日々是好麺S谷の食べた麺の記録。
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■中華麺(小)/700円 ワンタン/100円 永福町系の新店で、笹塚・観音通り商店街に9月10日にオープンしたばかり。実は30年以上前にもほぼ同じ場所(2〜3軒隣くらいか?)に永福町系の『笹塚大勝軒』があった。新店と旧店に直接のつながりはないらしいが、『大勝軒』が復活したように思えて感慨深い。 店内はカウンターのみで6席。店主がひとりで切り盛りしていた。メニューはシンプルで、「中華麺」の「大」が1000円、「小」が700円、「子ども麺」が500円、トッピングは100円の「ワンタン」のみ。子供用のクッションも用意されており、子連れでも利用できるようになっている。 「中華麺(小)」に「ワンタン」を注文。「小」といっても常識的な一人前のサイズがある。煮干しスープにラードを浮かせ、やや柔らかめに茹で上げた中細麺を合わせたラーメン。チャーシューは部位の異なる肉が2種類入るのが嬉しい。ワンタンは餡が少量入ったものが5粒ほど。永福町系の本家と比べると細かい違いはいろいろあり、煮干しの強さやラードの量など控えめで、総じてマイルドな印象。 この街でこのラーメンを食べられるとことには感激してしまう。何しろ旧『笹塚大勝軒』といえば、地元民にとっては伝説的なラーメン店。実は私自身も実家がすぐ近所にあり、初めて行ったラーメン店はおそらく『笹塚大勝軒』だったと思う。長く続く愛されるお店になることを期待しています。 ■大勝軒
■背脂醤油ラーメン/700円 JR代々木駅の東口を出てすぐ前にある、昼はラーメン、夜は立ち飲み屋というお店。今年1月にオープンしたばかりだが、先頃『凪』のプロデュースのもとラーメンをリニューアル。「東京佐野ラーメン」と銘打ち、栃木のご当地麺「佐野ラーメン」をアレンジしたラーメンを提供している。 立ち食いかと思っていたが、折りたたみのイスが用意されており座って食べられる。食後に会計する仕組みで、夜は電子マネーで支払えるがお昼は現金のみの扱い。基本のラーメンは「醤油ラーメン」1種類だが、各種トッピングや背脂の有無でいろいろバリエーションがある。 注文したのは「背脂醤油ラーメン」。動物系中心のすっきりしたスープをやや淡い醤油味でまとめ、幅広の平打ち手揉み麺を合わせている。背脂の粒は細かく、ほどよく甘味とコクを加えている。さほどコッテリしていないので、物足りない人は「背脂ギトギト」で注文するといいかも。何より幅広の麺のピロピロした食感が好印象でまた食べたくなる。東京でこの手のラーメンを食べられるお店はあまり見かけないので、ぜひ続けて欲しいところ。 ■STANDING RAMEN BAR DAI
■そば(醤油)/850円
新しい「そば(醤油)」は、ハマグリの風味を軸にしつつ、トリュフやセップ茸のソースが味や香りを贅沢にブーストする。何というか、こう、まろやかで幸せ。僕は麺をすすりながらニヤついていたかもしれない。 こんなラーメンがレギュラーメニューとして提供されていることに驚いてしまう。高いレベルで完成された一杯だが、きっとご主人はここにとどまらないのだろう。そしてしばらくしたら、また新たにブラッシュアップをかけて僕らを驚かせてくれるに違いない。
■SOBAHOUSE 金色不如帰
JUGEMテーマ:ラーメン
■極にぼ/750円 味玉/100円 ハマグリスープの『不如帰』が、毎週木曜日だけ屋号を『裏不如帰』に変えて煮干しラーメンの専門店になる。基本メニューの「煮干しそば」や「煮干しつけそば」も美味いが、ぜひ食べたいのが数量限定の「極にぼ」。動物系食材を使わず、煮干しや魚介系食材だけでスープを仕上げたラーメンだ。その名の通り、極限まで引き出された煮干しの風味を堪能できる。美味しゅうございました! ……と書いていて今気づいたが、1月11日は『不如帰』の8周年ではないか。おめでとうございます! ■一汁三にぼし 裏不如帰 東京都渋谷区幡ヶ谷2-47-12 ※毎週木曜の昼のみ営業
■味玉塩そば/900円 高級食材を使った限定ラーメンも話題になるが、こちらの「塩そば」はレギュラーメニューながらもスペシャルな味わいだ。ハマグリのスープにトリュフのオイルを浮かべ、リッチな風味が美味い。香り付けしたチャーシューや、背脂の塩漬け「ラルド」もアクセントになっている。これが2013年最後に食べたラーメン。大満足の締めの一杯だった。美味しゅうございました。 ■そばはうす 不如帰 東京都渋谷区幡ヶ谷2-47-12
■超濃厚魚介とんこつつけ麺/790円 首都圏を中心に展開している『春樹』が、笹塚駅前のショッピングモール21の2階にオープンしたので行ってみた。麺の量900gまで同料金のつけ麺が看板メニューのようだ。Webページによると横浜家系のラーメン店らしい……が、そうなの? 食べてきたのは「超濃厚魚介とんこつつけ麺」。つけ汁は臭みのない豚骨スープでかなりドロリとしている。魚粉は別皿に盛られており、加える前はさほど「魚介とんこつ」っぽくない。スープは濃厚で旨味じゅうぶんだが、甘めの味はやや単調に感じるのでコショウを振るといいかも。 ■つけ麺 らーめん 春樹 東京都渋谷区1-21-17 ショッピングモール21 2F
■たんめん/800円 『嗟哉』ご主人の小野里さんが11月29日をもって引退されるというので、最後に一杯食べに行ってきた。食べてきたのは、個人的にいちばんのお気に入りの「たんめん」。中華料理店では定番のメニューだが、ここのタンメンはちょっと違う。ラーメン専門店ならではの濃厚なスープがクリーミーで美味いのだ。通常は細目のストレート麺を合わせるが、この日は平打ち麺を使ったスペシャルバージョン。小野里さん、お疲れ様でした。美味しゅうございました! ■嗟哉 東京都渋谷区本町2-4-3
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