日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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少し前の『金めじ』で、常連客I氏から教わった宿題店。場所は千葉県、松戸の駅から新京成で6つめの五香駅近くにあるそうだ。そうそう行ける場所ではないが、せっかく松戸まで来たので行ってみた。駅東口を降りて直進し、車の往来の多い通りを左にまっすぐ。金ヶ作交差点の三叉路を右に進むと大きな看板が見えてくる。 お店についたのは19時近く。お店に近づくとすごい山椒の香りが鼻を刺激する。半分ほど客が入っていたが、僕がカウンター席についてしばらくするとほぼ満席になった。なかなかの人気ぶりだ。 メニューは「味噌らーめん(800円)」と「餃子(450円)」が基本で、他はライスやドリンク類のみ。「味噌らーめん」を注文し、カウンター下に置いてあった雑誌を眺めながらしばらく待つ。 出てきたラーメンは、濃い目の味噌スープに多めの野菜が盛られたもの。チャーシューの類は入っていない。やっぱり山椒の香りがかなり強い。トッピングはネギ、三つ葉、もやし。挽き肉も少し入っている。おそらくスープとモヤシ、挽き肉を炒めて作るタイプのようだ。かなりアツアツだが、香辛料の強い刺激が熱さをより際立たせる。山椒やニンニクがかなり効いており、僕としてはこれまであまり食べたことのないタイプの味噌ラーメンだ。麺はやや平たい太麺が入っている。何グラムあるのかわからなかったが、相当なボリュームがありそうだ。 激辛というほどのものではないが、香辛料のせいかかなり汗をかいてしまった。パッと見た感じは昔ながらの味噌らーめんを出す老舗のように見えたが、かなりのインパクト重視系。帰りの道は寒かったはずだが、体はポカポカ温まっていた。
以前松戸まで自転車で行ったときは、ギリギリ営業時間に間に合わなかったお店。今度は電車で行ってリベンジ……というところだが、「TOKYO1週間」で賞をとった直後なだけに、よりによって今行かなくても…というタイミング。 15:50分ころお店に到着。店外の行列は何と40人! 都内の店だったらまず並ばないが、せっかくここまで来たのだからと意を決して行列につく。ところがおよそ1時間後、店員さんから「このあたりだと麺が売切れてしまうかも」と告げられる。 本来は食券を買ってから並ぶ仕組みらしいが、麺の残りを確かめるので食券を買うのを待って欲しいという。 結局は間に合ったのだが、僕の番でラスト2人前だという。僕の後ろにも何人も並んでいたが、うーん、本当にお気の毒でした……。結局席につけたのは17:30頃。これだけ並んだのは本当に久しぶりだ。待っている間にiPodで落語をたっぷり4席も聞けてしまった。 「味玉そば」の中盛(780円)を注文。『東池袋大勝軒』風のスープに大量のモミジなどを使ってドロドロ感を出したものだそうで、おおむね想像通りの味ではあったが、思ったほど豚の味は強くなかった。ドロッと思いスープは、インパクトがあって美味い。重いスープに負けない、自家製の極太麺を合わせており、この麺ももっちりしていて歯ごたえがいい。スープの重さだけなら、ここに負けないお店が都内にもいくつかあるが、表面に浮いたクリーミーな脂の泡がどっしりした印象を強めているように思える。味玉は黄身がトロトロ。黄身の味が濃い目でこれまたよくできた味玉だ。 美味しゅうございました……が、長時間並びすぎてお腹が空いたのも、より美味しく感じた要因だと思う。ぜひ再訪したいお店だが、この行列がちょっと落ち着くまで行けないなぁ…。
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