■上野限定つけめん 痺れ(並盛)/900円+特製セット/230円
あの『六厘舎』が上野に新店をオープン。駅の商業施設アトレに入っていた系列店『トナリ』『舎鈴』を改装し、2店をまとめてリニューアルする形で本日から営業をスタートしている。メニューは基本的に他店と同様だが、上野店限定メニューとして提供されるのが「つけめん 痺れ」。先日の『大つけ麺博』で提供されたものがベースかな? ちなみに店頭には「CASH ONLY」と書かれているが、Suicaなど交通系電子マネーは使用できる。
お店に着いたのは12時を少し過ぎた頃で、店の外には7〜8人の行列が出来ていた。ただし回転は速く、10分ほどで席に案内された。注文したのは「つけめん 痺れ」と「特製セット」。「特製セット」では、味玉と豚ほぐしが追加される。『六厘舎』といえば、とろみのある濃厚豚骨スープを使ったつけ汁が特徴だが、今日は豚ほぐしを入れたのでさらなるドロリとした感じが強調されていた。「痺れ」というのは、花山椒のオイル(?)による痺れる辛味。刺激がやや控えめに感じたが、物足りなければ自分で花山椒を追加できる(一緒に花山椒のミルが提供される)。花山椒は、つけ汁にそのまま入れるのもよさそうだが、個人的には麺に振って食べるのが美味いような気がする。ただしけっこうな刺激があるので入れすぎに注意。
満足できる一杯だった。昔、大崎で2時間以上並んで食べたことを思い出すと、『六厘舎』が職場の近くにできてサクッとランチで食べられるなんてとても贅沢なことなんだろうな。
■六厘舎 上野
東京都台東区上野7-1-1 アトレ上野1F
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■塩らーめん/500円(通常価格800円)
JR王子駅の北口改札を出てすぐのところにあるお店。もともと京本東北沿線エリアでは屈指のうまいラーメンを食べさせるお店だったが、11月6日にメニューを刷新してリニューアル。これを記念して、看板メニューの塩ラーメンを500円で提供するキャンペーンを行っていたので早速食べに行ってきた(11月7日で終了)。
大判のチャーシューに岩のり、山クラゲなどをトッピングした塩ラーメン。スープは澄んでおり、表面の油が黄金に輝くきれいな一杯だ。スープを一口飲めば、以前との違いははっきりわかる。新しい「塩らーめん」のスープは、魚介がグッと前に押し出されており、鮮魚でも使っているのかと思ったほど(実際はどうなのか知らないが)。山くらげのコリコリした食感も好み。文句なく美味かったが、前の味もかなり客を掴んでいたはずなので、大胆なリニューアルと言えるだろう。
新しいメニューの写真はこちら。「塩らーめん」の刷新だけでなく、新たに「シビれる辛さ」の「麻辣塩らーめん」も新発売となった。きっと「醤油らーめん」や「塩つけ麺」も新たなスープで作り直されているのだろうな。ちょいちょい通って食べてみよう。
■らーめん えんや
東京都北区岸町1-1-10
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■特製清湯つけそば/1030円
水道橋『勝本』の2号店で、こちらは「つけそば」をメインに出しているお店。場所は神保町駅と御茶ノ水駅の間で、三省堂書店斜め向かいの三井住友銀行とマクドナルドの間をしばらく進んだ先になる。メニューは醤油味のつけめん・ラーメンの「清湯 つけそば」「清湯 そば」を軸に、各種トッピングなどで構成。
注文したのは「特製清湯つけそば」。水道橋のお店がけっこうコッテリしているのに対し、こちらはスッキリした和風スープを使っている。もっちりした太目のストレート麺と、茹で加減硬めの細ストレート麺を両方食べられるのは面白い試み。個人的には太麺の方が好みだが、両方を比べて食べられるのはやはり楽しい。麺の量は並盛りで合計280gというので結構なボリュームだが、割とサクッと食べられてしまう。
いやぁ美味かった。この日お店に行ったのは15時近かったが、こんなにランチタイムを外した時間帯でもしばらく行列に並んだ。この人気にも納得。
■つけそば 神田勝本
東京都千代田区神田猿楽町1-2-4
■具材たっぷり!エビとトマトのベジつけめん/1000円
市ヶ谷の『麺や庄の』が2016年に米国サンフランシスコに進出し、2017〜2018年と続けて現地のミシュランガイドに選ばれた『MENSHO TOKYO SAN FRANCISCO』が今度は日本国内に逆輸入。2018年7月に新宿ミロード7Fの飲食店街にオープンした。早く行きたかったのだけれどなかなか機会がなく、ようやく初訪問。
家族で食べに行き、私が注文したのが「具材たっぷり!エビとトマトのベジつけめん」。その名の通り、野菜の具材がたっぷり乗ったつけ麺で、以前新宿御苑前にあった系列店『gotsubo』を彷彿とさせる。つけ汁はクリーミーで濃厚。麺の食感もふわふわしていて面白い。見た目の面白さも『庄の』らしくていい。
■醤油らーめん/780円
■塩らーめん/780円+炙りチャーシュー1枚/120円
こちらは子供たちが食べた「醤油らーめん」と、カミさんが食べた「塩らーめん」。和風ダシの香るスッキリした一杯で、子供たちも喜んで食べていた。柚子……とは違うかな? どちらも柑橘系の香りが特徴で、洗練された印象。子供用の取り分け皿などもオシャレ。
ちなみにこの日は隣の小田急百貨店11Fで開催されていた『TRYラーメン大賞フェスティバル』の最終日。そちらもちょっと覗いてきたけれど、12時過ぎで『飯田商店』は完売なのね。驚いた。
■MENSHO SAN FRANCISCO
東京都新宿区西新宿1-1-3 新宿ミロード 7F
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■味玉・鶏ほぐしつけめん/1100円
『六厘舎』の元店長が経営する人気店『つけめん さなだ』が、埼玉県の三郷から都内に移転してリニューアル。10月25日から新しいお店で営業を再開している。場所は北千住駅の西口から5〜6分歩いたところで『猪太』の跡地。三郷の頃とはメニューを変えており、今のところメニューは「大山鶏のつけめん」と各種トッピング類、ご飯もののサイドメニューやドリンク類のみ。そのうち「大山鶏の夜鳴きそば」「限定中華そば」なども始まるみたい。
今回食べてきたのは「味玉・鶏ほぐしつけめん」。大山鶏の白湯スープと魚介ダシを使ったつけ汁に、浅草開化楼の太麺を合わせている。鶏白湯スープの甘味が後を引いて美味い。麺はモチモチ……というか少しフカフカしたような食感で、少し柔らかめと思ったけれど弾力もあって面白い食感。麺の量は並盛りで200gあるのだそうだ。トッピングは、豚の肩ロースと大山鶏のムネ肉を使ったチャーシュー、鶏節。鶏チャーシューはムネ肉だがしっとりしていて好みだった。味玉はかなりしっかり味が染みているが、醤油のアルコールのような香り(?)もあって大人向けのテイスト。酒のアテになりそう。
美味しゅうございました。お土産用の冷凍つけ麺が始まったら買いに行こう。
■つけめん さなだ
東京都足立区千住3-6-1
■山形、酒田背脂煮干し中華そば/870円
新宿歌舞伎町の奥地、大久保公園で開催中の「大つけ麺博」。会場に来るのはずいぶん久しぶりで、記録を確認したら前回来たのは2013年だった。イベントの様子もだいぶ様変わりし、「大つけ麺博」と言いながらも出店している8店舗のうちつけ麺を出しているのはわずか1店舗のみ。参加店舗も100近いらしい。
食券制でラーメン1杯870円。追加トッピングは各店で現金で支払う仕組み。数多くのラーメン店が次々と入れ替わる形式で、ラインナップはほぼ毎日変化する。常時8店ほどがラーメンを出しているようだ。
食べてきたのは「山形屋」の「背脂煮干し中華そば」。実際の店舗は東京にあるそうだが食べに行ったことはない。刻みタマネギや岩のりが入るので、新潟の背脂煮干ラーメンのようなものをイメージしていたが、けっこう違っていた。いわゆるチャッチャされた背脂粒はほぼ入らない。かわりに液状のラードが表面を厚く覆い、かなりギトギトした印象。油がスープを覆ってしまうせいか、煮干し風味は隠れてしまったようだ。麺は太く平たくて、かなり固めの茹で加減。麺はインパクトがあって食べ応えがあったが、煮干しの風味はもっと強い方が好きだしちょっと油っこ過ぎたかな。
■煮干し中華そば 山形屋
東京都足立区竹の塚3-5-1
大つけ麺博では10/26(土)まで出店予定
■大つけ麺博 美味しいラーメン集まりすぎ祭
東京都新宿区歌舞伎町2-43
11/4(月)まで
■中華そば/730円
京都のホテルの総料理長だった人物がラーメン店に転身し2015年にオープンしたお店。系列店の『銀座八五』『神田勝本』などと同様、高級感のある落ち着いた内装になっている。メニューは基本の醤油ラーメン「中華そば」に、あさり塩スープを使った「塩そば」、煮干し豚骨スープを使った「濃厚煮干しそば」、1日30食限りの「濃厚煮干しつけそば」を軸に、各種トッピングやご飯モノ、ビールなどを揃えている。
