンスも派手……なはずだが、あのイルカショーみたいな湯切りはちょっと抑えめになっていた。 やや白濁した動物系スープに魚介風味を効かせたもの。もっちりした太麺を合わせている。トッピングが特徴で、青のりを入れた衣に包んで揚げた「豚天」に、同じく味玉に衣を付けて揚げた「玉天」が特徴。青のりの風味が効いたアッツアツのチャーシュー磯辺揚げはこちらのお店でしか味わえないモノ。ってか、豚天熱すぎな上食べにくい。切れ目が入っているのだが、その反対側に筋が残っているので噛み切りにくく、一生懸命噛み切っている間に口の中を火傷してしまいそう。あれ、実際に自分たちでも食べているのかなぁ。
昨晩は『凪』で深酒。お店の前に自転車を置いてきてしまったので、昼過ぎに取りに行った。そのまま黙って帰るのもなんなので、こちらで1杯食べていくことに。 「凪とんこつらぁめん(650円)」を注文。従来の「豚骨麺」が先日のリニューアルオープンに伴い名前が変わったもの。チャーシューなどは新しいものに変わっているが、「創業の味」と表現されるようにスープや麺は従来の味を保っている。濃厚(とはいっても新メニュー「メガ豚骨」ほどじゃないけど)でまろやかな豚骨スープに、アゴの風味を加えた甘さのあるラーメン。久留米製麺の細麺がパキパキして美味しいもの。 甘いラーメンは好きなので、この味は安心して食べられる。新しいチャーシューも美味いんですが、このラーメンには何となく従来のチャーシューを合わせて食べたくなってしまう……のだが、それはワガママなのかな?
今日の日替わりは「濃厚鰹鴨白湯麺(900円)」。「今日のは相当美味いらしい」という評判を聞いていたので食べに行ってきた。ナイトサイクリングのついでにちょっと寄って帰るつもりが、席に着いたらまずは「だれやめセット(お酒にチャーシュー、メンマの小皿がついたもの)」で緑茶ハイ。ある程度飲んでから日替わり麺を注文。 『凪』の鶏白湯は久しぶり。今日は鰹を強く効かせた鴨だし白湯スープのラーメン。いわゆる鶏臭さのない(まぁ、鶏白湯の場合は鶏臭さがあったらあったで魅力的な味になるんですが……その辺は豚骨と一緒なんですね)鴨らしい味わい。全体を鰹の風味が包んでいるような感じ。なかなかの粘性があり、スープは太麺を包み込むように絡んでいる。トッピングは豚バラのロールチャーシュー、水菜、焼きネギ。チャーシューは標準のチャーシューと同じもの。変わり種は焼きネギ。香ばしく、かつ甘い。ネギがなかなか印象に残る美味さだったなぁ…。 なんだかんだで深酒。自転車を残してお店を出たのは閉店後。そこからもさらにずるずると続くのでした……。
もう1年以上前になるかな? 何かのテレビ番組で『青葉』で新味を開発中と聞いたことがある。中野本店の近くに借りた厨房で、新メニューの開発に集中する芳賀店主の姿が映っていたような覚えがあるが、詳しいことは忘れていた。が、西荻窪に新規オープンした『青葉』ではおなじみの味とまったく違う新しいラーメンを提供しているという。きっと、あのときの新メニューに違いない。すでに皆さんのブログでレポートされているが、遅ればせながら食べてきた。のれんに黒く染め抜かれた「青葉」の屋号。従来店は赤く染め抜かれていたけれど、この違いで新味or元味を区別するそうだ。 メニュー構成は従来と同様。「特製中華そば(900円)」を注文。今までと違うことはひと目でわかる。スープは透明でややとろみのあるもの。白濁しないスープでこの食感は珍しい。風味は動物系に魚介。エビの香りも漂う。そういえばかの番組でもエビを使ったスープを研究していたような……、でも記憶違いかな。味付けは醤油より塩が目立つ感じ。ほのかにエビが香るトロ〜リ塩スープといった感じか。麺はやや細めの平たいもの。弾力はあるが柔らか。シコシコ感ははなから目指していないようだが、これはこれでちょうどよいとも思えた。細めの麺に粘り気のあるスープはよく絡み、非常に旨みが強く感じられる。 「これも『青葉』の味」として認知されるまでは時間がかかるとは思うけれど、面白い試みではあるのでどう受け入れられるか興味はある。期間・数量限定でもいいから新店のプロモーションも兼ねて他店でも食べられればいいのに……と思った。
