日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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JR京浜東北線北浦和駅の西口を出て、線路沿いを浦和方面に少し歩いたところにあるお店。ゴールデンウィークの途中から謎の休業が続いており、先日店主がTwitterでその理由を説明していた。Twitterの告知では北浦和での営業再開の見通しは立っていないようなことが読み取れ事実上の閉店かと思われたが、最近になって店頭の貼り紙が更新。あくまで長期の休業であることが強調されている。 連休中の4月30日は休業前の最後の営業日となったが、たまたまこの日に食べに言っていたので、復活の期待を込める意味でレポートしておきましょう。 ■中華そば(醤油)/900円 ゴールデンウィーク中の特別営業。店主はおらずスタッフ2名がお店を回しているが、店主がスタッフに特別メニューを授けて留守を任せることはこのお店では珍しくない。そしてこの特別メニューが毎度美味いので、今回も喜んで食べに行った。今年のゴールデンウィーク用のメニューは4種類で、「中華そば(醤油)」に「煮干しそば(塩)」「濃厚魚介豚骨つけ麺(850円)」「神戸牛の油そば(1500円)」というラインナップ。 注文したのは「中華そば(醤油)」。価格ややお高めな醤油ラーメンだが、これがまた絶品。やや酸味のある醤油味にまろやかな油感。九条ネギの風味がよくあっている。そしてイベリコ豚を使ったというバラ肉のチャーシューがいい。ほどよい味付けととろけるような脂身が美味かった。 こりゃ今年の連休メニューは相当期待できそうだ。通って4種類とも食べてやろうかと思ったのだが、翌日より設備故障により連休の特別営業は中止。そしてそのまま長期休業に至るのであった。
『呉田』の休業と前後して、近く(……といっても歩いて10分近くかかるけど)の『Shumen Doushi』も休業してしまった。どちらも一時的なのかもしれないが、このエリアの人気店が2軒もお休みに入ってしまったのはとても残念。特に北浦和に越してきてからずっと大晦日には『呉田』の年越し蕎麦を食べていたので、復活をお待ちしております。 ■柳麺 呉田
■醤油チャーシューめん/880円 JR埼京線の与野本町駅の西口を出て左に進んだ先、ガード下にあるお店。新潟県長岡市の生姜醤油ラーメンを中心に、味噌ラーメンや豚骨醤油ラーメンなどもラインナップしている。カウンター席が主だが、4人がけテーブル席がひとつあり、小さな子供用のイスも完備している。 澄んでいるが強めの動物系スープを土台にして、生姜をしっかり効かせた醤油ラーメン。秋葉原の『青島食堂』のスッキリした味わいに比べて動物系ダシが強いように感じるが、こちらが好みという人も多いのでは。麺が少し柔らかめなのが少し気になるが、これは好みによるだろう。柔らかめの薄切りチャーシューがたっぷり入ってかなり満足できる。ノーマルの「醤油らーめん(700円)」でもチャーシューは4枚入るから、なかなかのお値打ちだ。 ■とんこつ醤油らーめん/750円(学生料金650円) こちらは6才の長男が食べた一杯。九州風でもなく横浜家系とも違った独特なスープで、けっこうコッテリした印象だったが子供は気に入った様子。ファミリーでも利用しやすいので、きっと近々再訪するでしょう。次回は「背脂醤油らーめん」を試してみたい。 ■らーめん竜美 与野本町店
北浦和駅西口から徒歩4〜5分、常盤9丁目の住宅街にある高級焼鳥店。少し前から平日ランチタイムのメニューにラーメンが加わったそうで、北浦和駅に宣伝ポスターが掲示されていた。ラーメンは濃厚白湯スープを使った「鶏白湯そば」と、澄んだスープの「鶏ダシそば」の2種類。「鳥料理専門の職人が作る至福の一杯」とのことで、美味そうではないか。 自宅の近所なのだが、平日のランチタイムのみの提供でそう簡単に行けないな……と思っていたが、今週は何日か自宅で仕事をしていたのでどちらも食べてきた。 ■鶏白湯そば/1026円(950円+税) 2種のラーメンのうち、濃厚な方。といってもスープはドロリとしたタイプではなく、サラリとした口当たり。鶏の臭みはまったくなく、独特の甘味が抽出された感じで美味い。トッピングはサニーレタスに紫タマネギ、ネギ、味玉(白いので一見してゆで玉子だが、しっかり味は付いている)と部位の異なる2種類の鶏チャーシュー。鶏チャーシューはしっとりしたムネ肉と、焼き上げたモモ肉が入る。どちらも美味かったが、特にモモ肉はさすが高級焼鳥店という炭火焼きで香ばしい。 ■鶏ダシそば/918円(850円+税) こちらはアッサリタイプ。ポスターを見て、オーソドックスな醤油ラーメンを勝手にイメージしていたのだが違った。鶏の風味を前面に押し出したスープで、ほどよい塩加減に調味されている。醤油味は淡め……というか、塩ラーメンといってもいいかも。トッピングはネギに三ツ葉に味玉、2種類の鶏チャーシュー。 どちらも美味かったが、個人的な好みでは「鶏ダシそば」の方が好きかも。やはり鳥料理の専門店だけあってか、鶏チャーシューは特に美味かった。夜にカミさん連れてきてやりたいが、子ども小さいうちはしばらく難しいだろうな……。 ■焼鳥 鳥せい