注文したのは「中華そば」。上品でアッサリしたラーメンを勝手に想像していたのだが、現れたラーメンはけっこうオイリーでダシも力強く、極めて「真っ当」なラーメンだった。スープは煮干しなどが突出することもなくバランスよくまろやか。麺はやや柔らかめに茹でられた細ストレート麺で好み。チャーシューはそこそこ厚みもあるのにブリブリと柔らかく、メンマはコリコリ。そして何だか海苔が美味かった。
美味しゅうございました。こんなお店でこの味を、この金額で出せちゃうんだ……。恐れ入りました。
■中華そば 勝本
東京都千代田区三崎町2-15-5
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■特製とりそば/950円
説明不要の超有名店。何を食べても美味しいが、一番人気は「とりそば」だろう。「とりそば」は20年近く前にテレビのラーメン番組で日本一をとり、このお店が一躍有名になるきっかけを作った看板メニュー。先日、ご主人がTwitterで「とりそば」のリニューアルを告知。さっそく食べに行ってみた。
注文したのは具だくさんの「特製とりそば」。鶏の風味たっぷりのスープに自家製の細ストレート麺を合わせ、鶏チャーシューや鶏ミンチ、たっぷりの白髪ネギなどを盛り付けたラーメン。以前に比べてだいぶ鶏が強くなり、「アッサリ」という言葉では表現しにくいかも。長らくアクセントに春菊が使われてきたが、スープが濃くなるのにつれて春菊では合わなくなってしまったのか、春菊の代わりに柚子のオイルペーストが入るようになった。濃くなったスープを柚子がスッキリさせ、スルスルと最後まで美味しく食べられる。
しかし今回のリニューアルで一気に変わったわけではない。1年くらい前からスープはどんどん濃くなってきていたし、春菊が使われなくなってからも数ヶ月経つ。最近は柚子皮が入っていたんじゃなかったかな。とはいえ、しばらく「とりそば」を食べていなかった人は結構な変化に驚くかも。
■天神下 大喜
東京都台東区台東2-4-4
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■イベリコのコンソメとギフトボックス/1500円
浅草通り沿いにある黄色い看板のラーメン店。鶏のみを使ったシンプルな醤油ラーメンが看板メニューだが、店主のフレンチの経験を活かした期間限定メニューも面白い。10月の限定は「イベリコのコンソメとギフトボックス」。普段の限定は900円で販売されることが多いが、今回は1500円。材料費がかなりかかってしまいこの価格になったそうだ。
洋風のコンソメスープに細麺が泳ぎ、その名の通りに美しく盛り付けられた「ギフトボックス」。ここでは何度かコンソメスープのラーメンを食べているが、今回のは前のに比べてスープがまろやかというか力強い。一口味わっただけでは単に「スッキリと美味しいコンソメ」という印象だが、何度も味わっていると、あぁ今までのスープとは何か違うな、と感じられる。つけ合わせの「ギフトボックス」は、フォアグラやトリュフなどを包んで作ったもので、フレンチのコースに出てくるような料理。中身がスープに溶け出さないよう、「一口でバクッと」食べるのがオススメだそうだ。
このお店らしい特別メニューで楽しめたし美味かった。ちなみに券売機に1500円のボタンはなく、750円の食券を2枚買って注文する仕組み。ただし、750円の食券はレギュラーメニューなので基本的に売り切れの表示はない。限定メニュー目当てで行く際は、まだ残っているかどうか最初に確認することをオススメします。
■稲荷屋
東京都台東区元浅草2-10-13
■旨辛つけ麺/1030円
台東区立平成小学校から南に2〜3分歩いたところにあるお店。アゴ(トビウオ)でダシをとったラーメンが人気を博しており、お昼は結構混むことも。基本メニューはほぼ食べているのだが、まだ食べたことがなかったのがこの「旨辛つけ麺」。普段は辛いものを敬遠しているのだが、この日は気分を変えて食べてみることにした。「あごだしつけ麺(930円)」の食券を買って、現金で100円追加して注文する仕組みだ。
基本の「あごだしつけ麺」に、辛味調味料を加えてアレンジしたもの。辛さ控えめで作ってもらったので通常とは違うかもしれないが、唐辛子系のピリリとした辛味は魚介ダシの風味を壊さぬ程度でほどよく、私でもじゅうぶんに辛味を楽しめた。トッピングは基本でチャーシュー、味玉、カイワレが乗る。つけ汁の底にはほぐれたチャーシューが少々。何だかチャーシューが大判になったかな?
「旨辛つけ麺」は期間限定メニューという扱い。特に期日を決めているわけではなさそうだが辛味調味料がなくなったら終了するようだ。
■麺屋 薫堂
東京都台東区台東3-4-5
■コク濃しら川ラーメン/880円
神田小川町の路地裏、『下松ラーメン五ツ星』の跡地に出来た鶏白湯ラーメンのお店で、今年の5月頃にオープンしていたらしい。メニューは基本の「しら川ラーメン(780円)」の他、「コク濃しら川ラーメン」「しら川つけ麺(900円)」「しら川担々麺(950円)」など。他には鶏白湯スープを使ったと思しきカレーライス。「しら川ラーメン」と「コク濃」のどちらかにするか迷ったが、スタッフの説明(「しら川」はアッサリ。「コク濃」は濃厚スープ好きな方に喜ばれるとのこと)を聞いて、「コク濃しら川ラーメン」を注文した。味玉かライスがサービスされるというので、味玉をチョイス。
泡立つほどの濃厚スープに、博多ラーメンのような極細ストレート麺を合わせた鶏白湯ラーメン。青ネギにキクラゲが入るところも博多ラーメンっぽい。スープは濃厚でボテッと重たいが、過度な油分はなくクリーミーで食べやすい。素直に美味しい鶏白湯スープだ。トッピングの鶏肉は、焼鳥のようなモモ肉(?)が3〜4個。香ばしくて好印象。刻みタマネギがアクセントになるのかもしれないが、もともと甘いスープにタマネギの甘さが加わり、ちょっとクドく感じる。
予想以上に美味しく満足。しかし、お店のある神田錦町1丁目14番地は『鶏ポタラーメンTHANK』『鶏ラーメンTOKU』など鶏白湯ラーメンのお店ばかりが集中しており相当な激戦区。それでも7月には秋葉原にも出店しているようなので、かなり流行っているのかな?
■鶏白湯しら川 小川町店
東京都千代田区神田錦町1-14-7
■塩生姜らー麺 味玉入り/950円
靖国通りの淡路町交差点から南に歩くこと2〜3分、通りの左側にある塩生姜ラーメンの専門店。店主は幡ヶ谷『我武者羅』などの出身だそうだ。2016年に神田駅近くにオープンし、その後移転して現在に至る。基本のメニューは「塩生姜らー麺」のみで、味玉入りや肉増しでバリエーションがあるくらいだが、限定メニューとしてつけ麺や油そばなどもあるので店内の貼り紙は要チェックだ。ただし、限定メニューの中には常連のみを対象にしたものもあるようなので注意。
初めてなので、基本の「塩生姜らー麺」を注文。味玉を追加した。鶏ベースのスープに生姜をビシッと効かせて、濃厚かつシャープな味わい。中太のストレート麺は生姜の風味をたっぷり蓄えてスルスルッと口に入ってくる。トッピングの鶏肉はプリプリして好み。食べ進めるほどに器の底に沈んだ生姜が舞って、さらに生姜の風味をブーストさせる。あまりに美味くて食べるのに夢中になってしまった。気付けばスープはほぼ完飲。
あぁ美味かった。もっと早く行けばよかった。
■塩生姜らー麺専門店 MANNISH
東京都千代田区神田司町2-2-8
■悶絶ミネストローネら〜めん/1000円
浅草通りから東上野三丁目の交差点を南下した先にあるお店。レギュラーメニューはカニや煮干しを使ったラーメンだが、その日限りの特別メニューをほぼ毎日提供している。この日の限定は「悶絶ミネストローネら〜めん」。個人的にもミネストローネスープは好きなので、さっそく食べに行ってきた。
現れたラーメンは、ミネストローネ風の真っ赤なスープに低温調理のチャーシューや刻みタマネギが盛り付けられた一杯。スープの中には具がゴロゴロ入っている。ジャガイモやニンジンが入っているのかと思ったが、よく見ると具はすべて背脂(脂身)の固まり。背脂粒をちょっと浮かせたというレベルではない。固まりがゴロゴロ入って何だかヤバイ感じ。ミネストローネに背脂、なんという意表を突く組み合わせだろう。意外にも脂でギトギトする感じはほとんどなく食べやすかったが、さすがに大量の背脂が沈んだスープはけっこう残してしまったな。
店主のTwitterによると、9月27日(金)にも「悶絶ミネストローネ」をやるらしい。しかも今度は「ソイソース」仕様。興味のある方は急げ。
■さんじ
東京都台東区東上野3-25-12
■中華麺(小)/700円 ワンタン/100円
永福町系の新店で、笹塚・観音通り商店街に9月10日にオープンしたばかり。実は30年以上前にもほぼ同じ場所(2〜3軒隣くらいか?)に永福町系の『笹塚大勝軒』があった。新店と旧店に直接のつながりはないらしいが、『大勝軒』が復活したように思えて感慨深い。
店内はカウンターのみで6席。店主がひとりで切り盛りしていた。メニューはシンプルで、「中華麺」の「大」が1000円、「小」が700円、「子ども麺」が500円、トッピングは100円の「ワンタン」のみ。子供用のクッションも用意されており、子連れでも利用できるようになっている。