夏の限定メニューが本日より始まった。今回は「アイス担担麺(800円)」で1日20食限定とのこと。昨年の「冷印度麺」に引き続き、アイスクリームを使った冷やしラーメンだ。ちょうど昨日NTV「モクスペ」でベタボメされていたので期待大。今日から実際に食べられることは番組中で語られなかったせいか、特別混雑することもなかった。といっても僕ら(FILEさん、うらちゃんさん、マッハさん+僕)はシャッターだったし、開店時にはそれなりの行列が出来ている。 行列の先頭4人は全員「アイス担担麺」を注文。レギュラーメニューの「ら〜麺」「つけ麺」を作ってから、限定メニューの調理が始まる。出来たラーメンを見ると、昨日の放送とはちょっと違う。冷凍した「バラス(サボテンの仲間の植物)」はなくなり、トッピングの肉も牛から豚になったように思える(けれど、これちょっと自信ない)。 ベースのスープは魚介の風味も香るあっさりしたもので、軽く醤油で味付けられている。このスープだけで麺を食べると、フツウに美味しい冷やしラーメン。食べていると器の底に敷き詰められたチーマージャンがスープに混じり、担々麺ならではのゴマ風味を味わえる。写真右奥に写っている、ちょっと色の違う麺はパクチーを混ぜ込んだもの。別に強い香りがあるわけではないので、パクチーが苦手な人でも気に入るのではないか。 ある程度食べたところで、アイスクリームをスープに溶かす。豚骨スープをベースにしたアイスクリームをピリ辛のムースでコーティングしたもの。さらっとしたスープが一気に白濁し濃厚な味わいに。脂分はていねいに除去されているようで、変にネトッとした感じはまったくなく食べやすい。アイスクリームと溶かしたスープとトマトの相性が抜群にイイ。生クリームの甘さもあり、美味い美味いと思っているうちに完食。 相も変わらず変な限定だけれど、ただ変なだけでなく美味しい冷やしラーメン………というか麺をテーマにした創作料理といった趣き。ちょっと量が少ない感じはしたものの、とても美味しゅうございました。可能であれば、もう1杯同じものを食べたくなってしまった。
改装のため、しばらく休業していた笹塚の『ゼンベイ』。今週の火曜日から営業を再開していたはず。笹塚で打ち合わせ終了後に立ち寄ってみた。新しくなった看板によると、屋号は平仮名表記の『ラーメン屋 ぜんべい』に改められたようだ。店内は白を基調にした清潔感のある内装に変わっている。目立つ変化としては、カウンターが低くなり、客席と厨房がお互い見渡しやすくなった感じ。 券売機を見る限りではメニュー・値段ともに従来通りだが、お店に入ると追加トッピングのメニューが用意されており、新しく味玉や海苔などがラインナップされている。追加トッピングは券売機にないので、カウンターで現金精算するしくみだ。今回は「正油チャーシュー(650円)」の食券を買い、「自家製味付け玉子(50円)」をトッピングしてもらった。 味もおそらく従来通り。なんかビミョウに味が違っている気もするが、もともとブレの激しいお店なので気にするまでもないだろう。今日はやや抑えめな味つけで、もうちょっとニンニクの風味があるのが僕の好みのコンディション。今まで標準で入っていたゆで玉子スライスはなくなり、替わりにナルトが追加された。ネギの切り方も変わっている。味玉はゼリー状の半熟状態でゆで加減はよいが、味が塩っぱいように感じた。 ガキの頃から慣れ親しんだお店なので、これからも頑張って続けて欲しい。リニューアルオープン、おめでとうございます。
御徒町で同行者と分かれ、後は帰るだけ。なんとなく『武蔵 武骨』に行ってみた。「冷やしケバブ(だっけ?)」の告知ポスターはなく、「もう終わっちゃったのね……」と思っていたら、替わりに「夏の豆尽くし(800円)」というメニューの告知が出ている。午後2時から15食限定とのことだが、午後6時近くでありながらまだ残っていた。さっそく食べることに。 告知ポスターの写真を見て、ちょっとドキドキしていたのが奥に見える黄色い何か。「豆つくし」だけに、これ納豆だったらどうしよう……。幸い、出て来たものを見ると黄色い豆腐のようなもの。尋ねてみると、海老豆腐とのこと。麺が緑色をしているが、やはり豆(種類は不明)を練り込んだものだそうだ。弾力とコシはなかなか。スープは透明な冷やし塩スープといえるもの。透明なゼリーが浮いており、食べてみると爽やかな酸味と甘み。本当に何かの果物のゼリーだったりして……。正体は不明。その他、小さなモヤシみたいなものに大葉を混ぜたものがトッピングされ、赤い果実がひとつ。4枚はいるチャーシューは、中華風ソーセージのような味わい。どれも僕の食材の知識にないもので、レポートしにくいなぁ……。 食べているうちにちょっと味わいが変わる。麺の下に大根おろしが少量入っているようだ。 なんかレポートになってないのでもう少し。チャーシューは冷えても美味しく食べられるもの。冷やし塩スープは海老豆腐と一緒に食べるとコクが増幅し、大根おろしが混じると爽快感が増幅する。面白い設計だと思うが、あのゼリーはよくわからなかった。トータル的な満足感はじゅうぶん得られる冷やしだとは思う。
|