日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■山形、酒田背脂煮干し中華そば/870円 新宿歌舞伎町の奥地、大久保公園で開催中の「大つけ麺博」。会場に来るのはずいぶん久しぶりで、記録を確認したら前回来たのは2013年だった。イベントの様子もだいぶ様変わりし、「大つけ麺博」と言いながらも出店している8店舗のうちつけ麺を出しているのはわずか1店舗のみ。参加店舗も100近いらしい。 食券制でラーメン1杯870円。追加トッピングは各店で現金で支払う仕組み。数多くのラーメン店が次々と入れ替わる形式で、ラインナップはほぼ毎日変化する。常時8店ほどがラーメンを出しているようだ。 食べてきたのは「山形屋」の「背脂煮干し中華そば」。実際の店舗は東京にあるそうだが食べに行ったことはない。刻みタマネギや岩のりが入るので、新潟の背脂煮干ラーメンのようなものをイメージしていたが、けっこう違っていた。いわゆるチャッチャされた背脂粒はほぼ入らない。かわりに液状のラードが表面を厚く覆い、かなりギトギトした印象。油がスープを覆ってしまうせいか、煮干し風味は隠れてしまったようだ。麺は太く平たくて、かなり固めの茹で加減。麺はインパクトがあって食べ応えがあったが、煮干しの風味はもっと強い方が好きだしちょっと油っこ過ぎたかな。 ■煮干し中華そば 山形屋 ■大つけ麺博 美味しいラーメン集まりすぎ祭
■特製エビワンタンメン/1380円 栃木県の那須塩原にある人気店『手打 焔(ほむら)』が新宿小田急百貨店の催事「小田急うまいものめぐり」に出店。『焔』の店主は白河ラーメンの『火風鼎』店主のご子息で、一時期は東京・表参道に『火風鼎』の支店を出していたのもこの方かな? 今回の催事で食べられるメニューは3種類。基本の「ラーメン」が900円で、「チャーシューメン」が1,100円、今回の催事限定の豪華版「特製エビワンタンメン」というラインナップだ(他にサイドメニューの「豚めし(300円)」も)。 注文したのは「特製エビワンタンメン」。醤油味のスープに手打ち麺を合わせ、エビワンタン3個とチャーシュー、味玉、メンマなどが入る。スープは鶏の風味が凝縮されて美味いですね。チャーシューや味玉は燻製のような香りがして絶品。ただし気になったのは麺。縮れの入ったふぞろいの麺は確かにインパクトがある。しかし田舎蕎麦のように粉っぽく固くボソボソとしており、好みは極端に分かれそう。『火風鼎』でもけっこうインパクトのある麺を使っていたような気がするが、ここまでではなかったと思う。個人的にはもっとモチッとした麺が好き。ワンタンも麺に似て固くボソボソしていた。 とはいえ、スープやチャーシューが美味すぎるせいか全体的には満足の一杯。麺にしても、このような麺をこれまでほとんど食べたことがなくハマれば抜け出せなくなるような気もする。期間中に機会があればもう1度食べに行きたいが、時間作れるかな……。 ■手打 焔
■中華そば/920円 ■琴平スペシャルみそ中華そば/1300円 まさか小田急に来るとは……。 もとは山形県の旅館が閑散期に始めたラーメン店。それが評判になってラーメン専門店に業態変更したという変わり種。 醤油味の「中華そば」は、独特な魚介風味のスープにモチモチした太麺を合わせたもの。小田急催事に合わせた特別メニュー「琴平スペシャルみそ中華そば」は、一味とニンニクを効かせた味噌ラーメン。こちらはチャーシューや味玉が増量になった具だくさん仕様。9月4日が最終日で、ラストオーダーが16時。まだの人は急げッ! ■中華そば処
■だし中華/750円 国産小麦のアンテナショップが2018年7月、小川町交差点そばにオープン。場所は有名な『顔のYシャツ』の並びといえばわかりやすいか。ここに仙台の有名店『五福星』が期間限定(7/23〜8/3)で出店し、ラーメン好きのお仲間さんたちの間で話題になっている様子。『五福星』のラーメンは『大つけ麺博』などで何度か食べたことがあるけれど、こういった店舗(?)で食べるのは初めて。メニューはオーソドックスなラーメンっぽい「だし中華」と、創作色の濃い「納豆スムージーざる中華(850円)」の2種類と、サイドメニューのご飯モノがひとつあったかな。 注文したのは「だし中華」。かなり薄味のラーメンで、食べた人は驚くのでは。薄味にしているのは、ネギやチャーシューなどの具材から旨味・甘味が溶け出すことで変化する味わいを楽しんで欲しいという意図だそうだ。麺は絹を練りこんだという「シルク麺」。絹の効果はよくわからないが、まるで佐野ラーメンのような平打ち麺で個人的にはかなり好み。薄い薄いと思いながらも、なんだかんだでスルスル食べられたので、もしかしたらこういうのが毎日食べられるラーメンのひとつの姿なのかも。そんなことを考えさせる一杯だった。 ■五福星 ■むぎくらべ