「中華麺(小)」に「ワンタン」を注文。「小」といっても常識的な一人前のサイズがある。煮干しスープにラードを浮かせ、やや柔らかめに茹で上げた中細麺を合わせたラーメン。チャーシューは部位の異なる肉が2種類入るのが嬉しい。ワンタンは餡が少量入ったものが5粒ほど。永福町系の本家と比べると細かい違いはいろいろあり、煮干しの強さやラードの量など控えめで、総じてマイルドな印象。
この街でこのラーメンを食べられるとことには感激してしまう。何しろ旧『笹塚大勝軒』といえば、地元民にとっては伝説的なラーメン店。実は私自身も実家がすぐ近所にあり、初めて行ったラーメン店はおそらく『笹塚大勝軒』だったと思う。長く続く愛されるお店になることを期待しています。
■大勝軒
東京都渋谷区笹塚1-24-5
■真鯛つけ麺(塩)〆ご飯セット/1,020円
9月14日、蔵前橋通り沿いにオープンしたばかりの新店。「日本近海の旬の魚、海鮮にこだわったラーメン」がコンセプトで、鮮魚系スープを使ったメニューが中心。数日前に「真鯛らーめん」を食べてきたばかりだが、今回は「真鯛つけ麺’(〆ご飯セット)」を食べてきた。ちなみに「真鯛つけ麺」単体では900円になる。
つけ汁のベースは、「真鯛らーめん」と同じ白濁したスープ。これにモチモチした太目のストレート麺を合わせている。具材はチャーシュー、海苔、青菜。つけ汁には鯛のすり身が入っている。提供時はつけ汁が熱々だったが、麺をかなり冷たく締めてある。そのため、麺はちょっと汁につけて食べるようにしないと。すぐにつけ汁がぬるくなってしまうので注意。個人的には熱々のつけ汁と冷たい麺のギャップは大きければ大きいほど好きなので、こういうつけ麺は大歓迎だ。
麺を食べ終えた後は、スープ割りしたつけ汁を「〆ご飯」に注いで食べる。これは文句なく美味いしボリューム的にも満足。美味しゅうございました。後は醤油味の「鯖だしらーめん」「鯖だしつけ麺」も残っているので、またしばらくしたら食べに行こう。
■JAPANESE FISH NOODLE ウミノチカラ
東京都台東区台東1-32-6
■真鯛らーめん(塩)/880円
9月14日にオープンしたばかりの新店。千葉県を中心に展開するラーメン店『まるは』の系列店で、東京進出1号店ということになるそうだ。場所は蔵前橋通り沿いで『ラーメンイエロー』の斜め向かいあたり。近隣には『天神下大喜』『粋な一生』『麺屋薫堂』などもあり、ちょっとした激戦区になっている。
「日本近海の旬の魚、海鮮にこだわったラーメン」がコンセプトで、鮮魚系スープを使ったメニューが中心。麺類のメニューは塩味の「真鯛らーめん」「真鯛つけ麺」と、醤油味の「鯖だしらーめん」「鯖だしつけ麺」の他、その日限りの特別メニューなど。
この日注文したのは「真鯛らーめん(塩)」。真鯛を使った白濁スープに細目のストレート麺を合わせたラーメンで、鯛の上品な香りと力強い鮮魚の香りを両立させたもの。鮮魚の香りは苦手な人もいるのではないかと思うが、生臭い印象はなく美味しく食べられた。トッピングは大判のチャーシューに青菜、鯛(?)のしんじょ、青菜など。スープはちょうどよい塩加減で好印象。柚子の香りもよかった。残ったスープと一緒に食べるご飯がセット販売されており、これを注文しなかったことを少し後悔した。
真鯛を使った鮮魚系ラーメンということで、錦糸町の人気店と比較されてしまうのは避けられなさそう。あちらを初めて食べたときの衝撃を思い出すとちょっと弱い気がするが、コンセプトは面白いし職場にも近いので、ちょいちょい通うことになりそう。
定期的に限定メニューも出していくようで、9月28日(土)には「クエらーめん」が予定されているそうだ(約20食の数量限定)。
■JAPANESE FISH NOODLE ウミノチカラ
東京都台東区台東1-32-6
■ポタージュ・シャンピニョン フォアグラパルフェ 夏ゴボウのフィナンシェ/900円
浅草通り沿いにある黄色い看板のラーメン店。基本メニューはオーソドックスな醤油ラーメンだが、定期的に変わる特別メニューが意表を突いて面白い。店主はフレンチの出身で、特別メニューはその技法を活かしたものが多いのだ。この日食べてきたのも8〜9月限定の特別メニュー。その名も「ポタージュ・シャンピニョン・フォアグラパルフェ・夏ゴボウのフィナンシェ」。名前を聞いても何のことだがパッとわからなかったが、つまりはキノコの冷製ポタージュを使って冷たいラーメンに仕立てたものだ。
トロリとした冷製ポタージュは、甘くクリーミーで、フェットチーネのような平打ち麺に絡みつく。もうほとんどラーメンを食べている気がしないのだが、最近はキノコを使ったスープもさほど珍しくなくなってきたかもしれない。トッピングは、ゴボウを使ったフィナンシェに乗っている鴨肉やフォアグラのパルフェ(クリーム状に仕立てた料理)。正直なところフォアグラのパルフェなど食べて良し悪しがよくわからないのだが、美味しく楽しく食事が出来たので私としては大満足。毎度よくわからないと思いつつも新たな限定メニューが始まるとまた食べたくなるので、特別メニューとしては大成功していると思う。美味しゅうございました。
■稲荷屋
東京都台東区元浅草2-10-13
■会津山塩物語/750円
福島県二本松市に本店を置く『麺処 若武者』が東京に進出。埼玉県の草加にあった支店『東北六縣堂』を浅草に移転する形で、今年の7月にオープンしたばかり。場所は浅草ROXの近くで通りを挟んでだいたい斜め向かい側。麺類のメニューは数種類あり、塩ラーメンの「会津山塩物語」に醤油味の「黒煮干中華そば」、鶏白湯スープを使った「濃厚福島鶏白湯」「特濃旨辛福島鶏台湾」「福島鶏白湯のつけそば」など。その他は各種トッピングやサイドメニューの「ぶためし」などがラインナップされている。
食べてきたのは「会津山塩物語」。澄んだスープの塩ラーメンで、喜多方ラーメン風の縮れた平打ち麺を合わせている。スープは鶏が主体かな? 背脂が少し浮いているがかなりアッサリしている。貝ダシのおかげか、シンプルながら単調にならない味に仕上げてある。好みの味で美味しく食べてきたが、個人的にはもう少しボリュームが欲しい。たくさん食べたければ「豚めし」などとセットで注文する前提なのかも。
■麺処 若武者 ASAKUSA 〜FUKUSHIMA NOODLE STYLE〜
東京都台東区西浅草2-27-12
■スパイス・ラー麺/830円
8月14日、西葛西に本店を置く『卍力』が、秋葉原に2号店を出店。場所は昭和通り沿いで『カレーは飲み物。』や『なぜ蕎麦にラー油を入れるのか』の近く。『卍力』といえば、エスニックでスパイシーなカレー風スープを使ったラーメンで人気を博している。店内には辛そうなスパイスの香りがただよい、お店に入るだけで汗をかいてしまいそう。
ラーメンは基本の「スパイス・ラー麺」を軸に、トッピングを増量した「スパイス・パクチーラー麺(980円)」や「スパイス・特製ラー麺(1080円)」、他にはサイドメニューのご飯モノなどをラインナップ。注文したのは基本の「スパイス・ラー麺」。すべてのメニューにパクチーが入るようだが、苦手ならネギに変えてもらえる。
スープはスパイシーで、カレーのようだが似て非なる独特の味わい。一見して真っ黒く見えるが、表面には赤黒いオイルが浮いているようにも見える。それなりに辛いが、舌を刺激する強烈な辛味というものではない。スープの辛味のせいか、パクチーがかなり甘く感じられたのが意外だった。トッピングは他にモヤシやブロッコリー、柔らかいチャーシューなど。モヤシはラードで炒めたような香りがあり、これがスープと合わさった風味は新鮮に感じた。私は本来辛いモノもパクチーも苦手なのだが、これは美味かったな。今度行ったらパクチーは増量したいとすら思った。この日はラーメンしか食べなかったが、余裕があればライスを頼んで残ったスープと食べたら美味そうだ。
美味しゅうございました。ただし、やっぱり辛いものは辛い。外を歩いて帰るのが恥ずかしくなるほど汗だくになってしまった。こういう食事をして汗をかかない人はどういう準備をしているのだろう? 単に体質が違うだけ?
■スパイス・ラー麺 卍力 秋葉原店
東京都台東区台東1-10-5
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■焼豚ワンタン麺/1080円
北上尾駅から10分ほど歩いたところにある、白河ラーメンのお店。店主は白河の名店『とら食堂』の出身とのこと。お店の外にはウェイティングリストが置いてあり、名前や人数を記入して順番を待つ仕組みだ。お店に着いたのは11時35分頃で、15分ほど待って店内に案内された。店内はテーブル席と座敷席があり、座敷席には子供用のイスも完備。ファミリーでも使いやすい。
メニューはシンプルで、醤油味の白河ラーメン「手打中華そば(700円)」を中心に、各種トッピングでバリエーションを出している。他に「ワンタン麺(850円)」に「焼豚麺(910円)」「焼豚ワンタン麺(1080円)」など。味玉入りは100円増し。注文したのは「焼豚ワンタン麺」。注文してから6〜7分で出来上がった。
スープは醤油ダレの味をキリッと立たせつつ、鶏の風味が強くて美味い。一見あっさりした風に見えるが、けっこう油分もあって重厚な印象だ。麺は強い縮れが入り、ピロピロした食感が気に入った。チャーシューは食紅で色づけた焼豚で、部位の異なるものが6〜7枚入る。赤身の肉に豚バラロール、「とら食堂」系でおなじみの細長い肉など。どれもスモーキーで絶品。美味かった!
