日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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えーと、「ロックンロールワン」と読みます……、念のため。最寄り駅は町田駅だが、県境を越えた神奈川県相模原市にある。変わった屋号もさることながら、店主の独特なキャラも注目されている超有名店。ずっと宿題店にしていたのだけれど、今回ようやく初訪問。11時45分頃お店に着くと、店外行列5人くらい(待っている人、見物している人、食べ終わった人が数人たむろしている感じで行列っぽくはないが)。店の前に近づくと腕章をしたスタッフが来て1万円札、5千円札の両替ができないと言う。これも有名な話なので千円札は準備済み。どこで待てばいいのか不安になるが、順番が来るとスタッフが「店内へどうぞ」と声をかけてくれる。 店内でも9人ほど待っているが、こちらは奇麗に並んでいる。「2号味玉ラァメン(850円)」の食券を買い、またしばらく待つ。席につけたのは並び始めて30分後。ラーメンが出てくるまでさらに数分待つ。店内ではロック音楽でもかかっているのかと思っていたが、BGMも何もない。「食事中 お静かに」という注意書きもあり、店内はとにかく静か。調理の音と、ズスッ、ズスッと麺をすする音が響く。人の声は時おり聞こえる「ごちそうさま」「どうも〜」のみで、なんか凄い雰囲気。リーゼントの店主がやけに大きなテボを3つバシバシ振る姿が印象的。 比内地鶏を使っているという清湯スープに、醤油の風味をそのまま(本当は違うのだろうけれど)加えた極めてシンプルな醤油ラーメン。鶏油も浮いている。美味い鶏と醤油を使うとこういうスープができるのだというお手本のようだ。トッピングはロールした鶏モモ肉(?)チャーシューと焼き豚チャーシュー、青ネギ、笹切りの白ネギ、穂先メンマ、味玉。2種類のチャーシューが楽しめて美味い。味玉にはあっさりとした塩味がついている。麺は細くてしなやか。シンプルなスープをよく持ち上げ、じんわりとした旨みを口に届けてくれる。麺を箸でつまむととても柔らかく感じるが、実際に噛んでみると意外に存在感がある。麺とスープは極めてシンプル。というかここまでシンプルに徹したラーメンはかえって珍しいかも。そのシンプルさが鶏の旨みをダイレクトに伝えてくれるのも事実。美味しゅうございました。 まだ「2号ラァメン」しか食べたことがないので自信がないが、新鮮なほどのシンプルさが「このお店のラーメン」が注目を集める要素だと思う。とはいえ、一般的な行列店でよく見られるインパクトやサプライズの要素はない。そういう要素を期待しながら待っていると肩透かしをくらうかも。限定や「3号」では違った印象になるのかな? ※'08/2/7追記 小学生入店不可という情報あり(詳細未確認)。
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