■醤油ラーメン/900円 西武池袋本店で開催中の「全国味の逸品会」に、三ノ輪の『トイ・ボックス』が出店している。メニューは実店舗でもおなじみの「醤油ラーメン」と、催事向けの限定メニュー「追い鰹醤油ラーメン」(4月24日までは「鶏油そば」)の2種類だ。催事場のイートインスペースに着いたのは17時頃。特に待つことなく席に着けたが、すでに「追い鰹醤油ラーメン」は売り切れていた。ちなみに厨房には駒込『麺屋KABOちゃん』のカボさんの姿も。 食べてきたのは「醤油ラーメン」。鶏を炊き出した澄んだスープに、やや平たい細ストレート麺を合わせた醤油ラーメン。アッサリしていそうな見た目ながら、鶏油が重厚なコクを演出し、一口目からなかなかの満足感を与えてくれる。麺は柔らかそうだがパツンと歯切れ良い茹で加減。スープの持ち上げもよく、麺と一緒に鶏の風味がスルスルと口に入ってくるのが心地よい。美味しゅうございました。 都内で普通に食べられるのでわざわざ催事に行かなくても…という気もしなくはないのだけれど、催事のイートインの客層を見る限りはガイドブック片手にラーメンを食べ歩きしそうにない人ばかり。こういう層にミシュランに載る最先端のラーメンの味を体験してもらう素晴らしい機会なのだと思います。『全国味の逸品会』への出店は4月30日まで。 ■ラーメン屋 トイ・ボックス
■鴨脂と本枯追い鰹の醤油そば(特製)/1200円 西武池袋本店で開催中の「全国味の逸品会」に、幡ヶ谷の『金色不如帰』が出店中(といっても、もう終わっちゃったけれども)。実店舗の基本メニューはハマグリのスープを使った「そば(醤油)」や「塩そば」なのだが、今回の催事には、夜営業のみ提供している「鴨脂と蛤の醤油そば(850円)」で参加。その他、催事用の新作「鴨脂と本枯追い鰹の醤油そば(900円)」を1日50食限りで用意。それぞれ300円アップで、チャーシューや味玉が追加される「特製」になる。 「蛤」or「追い鰹」、どちらを食べるか迷ってしまう。普段の催事イートインでは、なるべく実店舗のメニューを食べるようにしているのだけれど、今回は何度も通った『不如帰』。催事限定の「鴨脂と本枯追い鰹の醤油そば」の特製を食べてきた。一口目から品の良いカツオの香りが口いっぱいに広がる、和テイストの醤油ラーメン。鴨脂でコクや風味を持ち上げている。全粒粉の入った細目のストレート麺は、スープの味も香りもよく持ち上げる。柚子の香りがうつったチャーシューもウマイ。食べてて幸せになる一杯だ。美味しゅうございました。 引っ越してから幡ヶ谷のお店にほとんど行けてないのだけれど、また久しぶりに行きたいなぁ……。(そして数日後に行ったのでした) ■SOBAHOUSE 金色不如帰
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東京ラーメンショー2013の第2幕にふたたび行ってきた。前回のレポートはこちら。 ■一風堂 × ちばき屋/鶏豚 海老ワンタン麺 人気店のコラボレーション企画。鶏白湯と豚骨のダブルスープに海老ワンタンをトッピングした一杯。まろやかな甘さがあるが、辛味噌を溶かすことで味の変化も楽しめる。前に食べた『一風堂』の「鶏豚ソバ」を思い出した。 ■佐伯ラーメン愛好会/大分佐伯ラーメン 今年話題になった、大分県佐伯市のご当地ラーメン。ニンニクの効いた豚骨スープにコショウと胡麻をたっぷり振ったもの。はっきりした味付けがクセになる。 ラーメン店のコショーって、スープに合うかどうか関係なく用意されていることが多い。だからこそ僕も含めてラヲタの多くはラーメンにコショーを振らないのだろうが、いつしか何も考えずにコショーを否定していたような気がする。もっと遠慮なくコショーを使っていれば、こんな味とも早く出会えたのではなかったか。そんなことを考えさせられる一杯。 ■信州麺友会/信州王様中華そば 長野県にあった『中華そば 光蘭(現在は閉店)』の名物メニューを、長野のラーメン職人達が復刻。ネギがたっぷり入った醤油ラーメンで、スープの熱で甘くなったネギと強く効かせた黒コショーが特徴……なのだそうだが、これはちょっとコショー入れ過ぎちゃったのかな。ラーメンショーの最終日ということもあってか、チャーシューの無料増量サービス中だったのがうれしい。 今年のラーメンショーは前回と今回の6杯で終了。第1陣に行けなかったのは残念だが、一度も行けなかった昨年に比べると2回も来られただけで大満足。来年も楽しみにしています!
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