ちなみに基本の「手打中華そば」でも、部位が異なるチャーシューが3切れも入ってかなり豪華だ。加えてこの味。この日は台風が近づいておりお昼頃から雨が降り出したが、その間も客は途切れずやってきてお店の前はずいぶん混雑していたのも納得。ぜひまた行きたい。
■白河手打中華 賀乃屋
埼玉県上尾市春日1-35-13
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■背脂入り 煮干しらーめん/900円
蔵前橋通りにある人気店。先日までやっていた「冷やしとりそば」と入れ替わるように、新たに期間限定メニューの「背脂入り煮干しらーめん」が始まったので早速食べてきた。
いわゆる新潟のご当地風の「背脂煮干しラーメン」とは違ったオリジナルなもの。淡く澄んだスープに背脂を浮かせ、細麺を合わせた一杯。『濃厚な煮干出汁と鶏出汁を合わせたスープに直前に追い煮干出汁」「油脂分を極力除いた背脂を浮かべスッキリした仕上がり」という説明通りの味わいで、そんなに脂でギトギトさせずにほどよく甘味を加えている。ちょっとコショーが強いかな? チャーシューの上にニンニクのオイル漬けを添えてあり、食べ進めるうちにだんだんコショーやニンニクの香りが支配的になってくる。かなり強い味付けに仕立てているのがこのお店にしては珍しい。ニンニクの香りが気になるのであれば、入れずに作ってもらうこともできる。
それはそうと、一度夜に飲みに行ってみたいな……。このお店で酒を飲んだことがまだないのだ。
■天神下 大喜
東京都台東区台東2-4-4
■ぼんしゃん 味玉子入り/880円
1984年に開業した豚骨ラーメンの老舗で、この秋葉原店が本店となる。九州風の豚骨ラーメンのお店として一時代を築いた人気店で、20年以上前はずいぶん長い行列に並んで食べた覚えがある。あの頃は知らなかったが、看板メニューの「九州じゃんがら」は、実は九州風のラーメンを東京人向けにアレンジしたオリジナルメニューだ。このお店の九州風ラーメンとしては、「ぼんしゃん」や「こぼんしゃん」がそれにあたる。
この日注文したのは「ぼんしゃん」の玉子入り。少しトロミのある豚骨スープに細麺を合わせた博多風豚骨ラーメンだ。スープは獣臭さも油分も控えめで、万人受けしやすそうなもの。とはいえ重厚感はじゅうぶんにあり、個人的には好みの一杯。JRと組んで展開している『東京じゃんがら』でも「ぼんしゃん」「こぼんしゃん」を出してくれると嬉しいのだが……。
■九州じゃんがら 秋葉原本店
東京都千代田区外神田3-11-6
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■特製エビワンタンメン/1380円
栃木県の那須塩原にある人気店『手打 焔(ほむら)』が新宿小田急百貨店の催事「小田急うまいものめぐり」に出店。『焔』の店主は白河ラーメンの『火風鼎』店主のご子息で、一時期は東京・表参道に『火風鼎』の支店を出していたのもこの方かな? 今回の催事で食べられるメニューは3種類。基本の「ラーメン」が900円で、「チャーシューメン」が1,100円、今回の催事限定の豪華版「特製エビワンタンメン」というラインナップだ(他にサイドメニューの「豚めし(300円)」も)。
注文したのは「特製エビワンタンメン」。醤油味のスープに手打ち麺を合わせ、エビワンタン3個とチャーシュー、味玉、メンマなどが入る。スープは鶏の風味が凝縮されて美味いですね。チャーシューや味玉は燻製のような香りがして絶品。ただし気になったのは麺。縮れの入ったふぞろいの麺は確かにインパクトがある。しかし田舎蕎麦のように粉っぽく固くボソボソとしており、好みは極端に分かれそう。『火風鼎』でもけっこうインパクトのある麺を使っていたような気がするが、ここまでではなかったと思う。個人的にはもっとモチッとした麺が好き。ワンタンも麺に似て固くボソボソしていた。
とはいえ、スープやチャーシューが美味すぎるせいか全体的には満足の一杯。麺にしても、このような麺をこれまでほとんど食べたことがなくハマれば抜け出せなくなるような気もする。期間中に機会があればもう1度食べに行きたいが、時間作れるかな……。
9月2日(月)まで。最終日は午後4時ラストオーダーとのこと。
■手打 焔
栃木県那須塩原市上厚崎374-2
■白湯つけめん/870円
日暮里駅の南改札を出て右に進み、階段を下って右に1〜2分ほど歩いたところにあるお店。お店は道に面しておらず、細い私道を入った奥にある。建物は2階建てで、ラーメン店は1階。屋号に「酒処」とあるように、夜になると2階は居酒屋として営業する。メニューは澄んだスープの「鶏そば」と、濃厚スープの「鶏白湯らーめん」の他、「白湯つけめん」「鶏×魚つけめん」など。
この日注文したのは「白湯つけめん」。ツルツルとした弾力のある中太麺に、クリーミーな鶏白湯スープを合わせたもので、鶏白湯ならではの濃厚な甘味や鶏の風味がよく出ており美味い。このスープを壊さぬよう、ほどよい塩味で仕上げてあるのも好印象で、かなり気に入っている。鶏白湯スープのひとつの完成系といってもいいのでは。美味しゅうございました。
■麺・酒処ぶらり@日暮里
東京都荒川区東日暮里5-52-5
■ひやくろ/870円
上野駅を出て東側のペストデリアンデッキを進み、巨大なパチンコ玉のオブジェをくぐってエスカレーターを下り、まっすぐ1〜2分進んだところにあるお店。基本のメニューは醤油ラーメンの「黒」と、洋風の鶏白湯ラーメンの「白」の2種類だが、先日から夏向けの期間限定メニュー、冷たい醤油ラーメンの「ひやくろ」が登場したのでさっそく食べてきた。
温かい「黒」と同様に、魚粉が少しざらつくスープは甘めに仕立ててある。麺は温かい「黒」と同じかもしれないが、冷水で締めてあるせいか弾力があっていい感じ。具は豚の冷しゃぶ、味玉、梅干し、糸唐辛子など。温かい「黒」は、スープがやたらと甘いのが気になっていたが、この「ひやくろ」は梅干しがアクセントになっていい。少しずつかじって食べると、甘い味がビシッと締まるようで気に入った。
「ひやくろ」は、1日10食ほどが用意されているそうだ。券売機で普通の「黒」の食券を買って、口頭で注文する仕組み。券売機を見ただけでは売り切れかどうかわからないので、興味のある方ははじめにスタッフに聞いてみることをオススメします。
■麺巧 潮 上野製麺所
東京都台東区東上野3-22-2
■博多かぼす氷麺/790円
さいたま新都心にある商業施設「コクーン2」に入っている、『一風堂』のフードコート向け業態。本家とはメニュー構成が異なるが、ベーシックな豚骨ラーメンを主力商品としつつ定期的に期間限定メニューなども提供している。週末のランチタイムはけっこう混んで行列ができるが、博多風の細麺は茹で時間がかからないせいか、割とサクサク列が進む。替玉は専用の窓口があるので並ばず注文できるのは便利。
この日食べてきたのは、夏向けの期間限定メニュー「博多かぼす氷麺」。昨年の夏メニュー同様、冷たく締めた博多風細麺を、蕎麦つゆで食べるもの。昨年と違って、麺は大量の氷とかぼすのスライスで覆われている。麺はキンキンに冷えており、かぼすの香りも爽やか。涼しく食べられ美味しいのだが、この手のラーメンは具がないと物足りなく感じてしまうところもある。具だくさんのスペシャルトッピング(200円増しだったかな?)を注文すればよかったかもしれないが、ちょっと割高になってしまうなぁ。提供機関は9月23日(月)まで。
■IPPUDO RAMEN EXPRESS コクーンシティ店
埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-263-1 コクーンシティ3Fフードコート内
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■冷やし担々麺/890円
9月23日までの夏季限定メニュー。最近の冷やし担々麺は汁なしタイプが主流になっていると勝手に思い込んでいたが、こちらの「冷やし担々麺」はたっぷりのスープに漬かっているタイプ。胡麻の風味たっぷりのクリーミーなスープにラー油を浮かせ、辛さを演出。豆板醤や甜麺醤で味付けたピリ辛の肉味噌や、ザクザク刻んだキュウリ、トマト、タマネギなどをトッピング。野菜は食感のアクセントになって美味かったが、パクチーはさすがに好みが分かれそう。
卓上のメニューには「辛いのが苦手な人でも充分に食べられる辛さ」と書かれているが、けっこうしっかりと辛いので苦手な人は真に受けない方がよさそう。ここ数年の『一風堂』はやたらと辛いメニューを指向しており、現在も基本と限定と合わせて4つのメニュー(「白丸」「赤丸」「からか麺」「冷やし担々麺」)のうち、「白丸」以外はすべて辛くなっている。けれども、この説明を見る限りでは辛いと思ってないのだろうな。
■博多 一風堂 上野広小路店
東京都台東区上野3-17-5
■濃豚クラシック(細麺)/650円
宇都宮環状道路からハードオフ近くの交差点を内側に入ったところにある、博多風豚骨ラーメンのお店。ブロック塀で囲まれた敷地の中に、美容室と一緒に並んで建っている。日曜日の13時過ぎ、カミさんの両親や子供と一緒に6人連れで行ったが空いており、すぐに6人がけのテーブルに案内してもらった。幼児用のイスなども用意されており、ファミリーでも使いやすいお店だ。
メニューは豚骨ラーメンが中心で、基本の「濃厚クラシック」に、揚げニンニクの入った熊本風の「ガーリック濃豚」、ピリ辛の「辣豚」、魚介ダシを合わせた「豚骨魚介つけ麺」など。その他は餃子や唐揚げなどのサイドメニューや各種トッピングで構成。ニンニクと辛子高菜は無料。麺は細麺・太麺から選択可能。
注文したのは「濃豚クラシック」を細麺で。泡立つような豚骨スープは、サラリとしているが濃厚で美味い。豚骨の臭みはほどほどに抑えられており、クセになりそうな適度な臭みを残しつつも食べやすい。トッピングはたっぷりの青ネギとキクラゲ、厚さ1cmはあろうかという角煮みたいな豚バラチャーシューが2枚。2012年のぼぶさんの記事を見ると、スープの色がだいぶ違っているので、創業当時と今は路線を変えているのだろう。こちらで何度か豚骨ラーメンのお店に行ったが、一番美味いと思った。メニューに書かれている「北関東で一番博多」というキャッチコピーにも納得。
■濃厚豚骨NOTON
栃木県宇都宮市鶴田町1244-1
■トーフラーメン/650円
さいたま市(旧岩槻市)のご当地グルメとして知られるトーフラーメン。元々は岩槻市立福祉会館(現・さいたま市民会館いわつき)にある『レストラン大手門』でまかない食として考案されたメニューが人気を博し、岩槻市内を中心に広まったものだそうだ。こちらの『幸楊』は、レストラン大手門でトーフラーメンを考案した料理人が独立して開いたお店なので、ルーツと言ってもいいだろう。
あっさりした醤油ラーメンの上に、豆腐と挽肉の入ったピリ辛(?)のあんを盛り付けたもの。麻婆豆腐に似ているが、味付けは醤油主体の和風仕立てで、辛味もほとんどなく小さな子供でも食べられそう。挽肉の粒が大きめで、食べ応えがあって美味かった。
美味しく頂き満足しているのだけれども、強いて難を挙げれば猛暑の日に食べるのにはちょっと厳しいメニューであることも事実。後で知ったが、冷たいスープに熱々のあんをかけた「ぬる〜いトーフラーメン」もやってたらしく(ただし数量限定)、そっちにすればよかった! 夏のうちにまた食べに行けるかな?
