日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
|
■特製清湯つけそば/1030円 水道橋『勝本』の2号店で、こちらは「つけそば」をメインに出しているお店。場所は神保町駅と御茶ノ水駅の間で、三省堂書店斜め向かいの三井住友銀行とマクドナルドの間をしばらく進んだ先になる。メニューは醤油味のつけめん・ラーメンの「清湯 つけそば」「清湯 そば」を軸に、各種トッピングなどで構成。 注文したのは「特製清湯つけそば」。水道橋のお店がけっこうコッテリしているのに対し、こちらはスッキリした和風スープを使っている。もっちりした太目のストレート麺と、茹で加減硬めの細ストレート麺を両方食べられるのは面白い試み。個人的には太麺の方が好みだが、両方を比べて食べられるのはやはり楽しい。麺の量は並盛りで合計280gというので結構なボリュームだが、割とサクッと食べられてしまう。 いやぁ美味かった。この日お店に行ったのは15時近かったが、こんなにランチタイムを外した時間帯でもしばらく行列に並んだ。この人気にも納得。 ■つけそば 神田勝本
■中華そば/730円 京都のホテルの総料理長だった人物がラーメン店に転身し2015年にオープンしたお店。系列店の『銀座八五』『神田勝本』などと同様、高級感のある落ち着いた内装になっている。メニューは基本の醤油ラーメン「中華そば」に、あさり塩スープを使った「塩そば」、煮干し豚骨スープを使った「濃厚煮干しそば」、1日30食限りの「濃厚煮干しつけそば」を軸に、各種トッピングやご飯モノ、ビールなどを揃えている。 注文したのは「中華そば」。上品でアッサリしたラーメンを勝手に想像していたのだが、現れたラーメンはけっこうオイリーでダシも力強く、極めて「真っ当」なラーメンだった。スープは煮干しなどが突出することもなくバランスよくまろやか。麺はやや柔らかめに茹でられた細ストレート麺で好み。チャーシューはそこそこ厚みもあるのにブリブリと柔らかく、メンマはコリコリ。そして何だか海苔が美味かった。 美味しゅうございました。こんなお店でこの味を、この金額で出せちゃうんだ……。恐れ入りました。 ■中華そば 勝本
■コク濃しら川ラーメン/880円 神田小川町の路地裏、『下松ラーメン五ツ星』の跡地に出来た鶏白湯ラーメンのお店で、今年の5月頃にオープンしていたらしい。メニューは基本の「しら川ラーメン(780円)」の他、「コク濃しら川ラーメン」「しら川つけ麺(900円)」「しら川担々麺(950円)」など。他には鶏白湯スープを使ったと思しきカレーライス。「しら川ラーメン」と「コク濃」のどちらかにするか迷ったが、スタッフの説明(「しら川」はアッサリ。「コク濃」は濃厚スープ好きな方に喜ばれるとのこと)を聞いて、「コク濃しら川ラーメン」を注文した。味玉かライスがサービスされるというので、味玉をチョイス。 泡立つほどの濃厚スープに、博多ラーメンのような極細ストレート麺を合わせた鶏白湯ラーメン。青ネギにキクラゲが入るところも博多ラーメンっぽい。スープは濃厚でボテッと重たいが、過度な油分はなくクリーミーで食べやすい。素直に美味しい鶏白湯スープだ。トッピングの鶏肉は、焼鳥のようなモモ肉(?)が3〜4個。香ばしくて好印象。刻みタマネギがアクセントになるのかもしれないが、もともと甘いスープにタマネギの甘さが加わり、ちょっとクドく感じる。 予想以上に美味しく満足。しかし、お店のある神田錦町1丁目14番地は『鶏ポタラーメンTHANK』『鶏ラーメンTOKU』など鶏白湯ラーメンのお店ばかりが集中しており相当な激戦区。それでも7月には秋葉原にも出店しているようなので、かなり流行っているのかな? ■鶏白湯しら川 小川町店
■塩生姜らー麺 味玉入り/950円 靖国通りの淡路町交差点から南に歩くこと2〜3分、通りの左側にある塩生姜ラーメンの専門店。店主は幡ヶ谷『我武者羅』などの出身だそうだ。2016年に神田駅近くにオープンし、その後移転して現在に至る。基本のメニューは「塩生姜らー麺」のみで、味玉入りや肉増しでバリエーションがあるくらいだが、限定メニューとしてつけ麺や油そばなどもあるので店内の貼り紙は要チェックだ。ただし、限定メニューの中には常連のみを対象にしたものもあるようなので注意。 初めてなので、基本の「塩生姜らー麺」を注文。味玉を追加した。鶏ベースのスープに生姜をビシッと効かせて、濃厚かつシャープな味わい。中太のストレート麺は生姜の風味をたっぷり蓄えてスルスルッと口に入ってくる。トッピングの鶏肉はプリプリして好み。食べ進めるほどに器の底に沈んだ生姜が舞って、さらに生姜の風味をブーストさせる。あまりに美味くて食べるのに夢中になってしまった。気付けばスープはほぼ完飲。 あぁ美味かった。もっと早く行けばよかった。 ■塩生姜らー麺専門店 MANNISH