■秋刀魚まぜSOBA+半ライス/950円 埼京線の南与野駅と、京浜東北線の北浦和駅の間、埼大通り沿いにある緑色のラーメン店。お店の外壁に鶏・豚・牛のイラストが描かれており、それぞれを合わせたスープ・具材を使ったラーメンがウマイ。 この日はカミさんと子ども二人と一緒にランチ。期間限定の「秋刀魚まぜSOBA」を食べてきた。ちなみに初めての来店ではこのメニューを注文することが出来ないルールがある。このルールは徹底されているようで、食券を渡して注文する際に念を押される。 鶏そぼろ、豚バラチャーシュー、牛のしぐれ煮(……?)のような3種の肉にたっぷりのネギ、生卵、マヨネーズ、そしてネギの下にはサンマの蒲焼きが盛り付けられている。器の底には、モッチリした太麺と、独特の香りがあるタレ。サンマ蒲焼きとタレの味が混ざった味がなかなか魅力的だ。麺を食べ終えたら、残ったタレや具材の中にライスを放り込んで一緒に食べる。サンマ蒲焼きと白飯の相性が良いのは皆さんご存じの通り。ライスまで食べるとかなりお腹いっぱい。美味しゅうございました。 これまでも何度かここに子どもを連れてきているが、最近は子ども用のメニューを選ぶのにちょっと悩んでしまう。だいぶ前はチャーシュー1枚にネギやメンマが入った、いわゆる「ノーマル仕様」っぽいメニューがあったのだが、しばらく前から具なしの「かけSOBA」と具だくさん仕様の「極 -Kiwami-」だけになっている。具だくさんを注文して残ってしまってももったいないし、麺とスープだけというわけにもいかない。場所がら子連れ客は多そうなのでノーマル仕様の需要はあると思うのだが……。 ■麺家Shumen Doushi@南与野
■ちゃーしゅーめん(塩)/970円 JR京浜東北線与野駅の東口から旧中山道に出る交差点の角にできたお店。桶川から移転し、8月5日から営業しているそうだ。お店に着いたのは日曜日の14時近かったが、店外に待ち客が3人ほどおり席に着けるまで10分ほどかかったかな。塩・醤油・味噌とそろった「らーめん(770円)」に、醤油味の「つけめん(820円)」が基本メニューで、チャーシュー増しは100円増し、「らーめん」のみ150円引きでミニサイズも用意されている。 注文したのは「ちゃーしゅーめん」の塩味。まるで豚骨ラーメンのような白濁スープに、ラードが香ばしく薫るラーメンで、『山頭火』〜『風来居』にルーツがあるラーメンであることは一目瞭然だ(実際にオーナーは『風来居』出身)。『山頭火』に比べてラードの香りが強く、まろやかさとインパクトが同居しているのが特徴かな。この香りが食欲を増進するのか、食べ進める手が止まらない。美味しゅうございました。 ちなみに今回も子連れで行きましたが、利用しやすいお店で好印象。子ども用の食器は完備しており、一味唐辛子抜きなどの調整も可能。さらに食後にアメをもらって子どもは大喜びしておりました。 お店を出ると「いってらっしゃいませ」で見送られるのね、やっぱり。 ■らーめん ふくのや 与野店
■トマトと煮干しの冷やしSOBA/900円 北浦和駅の西口から、線路沿いを浦和方面に少し歩いたところにあるお店。創業して4年目、さいたま市内で美味いラーメン店として必ず名前が挙がる人気店になっている。この日食べてきたのは夏限定の冷やしラーメン「トマトと煮干しの冷やしSOBA」。しばらく前から店頭に手描きイラストのポスターが掲示されていたので気になっていた。 キンキンに冷えた煮干しスープに、トマトをたっぷり盛り付けたラーメン。トッピングはミニトマトに刻みトマト、ローストしたトマトとトマト尽くし。他に鶏の挽肉や揚げ玉、フライドオニオンなど。煮干しのスープは茹で加減固めのストレート麺とよく合うが、トマトの酸味がスープの塩味を底上げするのか、途中からちょっと塩っぱく感じたのが少し気になったが、食べて涼しくなる一杯。美味しゅうございました。 ■柳麺 呉田
■つけめん/830円 北浦和駅の西口から、国道17号を左に進むとあるお店。埼玉県を中心に何店舗か展開してるお店で、北浦和店が1号店/本店にあたるようだ。オープンは1999年というから、もう20年近く経っている。それだけ長く生き残っているお店であることは、よく行列が出来ていることからも伺える。 この日食べてきたのは「つけ麺」。主力商品の「百歩ラーメン」のつけ麺バージョンで、サラリとした白濁塩豚骨スープにラーメンと同じ(?)麺を合わせたもの。土台の豚骨スープはクセがなく食べやすい反面、あまりにもライトで印象に残りにくい。このあたりはラーメンにも同じ事がいえるのだが、入れ放題のネギや高菜、ニンニクや胡麻を使って好きなように食べればいいのだ。特にこのお店では、ネギをたくさんいれた方がウマイ。初めて来たときはそのまま食べてとても地味なラーメンだと思っていたのだが、それはこのお店の楽しみ方として間違っていた。 ところで、このお店は子ども向けメニューや幼児用のイス、おみやげのオモチャなどが完備されており、ファミリー利用もしやすい。わが家にとってはありがたいお店になっている。 ■百歩ラーメン 北浦和店
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