■トーフラーメン幸楊
埼玉県さいたま市桜区田島1-21-18
■生姜醤油チャーシューめん/900円
JR武蔵野線・東川口駅の南口を出て左を線路沿いに進み、『来来亭』の角を右に曲がって歩くこと10分ほど。白い大きな看板が目立つラーメン店。新潟の生姜醤油ラーメンの専門店と思いきや、「みそらーめん」「とんこつ醤油らーめん」「塩らーめん」に、岩海苔が載った「背脂醤油らーめん」などいろいろ作っている。訪問したのは水曜日の20時半頃。席は半分ほど埋まっており、居酒屋として利用している客も多かった。
注文したのは「生姜醤油チャーシューめん」。その名の通り、生姜を強く効かせた醤油ラーメンだが、他店と比べると生姜の風味は抑えめな印象。けれども土台の動物系ダシは強く出ていてバランスは良好。この手のチャーシューメンは、薄っぺらいチャーシューがドサッと入るイメージだったが、ここのチャーシューはそこそこ厚みもあって満足度は高い。麺は少し縮れが入っており、ツルツルした食感と合わせてとても好み。
けっこう気に入ったのだが、東川口駅から徒歩15分は遠いな。……と思っていたら、川口駅近くの系列店(?)が9月上旬に業態変更して『みずさわ』になるそうなので、そちらなら行きやすそうだ。
■らーめんみずさわ 東川口店
埼玉県川口市戸塚東2-2-20
■特製もりそば/800円
日暮里駅の東側、繊維問屋が多い並ぶ日暮里中央通りを進み、第二日暮里小学校を過ぎたら路地を右折して路地を入ったところにあるお店。一応貼り紙などが出ているのでお店であることはかろうじてわかるが、とてもじゃないが飲食店には見えないので注意。というのも、本業は洋菓子店『サブロン』を営む店主が、『東池袋大勝軒』の「もりそば」が好きすぎて独自に研究して再現。洋菓子店の裏口をカウンター席に改装して作ったお店なのだ。
メニューは『大勝軒』風の「とりがらクラシック つけ麺」と、オリジナルの「特製もりそば」の2種類。他に各種トッピングや洋菓子のデザートなど。席はカウンター4席のみでかなり狭いので覚悟を。ちなみに前金制。
「特製もりそば」を注文。さらりとした動物系+魚介スープを土台にしたつけ汁だが、かなり甘くてクリーミー。おそらく生クリームなどを合わせているのでないか。麺は『大勝軒』に比べると少しかためのゆで加減で、個人的には好みで美味かった。味付けがちょっと甘過ぎるような気もしないでもないが、スルスルッと食べて完食。
ここのつけ麺は1日20食限りの提供。ちょいちょいテレビなどで紹介されているらしいので、混んですぐに売り切れてしまうこともあるらしい。『大勝軒』の再現というものも食べてみたいのだが、けっこうハードルは高そうだ。
■つけ麺屋 裏サブロン
東京都荒川区東日暮里5-1-2
■ポタージュ サンジェルマンとグラスデュバリ 村上農園のマイクロハーブ/900円
東京メトロ稲荷町駅ちかく、浅草通り沿いにある黄色い看板のお店。今回も期間限定の新作を目当てに食べに行った。6〜7月の限定メニューは、アイスクリームがトッピングされた冷たいラーメン。
グリーンピースやネギ(ポワロー)、タマネギ、ニンジンなどを生クリームと合わせてポタージュ風に仕上げたスープに平たいストレート麺を合わせ、パンチェッタ(イタリア風のベーコン?)とハーブ、アイスクリームを盛り付けている。甘くてトロミのある冷製スープが平たい麺と合わさるとまるで冷製パスタみたい。カリカリしたパンチェッタと、キンキンに冷たいアイスクリームはほどよい塩味がありスープとの相性もバッチリ。
ラーメンとしては相当な変わり種だが、食べていて楽しい。もったいないのは、これを食べた6月12日がさほど暑くなかったことか。変わったラーメンを相当食べているつもりだが、アイスクリームを載せた冷たいラーメンを食べたことはほとんどない。10年以上前に『麺屋武蔵』で食べた「アイス担々麺」くらいか。今回の限定は7月末まで。その次の限定も冷たいメニューにする予定だそうなので、また面白いのを期待します。
■稲荷屋
東京都台東区元浅草2-10-13
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■黒(にほんいち醤油そば)/870円
上野の『中華そば 多繋』の跡地に『麺巧 潮 上野製麺所』が6月15日にオープン。もともとここにあった『潮』上野店(Ramen & Bistro USHIO Ueno East)の店長が独立し、店舗を引き続く形で開いたのが『多繋』だったが、およそ1年で『潮』が戻ってきたという形になった。お店の看板など新しくなったが、内装は旧『潮(USHIO)』〜『多繋』からほとんど変わっていない。
以前の上野店と同様、メニューは「黒(にほんいち醤油そば)」と「白(鶏白湯そば)」のふたつがメイン。その他トッピングなどで構成されている。注文したのは「黒(にほんいち醤油そば)」。岡直三郎商店というところの「日本一しょうゆ」を使った醤油ラーメンで、魚介ダシを強調した甘い味付けと、基本で大判の豚チャーシューに鴨肉4枚、味玉が入る豪華なトッピングが特徴。個人的には甘味と魚粉のざらつきが気になるが、具だくさんなのはうれしい。
ここの冷やしメニューが美味かったので、夏にまた食べられるといいな。
■麺巧 潮 上野製麺所
東京都台東区東上野3-22-2
連休中の4月30日は休業前の最後の営業日となったが、たまたまこの日に食べに言っていたので、復活の期待を込める意味でレポートしておきましょう。
■中華そば(醤油)/900円
ゴールデンウィーク中の特別営業。店主はおらずスタッフ2名がお店を回しているが、店主がスタッフに特別メニューを授けて留守を任せることはこのお店では珍しくない。そしてこの特別メニューが毎度美味いので、今回も喜んで食べに行った。今年のゴールデンウィーク用のメニューは4種類で、「中華そば(醤油)」に「煮干しそば(塩)」「濃厚魚介豚骨つけ麺(850円)」「神戸牛の油そば(1500円)」というラインナップ。
注文したのは「中華そば(醤油)」。価格ややお高めな醤油ラーメンだが、これがまた絶品。やや酸味のある醤油味にまろやかな油感。九条ネギの風味がよくあっている。そしてイベリコ豚を使ったというバラ肉のチャーシューがいい。ほどよい味付けととろけるような脂身が美味かった。
こりゃ今年の連休メニューは相当期待できそうだ。通って4種類とも食べてやろうかと思ったのだが、翌日より設備故障により連休の特別営業は中止。そしてそのまま長期休業に至るのであった。
『呉田』の休業と前後して、近く(……といっても歩いて10分近くかかるけど)の『Shumen Doushi』も休業してしまった。どちらも一時的なのかもしれないが、このエリアの人気店が2軒もお休みに入ってしまったのはとても残念。特に北浦和に越してきてからずっと大晦日には『呉田』の年越し蕎麦を食べていたので、復活をお待ちしております。
■柳麺 呉田
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-16-7
■小ラーメン/780円
上野松坂屋近くの『北海道らーめん よつば』がいつの間にか閉店し、跡地に新しいラーメン店ができていた。町田に本店があり数店舗展開している二郎インスパイア系のお店で、4月16日にオープンしていたらしい。メニューは基本の「ラーメン」の他、汁なしやつけ麺もラインナップ。それぞれ麺の量は小(250g)、ミニ(125g)、大(375g)から選べる。トッピングは味玉や生卵、チーズ、辛ニラなど種類が多い。
注文したのは「小ラーメン」。トッピングはアブラと日替わりトッピングのベビースターを追加でニンニクは抜き、他は普通で作ってもらった。やや白濁した豚骨スープに、平たい太麺を合わせた『二郎』風ラーメン。太麺といっても、この手のラーメンの中では少し細い方かな? また、ニンニク抜きにしても土台のスープにけっこうニンニクが効いていることが多いが、こちらのスープは比較的優しい味付け。ニンニク抜きで食べればお昼でも気にならないレベル。やや薄味かもしれないが、そこは卓上の醤油ダレで調整すればいい。チャーシューは端っこが入っていたせいかもしれないが、味が濃すぎたのと少しパサついていて好みではなかった。トッピングのアブラはプリプリかつほどよく油分が抜けて美味かった。
全体的には好印象。食べやすく注文の仕方も親切に書かれており、『二郎』系が怖くて敬遠している人にも利用しやすそう。しかしこの界隈では『ラーメンイエロー』をはじめ同系統のラーメン店がいくつかあって、ちょっと供給過多になっているかも。
■ラーメン豚山 上野店
東京都台東区上野3-17-7
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■ラーメン-100%とんこつ不使用-/1180円
新宿は小滝橋通り沿いにオープンした『一蘭』の新業態。豚骨ラーメンで知られる同店だけれど、こちらのコンセプトは豚骨を一切使わないラーメン。追加トッピングなしの基本のラーメンが1杯1180円というのには驚くが、宗教上の理由やアレルギーなどで豚を食べられない人向けに作ったのだという。食券制であることや、一人ずつ仕切られたカウンター席、麺のゆで加減や味の濃さを好みに合わせて指定する「オーダーシート」など、このあたりは他の『一蘭』とまったく変わらない。強いていえば、店内にはセロリのような香りが漂っており、なんか違った雰囲気を醸し出している。
ラーメンの見た目もチャーシューを除けばほとんど変わらない。豚肉のチャーシューは当然ながら使えないので、代わりに入るのが「牛弥郎(ぎゅうやろう)」という牛肉を煮込んだもの。スープは鶏を中心に使っているそうだが、一口飲んでみると、一蘭のスープととは違うが確かに豚骨っぽい! 豚を食べられない客層に豚骨ラーメンを疑似体験してもらうことには成功しているとは言えそう。
1180円という価格は高いのかもしれないが、その指摘は当を得ていない。豚を食べられる人は選択肢も多いのだから他の店に行けばいいだけ。私も含めて、この店が本来ターゲットにしている客層ではないのだろう。