東京駅八重洲北口1Fの改札外にある飲食店街「キッチンストリート」にあるラーメン店。平たく言えば豚骨ラーメンのお店なのだが、現在主流の白濁豚骨スープが生まれる前の、初期の博多ラーメン「源流博多ラーメン」を主力商品にしている。他に、現代風の白濁濃厚スープにマー油を浮かせた「濃まるラーメン」なども。 ■源流博多ラーメン/800円 1941〜1942年頃に博多で開業した『三馬路』で提供されていた、澄んだ豚骨スープに平たい麺を合わせたラーメンを再現したという一杯。実際に提供されたラーメンは少し濁っており「清湯」と言えるか微妙な感じで、今の感覚ではやや軽めの豚骨スープといったところか。麺は細目(……といっても長浜風の細麺に比べるとだいぶ太い)の平打ちストレート麺。スープは特別珍しいとは思わなかったのだが、「博多ラーメン」をイメージしてこの麺が出てくるとけっこう驚くかも。 ■濃まるラーメン/900円 豚骨の濃厚白濁スープにマー油を浮かせ、低加水の細麺を合わせた豚骨ラーメン。古式の「源流博多ラーメン」に対して現代風のラーメンという位置づけだが、今となってはこちらのラーメンの方が食べ慣れた味と感じる人も多そうだ。 どちらも美味しく頂きましたが、基本の豚骨ラーメンが800〜900円という価格設定はどうしても高く感じてしまうな。 ■博多うま馬 東京店
■ごぐにぼ/900円 7月30日、青森県の津軽煮干ラーメンで知られる『長尾中華そば』が小川町交差点の近くにオープン。場所は『支那そば きび』の跡地となる。数年前には池袋に期間限定で出店していたこともあり、首都圏のラーメンファンには有名なお店だ。今回のお店では、基本の津軽煮干ラーメン「あっさり」と、濃厚な「こく煮干」「ごぐにぼ」などいろいろ用意されている。今後も塩や味噌、つけ麺などさらにメニューが増えていくようだ。 注文したのは裏メニューの「ごぐにぼ」。やり過ぎなほどに煮干しの香りをガツンと効かせた極端なラーメンで、少し柔らかめの中太ストレート麺がここの特徴かな。皮付きの豚バラチャーシューも、このお店ならでは。これまでに百貨店催事でも「ごぐにぼ」を食べているのだが、パッ見が違ってチャーシューの上にグレーの液体がかけられている。おそらく超濃厚に炊き出した煮干しスープか何かであろう。美味しく楽しく頂きましたが、やっぱり『ごぐにぼ』はお遊び的な超濃厚ラーメンで、バランスはきっとノーマルの「こく煮干」の方がいいのだろうな。そう思うのはきっと年をとったからなんだろうなぁ。 ■長尾中華そば 神田店
■ラーメン(中)/760円 味玉トッピング/100円 小川町交差点の南西側の路地裏にできたお店。牛骨を使ったスープが特徴という、山口県の下松というところのご当地ラーメン……ということは皆さんのブログなどで読んでいましたが、下松という地名も初めて聞いた程度の知識しかなかった。メニューはいくつかあるが、基本は牛骨を「一日九時間以上煮込み、一晩寝かせ、旨味を抽出したスープ」を使った「下松ラーメン」のみで、その他は味玉やチャーシュー丼、いなり寿司などのトッピングやサイドメニュー。麺の量は並で110g、中で165g、大で220gあるそうだ。並だとちょっと少ないかな、ということで「ラーメン(中)」を注文した。ついでに味玉も。 少し白濁した牛骨スープに、固めに茹でられた細ストレート麺を合わせた一杯。トッピングはネギにモヤシと薄くスライスされたチャーシュー3枚ほど。醤油も使っているのかもしれないが、食べた印象はちょっと変わった風味の塩ラーメンといったところ。ともすれば食べ手を選ぶ牛の香りを「ちょっと変わった風味」の範囲で抑えているのがポイントで、強いていうなら少し塩味が強いかもしれないが美味しく食べてきた。 ■下松ラーメン 五ツ星
|