■100%とんこつ不使用ラーメン専門店 一蘭 西新宿店
東京都新宿区西新宿7-10‐18
■もつ鍋ラーメン 醤油味/1280円
つくばエクスプレス浅草駅近く、国際通り沿いにオープンしたばかりのお店。土鍋に入った熱々のもつ鍋に、そのままラーメンを放り込んだような「もつ鍋ラーメン」の専門店。「もつ鍋ラーメン」は3種類。基本の醤油味・味噌味がともに1280円で、季節限定味(現在は味噌+辛ネギ)が1350円。その他、牛もつや牛すじの増量(各300円)や、雑炊セット(300円)に鉄鍋餃子(480円)などのオプションメニューが用意されている。
注文したのは「もつ鍋ラーメン 醤油味」。一人前サイズの土鍋でぐつぐつ煮込まれたもつ鍋に、締めのラーメンが最初から入っているような一杯。鍋の中にはプルプルの牛もつ、柔らかく煮込まれた牛すじ、豆腐、キャベツ、ニラ、ゴボウ、ニンニクスライスなど。麺はギュッとした噛みごたえで、まさに鍋の締めの麺という感じ。薬味にネギ、キムチ、おろしニンニク、柚子胡椒、豆板醤(?)が添えられており、お好みで。鍋の中にはニンニクスライスが入っているが、さほどニンニク臭は強くない。ランチに食べてもさほど問題はないと思うレベル(もちろん、おろしニンニクを使えばこの限りではないだろう)。総じて好みの味で、美味しく頂きました。懐に余裕があれば、牛もつ増量をしてもいいかも。
訪れた日は5月といえども30度を超える暑さで、こんな日にアッツアツのもつ鍋を食べに来るもの好きも少なく、ランチタイムに訪れたものの先客・後客ともになし。お店としても、春からこんなに暑くなるとは想定外の不運だったと思うが、この手のラーメンがいちばん美味しく食べられるであろう冬のシーズンまで維持できるのか心配。
■博多もつ鍋 がばい
東京都台東区浅草2-11-7
■背脂醤油ラーメン/700円
JR代々木駅の東口を出てすぐ前にある、昼はラーメン、夜は立ち飲み屋というお店。今年1月にオープンしたばかりだが、先頃『凪』のプロデュースのもとラーメンをリニューアル。「東京佐野ラーメン」と銘打ち、栃木のご当地麺「佐野ラーメン」をアレンジしたラーメンを提供している。
立ち食いかと思っていたが、折りたたみのイスが用意されており座って食べられる。食後に会計する仕組みで、夜は電子マネーで支払えるがお昼は現金のみの扱い。基本のラーメンは「醤油ラーメン」1種類だが、各種トッピングや背脂の有無でいろいろバリエーションがある。
注文したのは「背脂醤油ラーメン」。動物系中心のすっきりしたスープをやや淡い醤油味でまとめ、幅広の平打ち手揉み麺を合わせている。背脂の粒は細かく、ほどよく甘味とコクを加えている。さほどコッテリしていないので、物足りない人は「背脂ギトギト」で注文するといいかも。何より幅広の麺のピロピロした食感が好印象でまた食べたくなる。東京でこの手のラーメンを食べられるお店はあまり見かけないので、ぜひ続けて欲しいところ。
■STANDING RAMEN BAR DAI
東京都渋谷区千駄ケ谷5-20-12
■つけ麺 ロッソ/850円
大井町の『ajito』が新宿・小滝橋通り沿いに2号店をオープン。大井町で食べたのはもう10年以上前で最近の様子を知らないのだが、新宿のお店は昔とはずいぶん感じの違うスタイリッシュなお店になっていた。
この日食べてきたのは「つけ麺 ロッソ」。ツルッとした太目のストレート麺にチーズやバジルソースを添え、トマトベースのつけ汁を合わせたイタリアンテイストなつけ麺だ。パッと見で肉の具材が見当たらないが、つけ汁の中にはチャーシュー(豚肉?)がゴロゴロ入っている。昔は海苔がドサッと乗って、和風ダシとトマトのマリアージュみたいな味を記憶しているのだが、今はさらにイタリアンに寄せてきているのかな。個人的には麺のゆで加減が固すぎるように思えたが、美味しく頂きました。
メニューは他に「ピザソバ」「つけ麺ペペロッソ」「カルボナーら」に、月替わりの「イレギュラーメニュー」(それぞれ850円)。どれも200円追加で締めのリゾットも食べられる。
場所柄外国人客も意識しているのだろうが、外国語のメニューがツッコミどころ満載で、あれで伝わるのだろうか。早急に直した方がよさそうだ。
■ajito ism shinjuku base
東京都新宿区西新宿7-9-13
■4・5月限定 4種の貝のマリニエールを冷製で 野菜のテリーヌと共に/900円
結局また半年も空いてしまった……。
東京メトロ銀座線の駅近く、浅草通り沿いにある黄色い看板のラーメン店。鶏のスープを使った醤油ラーメンが人気だが、フレンチ出身の店主の技法を活かした数量限定メニューも面白い。もう5月も終わりに近いが、ようやく4〜5月の限定メニューを食べることができた。
とろ〜りクリーミーなスープは貝の風味がたっぷり。ムール貝やハマグリ、アサリ、サザエなどからとったスープに生クリームやバター、白ワインなどを合わせて仕上げている。合わせる麺は、ときどき限定で使っている幅広の平打ちストレート。ラーメンというよりは、冷製の生パスタを食べているみたいな気分になる。トッピングの野菜のテリーヌがきれいですね。ヤングコーンやキュウリ、オクラなどを紫キャベツで巻いて作ってある。
5月だというのに気温が30度を超えるような日も続き、今が冷製ラーメンをいちばん美味しく食べられるような天候になっている。5月末には終わってしまうので、興味のある方はお早めに。
■稲荷屋
東京都台東区元浅草2-10-13
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■つけ麺(並)/780円
TX新御徒町駅から春日通りを東に進んだところに出来た新店。確か以前は『麺屋チカラ』というお店があったところだと思う。『麺屋チカラ』には結局一度も行かなかったな……。さて、こちらは5月21日にオープンしたばかりの新店で、店主は浅草の『与ろゐ屋』出身だそうだ。メニューは「らーめん(720円)」「辛味噌らーめん(800円)」「つけ麺(780円)」に、各種トッピングやサイドメニューで構成。ちなみに「つけ麺」は麺の量が並・中・大がどれも同料金だ。
いつもチェックしているブログを見たところ、皆さんだいたい「らーめん」を食べているようなので、今回は「つけ麺」を注文。麺の量は並にした。魚介風味の和風スープのつけ汁に、縮れの入った中太麺を合わせたもの。麺の上には炙ったチャー種1枚と、極太メンマが2本、糊がトッピングされている。つけ汁の器の中にもサイコロ状に刻んだチャーシューが入っており、けっこう具だくさんな印象。つけ汁はちょっと塩っぱく感じたが、強く効かせた魚介風味と、チャーシューを炙ってあるのかな? 香ばしい風味が美味い。
変に奇をてらったところがなく、素直に美味かった。券売機には「限定」のボタンも用意されており楽しみ。今はオープン直後でいろいろ調整しながらの営業だろうが、また来ていろいろ食べてみたい。
■中華そば 新(しん)
東京都台東区小島2-18-14
■あごだし醤油らーめん(新味)/780円+味玉/サービス券使用
台東区台東3丁目の住宅街にあるお店。上野方面から行くには、南めぐりんバスで台東三丁目で下車すると近い。この日食べてきたのは「あごだし醤油らーめん」の「新味」。新たな元号『令和』の発表を記念して、店主が作った新作の醤油ラーメン。通常メニューの食券を購入し、口頭で「新味」を注文する仕組み。
レギュラーの「あごだし醤油らーめん」に比べて、かなり甘味のある味付け。あごだしの風味も強い。同じくレギュラーメニューの「だし醤油らーめん」に甘味の感じが似ており、こちらが好きな人なら気に入るのでは。リッチでわかりやすいダシの風味、アッサリしたスープにほどよい油感、よくスープを持ち上げる細麺など、かなりバランスよく完成された一杯……というか要するにもろに私の好みの味で大満足。
新味の評判はかなり良さそうで、ご主人は期間限定ではなくレギュラーメニューにすることも考えているようだ。そうなると「あごだし醤油」「あごだし醤油新味」「だし醤油」と醤油ラーメンばかりが3種類もラインナップされることになり、わかりにくくなりそう。今後のメニューとしてどう扱うか検討中とのことだが、これはもう大いに悩んでもらいましょう。
■麺屋 薫堂
東京都台東区台東3-4-5
■チャーシュー麺/900円
JR宇都宮線・高崎線の尾久駅を出てすぐ、明治通り沿いに出来た新店。オープンは4月1日。鶏ガラ・豚骨を一切使わず、国産の厳選素材で作ったというスープが評判で注目を集めている。メニューは「中華そば(700円)」と「チャーシュー麺(900円)」と「白飯(200円)」のみ。麺の大盛りは100円増し。
注文したのは「チャーシュー麺」。淡い琥珀色の済んだスープの表面を豚バラ肉のチャーシューが覆い、ゆで加減やや固めの細目のストレート麺を合わせている。2〜3種類のダシ汁をその都度合わせてスープを作っているのかな? シイタケのスープを使っているようで、調理中は香りが強く漂ってくる。こりゃシイタケの香りがすごいラーメンが出てくるのだろうと思っていたが、出てきたラーメンは予想とまったく違って驚いた。一見すると素朴なラーメンという印象だが、しっかり味わってみるとさまざまな風味、香りが複雑に重なり、うまく説明できないのだがこりゃ美味い。
これはしばらく、会社帰りに尾久で途中下車することが増えそうだ。
■中華そば 竹千代
東京都北区昭和町1-3-6
■味玉つけそば(チャーシュー入り)/900円
春日通りと蔵前橋通りにはさまれた住宅街(?)にあるお店。ゴールデンウィークが明けて数日ぶりに行ってみたら、夏向けの冷やし麺メニューが始まっていたので食べてみた。昨年も出していた「ざるらーめん」の2019年版で、通常のラーメンで使っているのと同じ麺を冷水で締め、蕎麦つゆでいただくというもの。間違いない組み合わせで美味しい。昨年は具がないのがさみしく感じたが、今年はラーメンの具材があらかじめ載っているメニューも用意されている。ちなみに具なしのつけ汁+麺で750円。150円増しで味玉とチャーシューが付く。
昨年は日替わりでつけ汁が変わっていた。今年も蕎麦つゆやゴマだれなど用意されており、つけ汁2種付きにすることも可能だ(1050円)。この日はゴマだれを試食させていただいたが、これも濃厚で美味かった。
■麺屋 薫堂
東京都台東区台東3-4-5
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■嵐げんこつらあめん(醤油)/700円
昨年秋にメニュー構成を変更し、レギュラーメニューのほとんどで麺が変わるなどのリニューアルを行った『花月嵐』だが、今度は主力商品の「嵐げんこつらぁめん」の醤油味をリニューアル。なんだかんだで好きなので、さっそく食べに行ってみた。
基本的には以前のラーメンを踏襲しつつ、いちばんの違いは新たに「秘伝の漬け込みダレ」を加えたこと。器の中央に盛り付けられた赤茶色のタレがそれなのだが、これがクセモノ。刻みニンニクをたっぷり漬け込んでおり、食後はかなりニンニク臭くなることを覚悟したほうがいい。これから人と会う予定があるときや、ランチタイムはちょっと避けといた方が無難だろう。
昨年秋のリニューアルではパキパキした食感の細麺に変わっているので、それも知らずに注文する人はかなり驚くのではないだろうか。従来くらいのスープが好きな人や、ニンニク臭が気になる人はタレ抜きの注文ができるかどうかスタッフに聞いてみることをオススメしたい。
■らあめん花月嵐 浦和仲町店
埼玉県さいたま市浦和区仲町2-1-13
■醤油チャーシューめん/880円
JR埼京線の与野本町駅の西口を出て左に進んだ先、ガード下にあるお店。新潟県長岡市の生姜醤油ラーメンを中心に、味噌ラーメンや豚骨醤油ラーメンなどもラインナップしている。カウンター席が主だが、4人がけテーブル席がひとつあり、小さな子供用のイスも完備している。
澄んでいるが強めの動物系スープを土台にして、生姜をしっかり効かせた醤油ラーメン。秋葉原の『青島食堂』のスッキリした味わいに比べて動物系ダシが強いように感じるが、こちらが好みという人も多いのでは。麺が少し柔らかめなのが少し気になるが、これは好みによるだろう。柔らかめの薄切りチャーシューがたっぷり入ってかなり満足できる。ノーマルの「醤油らーめん(700円)」でもチャーシューは4枚入るから、なかなかのお値打ちだ。
■とんこつ醤油らーめん/750円(学生料金650円)
こちらは6才の長男が食べた一杯。九州風でもなく横浜家系とも違った独特なスープで、けっこうコッテリした印象だったが子供は気に入った様子。ファミリーでも利用しやすいので、きっと近々再訪するでしょう。次回は「背脂醤油らーめん」を試してみたい。
■らーめん竜美 与野本町店
埼玉県さいたま市中央区本町東2-17-2
■手打ちわんたんめん/1000円
最寄り駅の川口駅から12〜3分ほど歩く住宅街にあるお店。小さなアパートの1Fに入っており、看板なども目立たないので注意していないと通り過ぎてしまうかも。カウンター5席のみの小さなお店で、店主がひとりで切り盛りしている。メニューは「らーめん」「手打ちわんたんめん」「つけめん」「トリノアブラソバ」「季節のらーめん」などいろいろ。驚いたことに店主は注文が入ってからその都度麺を打っている。
期間限定の「桜鯛のらーめん」にも惹かれるが、初めて来たのでレギュラーメニューの「手打ちわんたんめん」を注文。注文してから出来上がりまで15分ほどかかったかな? 澄んだスープにやや縮れの入った手打ち麺を合わせ、豚と鶏のチャーシュー、大粒のワンタンが3個入ったラーメン。鶏主体と思しきダシに醤油ダレをキリッと立たせ、現代風で洗練された印象。それなりに油も入っているが、かなりスッキリしているのでレンゲを持つ手が止まらない。麺は打ち立てらしいサクサクモッチリとした食感で、これまた好みで気に入った。
美味かった! 県内の京浜東北沿線エリアではトップレベルではないか。ぜひ通って他のメニューも試してみたいのだが、次はいつ行けるかな。
■らーめん かねかつ
埼玉県川口市飯塚2-14-23
■鶏塩そば/850円
池尻大橋の名店『八雲』にルーツがあるお店。本家同様、白・黒2色の支那そば/ワンタン麺が人気だが、ときおり独自の期間限定ラーメンがメニューに加わる。この日お店の前を通りがかったら、新作のポスターが出ているのに気づきさっそく食べてきた。お店のTwitterによると、11/7から提供していたようだ。
豚バラチャーシューや揚げエシャロット、味玉が盛り付けられた塩ラーメン。アッサリしたスープを勝手に想像していたが、鶏のダシは予想以上にしっかりしており、鶏油も浮いて重厚な印象。細かく刻んだネギの香りもよく、揚げエシャロットも香ばしくて麺をたぐる手が止まらない。美味しゅうございました。レギュラーメニューとしても遜色ない。というか、素人目ではこの一杯で店が開けるのではないかと思うくらい。期間限定にしておくのはもったいない出来なのだが、今のところは1日10食限りとのこと。売り切れる前に急げッ。
■支那そば 大和
東京都台東区東上野6-1-7
■味玉塩らーめん/通常価格950円(予定)
春日通りと蔵前橋通りに囲まれた住宅街(?)にあるお店。個人的には今もっとも気に入っているお店のひとつで、少なくとも週に1度は食べに行っている。オープンしてから1年半近く経つだろうか? 徐々に人気が出てきてランチタイムは混むことも珍しくなくなった。
夏場にお休みしていた「塩らーめん」が来週からメニューに復帰予定ということで、一足早く試食させてもらった。土台となるスープは他の醤油らーめんと同じ。昨年バージョンとは作り方が変わっているそうだが、素直で品の良いダシの風味を楽しめるラーメンであることに変わりはない。トッピングは蒸し鶏のチャーシューにカイワレ、ネギ。鶏チャーシューは昨年版よりもしっとりした食感になっている。実際のスタート時はカイワレももっと増えるようだし、鶏チャーシューも研究中で変わる可能性があるのだとか。美味しゅうございました。ホントに毎日でも食べに行きたい。
■麺屋 薫堂
東京都台東区台東3-4-5
■肉厚ワンタン麺/600円
浅草・伝法院通りのはずれにある小さなお店。ワンタン麺と焼売が名物で、今年で創業32年になるそうだ。お昼時は行列が絶えないが、割と回転が速いのでさほど待たずに食べられる。
この日食べてきたのは、お店イチオシの「肉厚ワンタン麺」。タレ主体のアッサリ系鶏ガラスープに、少し縮れた細麺を合わせた醤油ラーメンに、餡たっぷりで大粒のワンタンが5個も入ってこの値段。圧倒的なコストパフォーマンスでかなりお値打ちだ。麺のゆで加減も少し固めで、私の好みにぴったり。正直なところもっとチープなラーメンを想像していたので、これは驚いたなー。美味しゅうございました。
■肉厚わんたん麺と手作り焼売 ら麺亭
東京都台東区浅草1-39-9
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自宅の近所なのだが、平日のランチタイムのみの提供でそう簡単に行けないな……と思っていたが、今週は何日か自宅で仕事をしていたのでどちらも食べてきた。
■鶏白湯そば/1026円(950円+税)
2種のラーメンのうち、濃厚な方。といってもスープはドロリとしたタイプではなく、サラリとした口当たり。鶏の臭みはまったくなく、独特の甘味が抽出された感じで美味い。トッピングはサニーレタスに紫タマネギ、ネギ、味玉(白いので一見してゆで玉子だが、しっかり味は付いている)と部位の異なる2種類の鶏チャーシュー。鶏チャーシューはしっとりしたムネ肉と、焼き上げたモモ肉が入る。どちらも美味かったが、特にモモ肉はさすが高級焼鳥店という炭火焼きで香ばしい。
■鶏ダシそば/918円(850円+税)
こちらはアッサリタイプ。ポスターを見て、オーソドックスな醤油ラーメンを勝手にイメージしていたのだが違った。鶏の風味を前面に押し出したスープで、ほどよい塩加減に調味されている。醤油味は淡め……というか、塩ラーメンといってもいいかも。トッピングはネギに三ツ葉に味玉、2種類の鶏チャーシュー。
どちらも美味かったが、個人的な好みでは「鶏ダシそば」の方が好きかも。やはり鳥料理の専門店だけあってか、鶏チャーシューは特に美味かった。夜にカミさん連れてきてやりたいが、子ども小さいうちはしばらく難しいだろうな……。
■焼鳥 鳥せい
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-13-5
■フォン・ド・シュブルイユをグランヴヌールで レンコンのガレットと和栗のモンブランと供に/900円
淺草通り沿いにある黄色い看板のお店。鶏のスープを使ったシンプルな醤油ラーメンが人気だが、定期的に入れ替わる特別メニューも相当面白い。店主はフレンチ出身で、その技法をこれでもかと活かしたものが多いのだ。10〜11月の期間限定特別メニューは「フォン・ド・シュブルイユをグランヴヌールで レンコンのガレットと和栗のモンブランと供に」。
「フォン・ド・シュブルイユ」とは鹿肉を使ったスープで、グランヴヌールはジャムを使った甘いソース。このお店ではジビエを使ったラーメンを何度か食べているが、このドロリとした濃厚なスープに縮れの入った極太平打ち麺という組み合わせは特にインパクトの強い組み合わせだ。トッピングの肉も鹿だそうだが、しっとりして美味い。スープとソースを鹿肉に絡めて食べれば、ベリーの甘味がラーメンを食べていることを完全に忘れさせる(というかそもそもラーメンなのか、という議論もあるが)。
面白い一杯。美味しゅうございました。
■稲荷屋
東京都台東区元浅草2-10-13
■濃厚 miso MAD/1000円
下谷神社近くの裏通りにある、カニ(マッドクラブ)と煮干しのラーメンのお店。このエリアではかなりの人気店になっており、ランチタイムは行列が絶えない。ラーメンの味はもちろんのこと、店主の明るいキャラも人気の理由かも。そして定期的……というか、ほぼ毎日何かやってる特別メニュー目当ての客も多そうだ。
この日の特別メニューはカニの濃厚スープを使った(?)味噌ラーメン「濃厚 miso MAD」。前日に味噌ダレをたっぷり仕込んだそうだが、早くもなくなりそうな勢いと聞いてさっそくランチに食べに行った。赤味噌やショウガなどを使った味噌ダレはスパイシーで強い味。食べ進めるうちにじんわりと汗をかいてくる。土台のスープは濃厚でトロミがあるほど。ほどよいコッテリさがあって強い味噌ダレをしっかりささえており美味いが、スープの味はちょっと隠れてしまった気もする。けっこう贅沢な一杯なのかも。
■さんじ
東京都台東区東上野3-25-12
■秋刀魚まぜSOBA+半ライス/950円
埼京線の南与野駅と、京浜東北線の北浦和駅の間、埼大通り沿いにある緑色のラーメン店。お店の外壁に鶏・豚・牛のイラストが描かれており、それぞれを合わせたスープ・具材を使ったラーメンがウマイ。
この日はカミさんと子ども二人と一緒にランチ。期間限定の「秋刀魚まぜSOBA」を食べてきた。ちなみに初めての来店ではこのメニューを注文することが出来ないルールがある。このルールは徹底されているようで、食券を渡して注文する際に念を押される。
鶏そぼろ、豚バラチャーシュー、牛のしぐれ煮(……?)のような3種の肉にたっぷりのネギ、生卵、マヨネーズ、そしてネギの下にはサンマの蒲焼きが盛り付けられている。器の底には、モッチリした太麺と、独特の香りがあるタレ。サンマ蒲焼きとタレの味が混ざった味がなかなか魅力的だ。麺を食べ終えたら、残ったタレや具材の中にライスを放り込んで一緒に食べる。サンマ蒲焼きと白飯の相性が良いのは皆さんご存じの通り。ライスまで食べるとかなりお腹いっぱい。美味しゅうございました。
これまでも何度かここに子どもを連れてきているが、最近は子ども用のメニューを選ぶのにちょっと悩んでしまう。だいぶ前はチャーシュー1枚にネギやメンマが入った、いわゆる「ノーマル仕様」っぽいメニューがあったのだが、しばらく前から具なしの「かけSOBA」と具だくさん仕様の「極 -Kiwami-」だけになっている。具だくさんを注文して残ってしまってももったいないし、麺とスープだけというわけにもいかない。場所がら子連れ客は多そうなのでノーマル仕様の需要はあると思うのだが……。
■麺家Shumen Doushi@南与野
埼玉県さいたま市中央区新中里2-1-11
■しじみらーめん/750円
しらばく前に蔵前橋通りを歩いていたら、ランチタイムに「しじみらーめん」を出している小料理屋を見つけたので改めて行ってみた。場所は地下鉄末広町駅の交差点から蔵前橋通りを東に進み、JRのガードの手前で路地を左に入ったところ。夜営業の締めのラーメンがお昼にも食べられる、ということらしい。
お店に入ったのは13時過ぎで、そろそろランチタイムも一段落したのか先客はゼロ。ランチメニューは基本的にこの「しみじらーめん」のみで、他には「ゴマおにぎり(100円)」とトッピングのバター(無料)があるくらい。
澄んだスープに極細の縮れ麺を合わせたもの。スープはしじみのダシがよく出た塩味で、かなりアッサリしているが美味い。しじみラーメンといえば青森のご当地ラーメンが知られているが、こちらのお店でもやはり青森から取り寄せた麺を使っているそうだ。いわゆるチャーシューなどのトッピングはないが、しじみの身をほじくりながら食べていると不思議と満足してしまった。もう少しコッテリ目が好みなら無料トッピングのバターがよさそうだ。後から来た常連とおぼしき客がふたりいたが、どちらもバターを載せていた。
夜の料理も美味そうだ。機会を作って行ってみたい。
■酒彩 香の里
東京都台東区上野3-1-5
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■ツナコツラーメン/950円
ニューヨーク・ブルックリンから日本に進出したラーメン店。マグロのアラで出汁を取った「ツナコツラーメン」をひっさげて昨年3月に新横浜ラーメン博物館に出店し、先月末にラー博を卒業。10月8日に清澄庭園の近くに路面店をオープンした。麺類のメニューは5種類で、「ツナコツラーメン」「スパイシーツナコツ」という2種類のラーメンに、「ベーコン&エッグ」「季節野菜と麦味噌」「スパイシーツナ」という3種類のまぜ麺。
注文したのは「ツナコツラーメン」。トッピングは自家製のベーコンorマグロのコンフィから選択でき、今回はマグロを入れてもらった。具材は他に味玉1/2個、海苔、ネギ、カイワレ、ミョウガなど。スープに動物系食材は使っていないのかな。基本的にはマグロのアラが中心のようだが、臭みを消すのにかなり香辛料なども使っているのだろう。なかなか面白いスパイシーな味で、特に辛いわけではないが汗がじわりと出てくる。マグロのコンフィはさすがにスープとのなじみもよく美味しかったが、ベーコンを選んでも予想外の相乗効果がありそうだ。
珍しいラーメンを食べて面白い経験ができた、という印象が強かったのが正直なところではあるが、美味しく頂きました。
■YUJI Ramen Tokyo
東京都江東区清澄3-3-25
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■ラーメン/700円
8月下旬、旧中山道沿いにオープンしたばかりの横浜家系ラーメンのお店。店主は東京・中野の『二代目武道家』出身。JRのさいたま新都心駅と与野駅の中間くらいに位置するが、徒歩で行くならさいたま新都心の方が近い。といってもそんなに駅の近くではなく、クルマの客をターゲットにしているような立地。コインパーキング利用者に味玉をサービスしているのは路駐対策だろう。基本的のラーメンは横浜家系の豚骨醤油ラーメン1種類。トッピングやセットメニューでバリエーションを出している。ちなみに15時まではライスが無料サービスだ。
注文したのは「ラーメン」。もちろん麺のかたさ、味の濃さ、油の量は好みに合わせて作ってくれる。この日は全部「ふつう」で作ってもらった。正統派の家系ラーメンのスタイルを踏襲しつつ、かなり濃厚な豚骨スープを使いパンチのある一杯に仕上げている。単純な印象だけで言えば、『侍』や『わいず』よりも濃いように感じた。豚骨の臭みが若干あるが、これはこのラーメンの魅力ともいえるだろう。
美味しゅうございました。それにしてもスープが予想以上に濃厚で驚いた。個人的な好みではこんなに濃くなくてもいいような気がするが、たまにこういう予想を上回るラーメンに出会えると楽しい。量産型の家系ラーメンしか食べたことがない人には、ビックリするようなインパクトがあるのでは。
■麺屋 紫極
埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-328-2
■8〜9月限定 ガスパチョと貝の泡ジュレ/900円
淺草通り沿いにある黄色い看板のお店。鶏を使ったシンプルな無化調スープの醤油ラーメンが人気だが、フレンチの技法を活かした特別メニューも面白い。今回食べてたのは8月〜9月(?)の特別メニュー「ガスパチョと貝の泡ジュレ」。
2色のスープ(というかエスプーマ?)を使った、ビジュアルが美しい冷製ラーメン。これまでの特別メニューの中でもかなり前衛的で説明するのが難しい。ご主人曰く、フレンチのコースの途中に出てくるようなちょっとした料理を意識して作ったもので、「見た目重視で味は保証できない(笑)」とのこと。冗談はさておき、カルダモンなどの香辛料をいろいろ使っているそうで、好みが分かれるのではないかと気にしていた。
赤い泡はガスパチョのムースで酸味があり、白い泡はムール貝などのスープから作ったもので味わいはまろやか。まったく味の違った泡が混ざってくると酸味とまろやかさがいい感じで融合してくる。中央にある餃子のようなものは、刻んだ貝などを包み込んだラビオリ。中央を貫くように振りかけられているのが、竹炭パンやカルダモンを合わせて作ったスパイス。
はじめて口にする味で、美味いのかどうかよくわからなかったのが正直なところ。でもね、こういう変わったラーメンを食べるのはやっぱり面白い。量が少なく、ボリューム的に物足りないところがあったが、面白い対処法を店主から教わったので近々また食べに行ってみよう。
■稲荷屋
東京都台東区元浅草2-10-13
■中華そば/920円
■琴平スペシャルみそ中華そば/1300円
まさか小田急に来るとは……。
もとは山形県の旅館が閑散期に始めたラーメン店。それが評判になってラーメン専門店に業態変更したという変わり種。
醤油味の「中華そば」は、独特な魚介風味のスープにモチモチした太麺を合わせたもの。小田急催事に合わせた特別メニュー「琴平スペシャルみそ中華そば」は、一味とニンニクを効かせた味噌ラーメン。こちらはチャーシューや味玉が増量になった具だくさん仕様。9月4日が最終日で、ラストオーダーが16時。まだの人は急げッ!
■中華そば処
山形県鶴岡市三瀬己381-46
※10月1日から翌年5月31日まで、冬期間のみ営業
■冷やし煮干そば/850円
池袋駅西口の歓楽街に今年オープンした『凪』の池袋店。煮干ラーメンを主力にするお店で、基本のメニューは「すごい煮干ラーメン」と「すごい煮干つけめん」、最近売り出し中の「ふつうに煮干ラーメン」の3種類……なのだが、この日食べてきたのは夏向けの期間限定メニュー「冷やし煮干そば」。この日はキャンペーン中とかで100円でチャーシューを増量できると説明されたが、通常の量で注文した。
煮干し風味のスープに、盛岡冷麺みたいなやや透明の麺を合わせた冷たい醤油ラーメン。器の中にはいくつも氷が入っており、食べ終えるまで麺もスープもキンキンに冷えていた。油分はほぼゼロながら、強烈に効かせた煮干しのおかげが物足りなさは皆無。また、かなり弾力のある麺を合わせたことで、グイグイ嚙んで食べることがさらなる満足感を出しているのかも。トッピングの煮干しはスープの食材と同じものだと思うが、ちょっと固すぎてかじるのが大変。気になったのはそのくらいで、冷たくスッキリ美味しい冷やしラーメンだった。
■すごい煮干ラーメン 凪 池袋西口店
東京都豊島区西池袋1-39-1